理想郷のレビュー・感想・評価
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ホラーじゃないよ。
実際の事件を元に作られた話らしい。
これ監督はスリラーとかサイコホラーとか作りたかったわけじゃないな、、、畳み込みやドッキリは有りません。そういうの期待しないように。
日本でも田舎に移住失敗話は良く聞く。
空気読む国民性の日本でも失敗者続出してるわけで簡単な事じゃないのはわかる。
でも明らかにこのフランス人の主人公オッサンは失敗していた。村の貧しい状況と自分の夢の中間に落とし込むタイミングを失ったのだ。
どっちも身動きできずで、これは孤立しちゃうわなぁ。
大阪万博もだけど、つまらないプライドにしがみ付き、撤退するタイミング逃すと結果悲惨という示唆に富んだ内容である。
で、後半は少しクライムサスペンスっぽいけど、夫婦や親子の関係を丁寧に描いていて新鮮。
老犬がなかなか旦那を見つけられず、しょんぼりだ。
沸点顔
不機嫌 粘着質 威圧感 存在自体が暴力的 ドゥニメノーシェの十八番
“郷に入れば"などクソ喰らえな態度でお隣さんと
これでもかと揉めまくる前半(というか3/4)にはゲンナリ
(うちの田舎も海岸線に発電風車が立ち並んでいるので気持ちは分かるが)
シメられるシーンで顔面が口以外見えなくなり、以降スクリーンからほぼ消え去るので正直ホッとした
出来た奥さんが悲しみを乗り越える終盤が本筋
山間の限界集落、上達してゆく農作業など地味なシーンを丁寧に描写しリアリティを支えている
本当の理想郷
理想郷はあくまでも理想に過ぎない
「村」を言い訳して
「母」を言い訳して
結局、本質から逃げているだけだ
結婚しないのはお前の選択だろ
原因はお前なんだよ
この◯◯兄弟
オルガも真実から
逃げている感じがした
これは映画のストーリーだからなのか
カメラが見つかってから
捜索が本腰を入れて、すんなり見つかる
だから
オルガが真実から逃げているように感じた
最愛の夫の死を
受け入れるには力がいる
だから娘に説得されても
この場所を離れなかった
小便大河作品。それは撒かれた小便で始まった。
【いつも以上に殴り書きが長くなるので結論からいうと、
beastに戻る方が人間らしくていいのでは?
というbeast原理極論に言葉だけでも創作して共有して武装しといた方がいいのではないか。じゃないとドンドン分断されていくよという見立てです。隣人の理不尽さにはno、移民の一方的な価値観の押し付けにはno、◯◯にも三分の理、それぞれの反対意見含めて、個々でスタンスを、その根拠を、明快な言葉にしときましょう。というのをエンターテインしてますよー、すごー!以下蛇足】
小便大河作品。
意識高い系問題提起格差訴求映画。
大河の一滴は吐いた唾、
撒かれた小便で始まった。
原題はas bestas(the beast)。
自然農法と慣行農法、
都市と過疎地域、
誘致賛成と反対、
親、子、隣人、
他にも誰もが経験するような対立、
格差、
なんと、
スペインとフランスまで!
を、
なんとなんと、
メンチ切った、
小便かけた、
から丁寧に感情のぶつかりを描写してエンターテインしていく。
生きるという事に、
命をかけている、
誰が1番切実なのか、
何故タイトルはbeast、
冒頭の馬のシーンの意味は、、、。
歴史が始まる前、
人はケダモノだった。
小便の一滴を漏らさず大河に繋げる全方位の技術が凄い作品。
【蛇足の蛇足】
beast
命を削って道なき道を、
けもの道を、
ケダモノとして一歩一歩踏み出してきた。
歴史が始まる前までは、
ヒトはケダモノだった。
古今東西、さまざま作家が絵画、詩、小説、音楽、映画で上記を主題として作品をつくってきた。
本作もbeastというタイトルから類推すると、
スペイン独特のフォービズム、
またそれらを解体するキュビズムをモチーフに、
セリフにも出ていたピカソ、
ライティングはヴェラスケス、
羊飼いはラ・トゥール、
など、
シナリオ、演出、芝居、
撮影全体を構築した形跡が散見された。
beastとヒトの違い。
原罪と、
生活の知恵として有り(法律上許される罪)にしてきた事。
という風に、
