「スピルバーグの遺書じゃなかったのでよかった」フェイブルマンズ sallyさんの映画レビュー(感想・評価)
スピルバーグの遺書じゃなかったのでよかった
私は小学校3年生時、スティーヴン・スピルバーグ監督作品「ジョーズ」のロードショーを見て、映画の面白さ、アメリカ映画のスケールデカさに驚き、映画ファンになりました。だからスティーヴン・スピルバーグは僕にとって映画の神様みたいな人で、その神様が自分の幼年期をモデルで映画を作ったので、「スティーヴン・スピルバーグからの遺言書」なんだろうと思い、実は結構構えて見にく事にしました。(近年には「ウエストサイト物語」のリメイクを作ったりしていたので)
しかし、見終って、そうでない事に気がつきホッとした状況です。
映画の内容の方は、スティーヴン・スピルバーグ監督の幼年期(大学生になる頃まで)のお話を題材にしたある意味青春映画、お話の前半は、意外に人間ドラマのような要素でしたが、後半になるほど青春映画の雰囲気になります。
もう少し、映画に対してコアな内容なのかなと思っていましたが、意外にそうではなく、人間ドラマと言うか家族ドラマの方に力が入っているかな・・・
しかし、本作品、本当のお話であるのなら、友達と映画を作る際の部分は羨ましいぐらい本格的に8mmで映画を作っていて、出来れば、そう言った作品が存在しているのなら、ソフト化する時に特典に付けて貰いたい思うような作品で見てみたいな・・・
映画全編のお話を通して言えば、特にメリハリのついたお話ではなく、あくまでも「遺書」ではなく、自分の体験をお話にしてみようと作った作品が本作品なんだろうと・・・・
76歳でしょ、あと20本は撮れると思うので、これからも楽しみにしている。
ゴールデングローブ賞の作品賞をとっただけはあります。凡人には、「凄く」いい作品なんだろうと理解は難しいね・・・・
ま、作品として楽しめます。