「苦痛と憎愛と地平線」フェイブルマンズ lynx09bさんの映画レビュー(感想・評価)
苦痛と憎愛と地平線
初期の作品を除くと、思いの外相性の悪い監督。そんな監督の自伝…なんて思ってたいたのだけれども、流石でございました。これまで描くことの出来なかった過去と、当時口に出来なかった思いが溢れていて、所々感電死しそうになってました。
この映画の素晴らしい所は「夢を語っていない」所。呼吸困難になりながら生き延びていた主人公が何かを掴むまでの物語。掴んだのかすらも曖昧だし。そこら辺がやっぱり上手いんでしょうね。個人的には終わり方が最高でした。
呪いの様な日々に身を焦がす人へのエールな作品でございます。お試しあれ。
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