言葉とかだけでも共有しとかないと。
【蛇足の蛇足の蛇足】
本当のas bestas(the beast)は、
隣人の背後にいる手を汚さないbeast。
ポンコツ番犬
スペインの田舎の村に移住して2年の夫婦と排他的な思想の村人の話。
農業を営みつつ、ほぼ廃墟な古民家を改修し村興しをしようとする主人公にやさぐれ兄弟が絡みまくって巻き起こるストーリー。
何でもかんでもイチャモンで、その流れの切っ掛けは風力発電?貧困な事情はあるにせよ、あまりに短絡的な隣人兄貴にヘドが出る。
様々な嫌がらせの証拠はあまり示されなかったけれど、実はいっぱい撮影した映像にあったという流れから、警察の動きの悪さも…それと比べると日本人て勤勉ですね。
なかなか意外なサスペンスでありつつ、色々なモヤモヤが募り胸クソ悪さが沁みてくる作品だった。
田舎に法律は適用されない…
辺鄙な山々に囲まれた田舎を第二の故郷として移住してきたフランス人夫婦の話 田舎には田舎の独特の風習やルールが有り、それが守られなければ村八分に…😢
この作品の中では、フランスからの移住者が風力発電建設に反対したが為に、隣人(牛飼いで、母親と未婚の息子二人)に移住者の男が殺され、行方不明に… 配偶者は健気にも広い山々を一人で検索する そして…
住めば都とは言えない物語
ブエナス・タルデス
夢を持って郷に入ってみたものの郷に従い損ねた夫婦と閉鎖社会で視野狭窄した住人との不和を描いたサイコスリラー風味の悲劇。
相手が都会から来たインテリだというだけでそもそも話を聞こうともしない住人達を納得させるのは結局お金だという身も蓋もない現実を突きつける。
じわじわ締め付けてくる陰湿さの描写とラストの復讐劇は背筋が寒くなるが、ちょっと長めなのを耐えて観る価値あり。
ママは「シャーク・ド・フランス」のマジャですな。
よそもんが来るなよ!事情を知らないのに!
異邦人排斥がテーマだった。スペインの寒村に移住したフランス人インテリ夫妻。オーガニックな農業をささやかに営み、古民家を改造して自然派リゾートにしようと夢を見ている。そのため、景観・自然を破壊する風力発電計画に反対している。ところが、貧しい村人たりは、保証金目当てで発電に賛成。異邦人のフランス人夫婦を面白く思っていない。そして必然として悲劇が。コミュニティへ加わった、地域の事情を無視したエイリアンへの排斥が主題だった。どちらが正しいかは委ねられている。しかし、僕はフランス夫婦は間違っていると思う。
移住者の夫婦に共感することも同調することもできない
フランスからスペインの田舎の村に越してきた夫婦は、物語の冒頭から村人と対立していて、その村が、邦題となっている「理想郷」のように感じられる場面はほとんどなかった。夫婦が、あの村に、どうしてそれほど愛着を持ち、住み続けたいとこだわるのかが、今一つ理解できないのである。
野菜を作りながら慎ましく生活し、古民家を改装して都会からの観光客を呼び込みたいという夫婦の思惑は分からないでもない。それでも、突然やって来たよそ者が反対したせいで、風力発電の補助金が貰えなくなることに対する村人の憤りは至極もっともで、ここは、夫婦の側が、多数を占める村人の意見に従うか、村を出て行くしかなかったのではないか?
それを、あくまでも自らの主張を押し通して、あえて村人とことを荒立てようとする夫婦の姿勢には、共感することも同調することができなかった。
案の定、対立はエスカレートして、取り返しのつかない事態に至るのだが、観客は真相を知っているのに、それが劇中でなかなか明白にならない展開に、徐々にイライラがつのっていく。
ここで、母親をフランスに連れ戻そうとする娘と、あくまでも村に残ろうとする母親との間で新たな対立が生まれるのだが、どう考えても、母親を気遣う娘の主張の方が100%正しいと思えてしまう。
母親は、失踪した夫を愛しているからというよりも、夫のことを殺したに違いない隣人に対して意地を張っているとしか思えないのである。
犯罪の証拠となるビデオカメラが発見されて、ようやく事件が決着するのかと思っていると、そうとはならない展開にもうんざりする。まあ、その直後に、別の形で結末を迎えるからまだ良いのだが、それにしてもモタモタし過ぎているのではないか?
