「地平線が話題になったことの真意」フェイブルマンズ talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
地平線が話題になったことの真意
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サミー少年に会う前に、ジョン・フォード監督が、彼について、どの程度の紹介を受けていたのかは、本作には描かれていないので未知数なのですが…。
評論子には、初対面で同監督が地平線の話をしたのは、サミー少年が起伏のある家庭環境で育ってきたことを知った上で、平坦な人生を歩んできた者よりも、(父親の家族への無関心・母親の(父親の親友との)不倫、学校でのいじめや理不尽な人種差別など)起伏に富んだ人生を経験してきた者にこそ、観客の心を打つ映画が作れることを示唆したものと思えて、ならないのです。
一家の団欒を切り取ったはずの映像が、実は意外な真実を切り取ってしまっていた。
被写体を喜ばせようとして撮った映像がら逆に勘気を起こさせてしまった。
楽しさ・素晴らしさだけでなく、そういう映像の負の部分も知っているからこそ、誰もを楽しませることのてきる作品を、しかも次々と生み出すことができたのでしょう。
スティーブン・スピルバーグ監督という人物の一端を知ることのできる、素晴らしい一本であったと思います。評論子は。
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