劇場公開日 2023年3月3日

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「ファン向け」フェイブルマンズ キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ファン向け

2023年3月9日
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スピルバーグの自伝…という作品でなかったら、おそらく最後まで観ていられなかった。

それでも、対照的な夫婦の元で映画の沼にハマっていく若き日のスピルバーグ少年を眺めている中盤までは楽しかった。
おばあちゃんが亡くなる時、お父さんは心電図を眺め、お母さんは身体を抱きしめ、主人公は脈打つ皮膚を観察してた。
なんて象徴的な描写なんでしょう。

障がいがあること、身体が小さいこと、ユダヤ人であることなど、おそらく当時の社会では、特に年頃の子供にとって辛いことが多かったであろうことは想像に難くない。
それでも彼は「世界で最も成功した映画監督」になれたワケで、好きなコトを続けるってやっぱり大事よね。

ただ、映画そのものはあんまり…。
最終的に「主人公がスピルバーグだということ」が私にとって物語に集中させる最大の要素になっていた。

後半、プロムで起こるあれこれも何だかピンと来なかったし。

少し前に公開されている「パビロン」と繋がってる部分もあるけど、何しろ出てくる映画も監督の名前も古いので、かなりの映画好きでスピルバーグファンならもっと楽しめたのかな。

私はスピルバーグ作品は好きだけど、この映画が「ジョージ・ルーカスの自伝」だと言われても、「…それはそうかもな」と思っていただろうし。
おそらく有名なエピソードもあるんだろうけど、後の作品につながる様な「いかにもスピルバーグ」って要素も無くて残念。

追伸
観た後、配信で「宇宙戦争」観てたら、序盤で一瞬、主人公が最初にショックを受けたあの鉄道のシーンがTVに映った。
多分、詳しい人はこういうのも楽しいんだろうな。

キレンジャー
YOUさんのコメント
2023年3月16日

最初からスピルバーグ自伝で作ればよかったのにと思います(笑)

YOU