結局、夫婦と対立していたのは隣りに住んでいる兄弟だけで、これといって、田舎の村型社会に特有の閉鎖性や排他性を糾弾している訳ではないし、かといって、エコでスローな暮らしへの漠然とした憧れだけで田舎に移住する都会人の思慮の浅さや軽率さを批判している訳でもない。
いったい何が言いたかったのかが分からないまま、理解し合おうとしない人間の姿にフラストレーションが溜まった映画だった。
無法地帯。
スペインの小さな村へ移住したフランス人夫婦の話。
風力発電計画絡み(お金)で意見が対立する先住民とフランス人夫婦アントワーヌ(夫)とオルガ(妻)のストーリー。
新参者はとりあえず先住民の言う事聞いとけ!くらいの雰囲気とその小さな村を仕切るちょっとヤバメな兄弟…とりあえず弟役の彼の初見の感想は厳つさなし!カッコよくないジェイソン・ステイサムって感じに見えた(笑)
個人的ワガママ書くならもうちょっとスリリングさと、もうちょっと先住民の嫌がらせが甘かったから個人的にはもっと強めの嫌がらせが欲しかった。
ラストの旦那見つかった!からの後の描写が見たかったんだけど終わりかい!(笑)
ちょっと物足りなさを感じたものの面白かった!
ジワジワ型のサスペンスかと思いきや、後味悪めの人間ドラマ
スローライフを目指してスペインの寒村に移住してきたフランス人夫婦が、極貧の村人たちからのけ者にされ、ジワジワと脅迫される中段までが夫の視点。後半の妻視点では、夫婦愛。見ごたえはある。
緊張感のある展開に惹きつけられるものの、やや長く感じられ、後味もあまり良くない。
田舎暮らしの愚かしさの詰まった作品
のんびりと田舎暮し、子供をのびのび育てよう。そんなキャッチフレーズに、だまされてませんか。あこがれと現実は、当たり前ですが違います。戦後民主主義は、人間皆平等だと説きます、まずそこを疑ってみましょう、そうでないとこの映画のような悲劇が。
のんびりと田舎暮らしの落とし穴
テレビでは、相変わらずこの手の番組が多いですよね。
はて、田舎暮らしがそんなにいいものか不思議です。
都市部への人口の集中により過疎化の進む、農村部。
自治体もやっきになって、移住者を募集したり。
しかし、いざ移住となると、その後のあらゆる諸問題に、自治体のバックアップは、期待できません。
そう、自分たちで解決しないと。
そこなんですが、あくまでも移住者は、よそ者です。
そして、移住した地方は、農村部であれば、まちがいなく閉鎖的です。
さあ、そこで、どんな苦労が待っているでしょう。
そうまでして、田舎暮らしがしたい。
そんな実例をこの作品は、実話に基づいて、教えてくれます。
フランスで、教師を退職した初老の夫婦。
第二の人生を、若い時訪れ忘れられぬスペインの片田舎で、有機農法による野菜栽培を始めます。
ここで、この夫婦というより教師をしていたご主人が、田舎暮らしではやってはいけないことを次から次から繰り出してきます。
見ている方が、ハラハラしてくるのですが、彼の言うことと行動は、全て正論なのですが、彼自身よそ者であることが、わかっていない。
さてそれは、どんな点でしょうか。
村民と、打ち解け合おうとすること。
映画では、酒場の場面がよく出てきます。
そこで、必ずフランス人の教師は、嫌われ役に。
当然でしょう、フランス人教師とスペインの田舎者で、打ち解け合うはずがない。
田舎者にとっては、都会風のインテリは、最も嫌いな人種。
だって、自分たちの無学さを嫌というほど感じてしまうから。
この場合、フランス人元教師が、スペインの田舎者レベルまで自分を下げなければいけない。
しかし、世間知らずの教師にそんな芸当が、できるはずもなく。
普通の人でも、相当な演技力が要求されるのに。
おまけにお酒がはいってしまっては、無理でしょう。
まず、1つ目に言えることは。
あまりレベルの違う人とは、距離を置くこと。
ただ、職場などで、どうしても交わらないとならない時は、彼らを刺激しない演技力が求められるということ。
風力発電誘致に反対してしまったこと。
村に持ち上がった、風力発電誘致の話。
賛成派は、貧しい村で、これといった収入がない中で、ある程度まとまった保証金がもらえること。
反対派は、風力発電は、外国企業の発電施設売り込みの目的で、環境破壊につながること。
ここで、例のフランス人元教師は、反対派となります。
それも、旗振り役として、賛成派住民を説得して、反対の議決を通してしまいます。
これも、フランス人元教師が、嫌われる原因となります。
そう、何代もこの地に住み続ける人たちの問題なのに。
都会から来たよそ者が、その意を汲み取らず、正論で押し通そうとする愚。
まあ、この映画は実話に基づくらしいですから、なおさらそう思います。
あくまでも、主導権は、その地に長く住んでいた人なのに。
当然、貧しい農民から恨まれます。
人間、皆平等の愚かな考え。
特に、戦後日本では、この考えが当たり前のように、言われてますが。
何か、勘違いしてませんか。
そう、ひとそれぞれに権利は、あくまでも平等に与えられなければならないという事で。
人間が、皆平等であるはずがないのです。
生まれた環境や、所属する階層もバラバラで、何が平等なんでしょう。
そこを取り間違えると、この映画のような悲劇が生まれるのです。
このフランス人元教師は、対立する村民と打ち解け合い、話し合い理解し合おうとします。
いや、無理でしょ、これだけレベルの違う人間が。
それがわからない、元教師の悲劇。
そう、レベルの違う人間は、ある程度棲み分けが必要なんです。
みな、それらを感じ取って、お互い刺激し合わない距離感で生活しているのに。
この元教師のように場違いところで、自らを主張する愚かしさ。
逆に、村民の立場になると迷惑この上ないと。
さあ、皆さんそれでも田舎暮らしがしたいですか。
憧れの田舎ぐらしが、悲劇にならないようにこの映画から勉強しましょう。
相手を知ってから自分を知ってもらうコミュニケーション
人と人のコミュニケーション、特に異国籍の方とのコミュニケーション方法を書かれています。他国では受け身となってしまいますので、まず相手を知ることが大切だと再認識されました。
あらすじ
フランスからスペインの自然豊かな村に移住した夫婦アントワーヌとオルガ。生まれたときから中年の現在までこの村過ごしているシャンとロレンソの兄弟はアントワーヌ夫婦と対立をしていた。対立の原因は村に風力発電を作る計画だった。自然を守りたいアントワーヌと支援金がほしいシャンとロレンソ兄弟。風力発電に反対しているアントワーヌに不愉快なことが起きていく話です。前半は旅で見つけた地で自分の理想ばかりを追求するアントワーヌ視点。後半は夫を応援し続けた妻オルガ視点で描かれます。
いまいちなところ
村の風力発電プロジェクトはどうなったのか?
SDカードで他のアクションもできたのでは?
アントワーヌ夫婦の過去も欲しかった
考察
原題のThe Beastsがわかりやすいですが、決して移住した主人公が可哀想な映画ではありません。主人公の行動次第で防げた悲惨な出来事です。
結末は明白されず、自由に考えさせる映画でした。尺の長さ的に結果がほしかった。
学び
相互理解が足りないです。前半はアントワーヌの移住したことに満足し、この自然と村に感謝し守るという理想と村にうんざりし、どうにか違う生活をしてみたいシャン兄弟がお互いの希望だけをぶつけ合い、結果対立となった。一歩ずつ譲ってお互いの気持ちを理解することで他の解決方法があったのではないか。もちろん異文化を理解したうえで。青空マーケットでトマトを予約したおばあちゃんのように。
後半でわかりやすいですが、対立していた母と娘ですが、娘が一歩譲ったことにより見送りが感動でした。
どの場所にもいい人もいれば悪い人もいる。避けるだけでは解決できないこともあり、他の街に引っ越しても結局悪い人はきっといる。どのように付き合うかが大切ですね。
カメラに残っていたものは…
試写会にて。
冒頭の馬のシーンが中盤あんな形で繋がるとは…
終始不穏な空気が漂い、心を削られるようでこれを2時間以上見るの辛そうだなと思っていたら、まさかの二部構成のような展開に!
良い意味で裏切られて涙した。
そしてラストカットに鳥肌。
独特な世界観。
地元民と移住者の争いごとメインなお話と思って行ったらちょっと微妙な展開。移住して理想郷を求めるダンナさんメインな前半、後半は奥さん中心の展開。夫婦とは、親子とは、なんぞやな展開もあり、音楽も一切なく嫌悪感さえ覚える地元民と移住者の静かな争いはまるでホラー。奥様が地元の母様に向ける最後の一言もカウンターパンチが効いていて見応えあり。役立たずな番犬といい独特な世界観だったなー。
まさかあれで終わるとは・・・
しっかりと結んで終わってくださいとは言いません。消化不良で突然終わってしまう作品なんてたくさんあることでしょう。にして、あれで終わってしまうのかという気持ちが正直なところ。確かに、あそこから何かしら結末をつけようとすると、結構難しいのかもしれませんが、あそこから見ている方に投げられても・・・と思ってしまいました。
取り扱われてる内容は、確かにムズい。互いの主張に頷くところもあれば、拒絶したくなるところも同様に両者にあるように、そう感じるように作られていた気がしました。まぁ途中からは違いましたが─。自分にとってはある時点からはもはやなんの対立軸もなくなってしまって、ちょっとした事件推理ものになっていたのですが、それなりに張り詰めた気持ちでは観賞できた反面、多少、何だよ・・・と思ってしまうところもありました。
この邦題も、結局は大いなる皮肉にしか思えないのが残念なところ。
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