デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリームのレビュー・感想・評価
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「宇宙に比べて自分の悩みは」
今年41本目。 宇宙に比べて自分の悩みはちっぽけだなと。普段から思っている事ですが今作見て改めて。明日爆発してもいい。明日が来る事。相対する2つの言葉を聞けたのは良かった。今何が幸せですか?の問いに、一日の終わりに今日吸収した物をどれだけ明日に残せるか。映画見るってそう言う事だと思います。大島渚監督のあの有名な映画に出演されてましたね。IMAXで鑑賞。
ファンは必見。
現象としての“デヴィッド・ボウイ”と本人の葛藤が主題のようで、インタビュー映像が多いのは興味深かった。ただ人間としての彼の実像を客観的に描き出す内容ではなかった(なり得なかった?)。
VJ的な映像も構成はややしんどくもあった。1990年にロンドンで行ったコンサート「SOUND AND VISION」の様子が出ないかと期待したが、その時期の記録はさっくり外されていた。
「ジギーは俺を救った」 不世出のアーティストの軌跡
デヴィッド・ボウイに大きな影響を受けた、吉井和哉さん(THE YELLOW MONKEY)。吉井さんが本作公開にあたって絶賛のコメントを寄せてたので、これは両方のファンとして観に行くしかなかろう!と即決しました笑 ちなみに、タイトルは吉井さんがカバーした「ZIGGY STARDUST」の最後の歌詞です。 最初に言っておきますと、間口の広い作品ではないです。いつどこで何があったかという説明が一切ないので、ボウイのことを知ってないといい作品には思えないんじゃないでしょうか。逆に知ってる人・ファンの人が観るとたまらない作品だと思います。 楽曲は惜しみなく使われてます。デビュー期・グラム期・アメリカ期・ベルリン期・「レッツ・ダンス」期・復活期、そして最期の「★」。概ね順序よく流れるので、ディスコグラフィーを知ってると「今はこの時期のことについて語ってるんだな」と予測できるようになってますね。 全編にわたって流れる、ボウイの語り。リアルタイムの世代ではないんですが、頭の良さ・冷静さが伝わる話し方でカッコいいな…と素直に思いました笑 ‘83年のワールドツアーで日本に行きたい理由を語った一幕は、日本人として嬉しい気持ちになりました♪ 僕は普通の映画館(かな?)で観ましたが、それでも楽曲のサウンドが十二分に伝わる迫力でした。まるでライヴに来ているような! エンドロールの最後に流れた、ボウイからのメッセージ。亡くなってしまったけど、もう存在しないことへの"悲しさ"よりも作品が残り続けることへの"感謝"が勝り、暖かい気持ちになりました。 ファンの心情を慮った、いい監督さんによる作品でした☆
芸能人は歯が命なのか
80年代以降のイケメン・ロックスターや戦メリの俳優としてしかデヴィッド・ボウイを知らないため、今作はデヴィッド・ボウイ財団公認映画ということだし、ボウイを学ぶよい機会と捉えて鑑賞。 が、説明的なナレーションがまったくなく、時系列ゆるめの過去の映像コラージュにインタビューなどで収録されたボウイの語りに耳を傾ける135分の長編プロモビデオといった、ボウイをちゃんと知ってるファン向けの内容で、お勉強のつもりの初心者には出直してこいと言わんばかりのハードル高めの一本だった。まあ、アート風味な映像や変化球的な作りはデヴィッド・ボウイそのものと言える(のかな?)。 IMAX上映が多かったため、気合いを入れて追加料金払って観たのだが、映像的にはIMAXの意味はまったくなし。音響面では楽しめたものの、そもそも知ってる曲が限られているので消化不良気味。予習にベスト盤ぐらい頭に叩き込んでおくべきだった。
Hero
学生時代に「Ziggy Stardust」を聴いて衝撃を受け、片っ端からアルバムを聴き漁りました。聴けば聴くほど掴みどころのない世界観に翻弄されたものです。それでもやはり「Starman」の旋律は美しく、「Hero」はただただ格好良く、「Modern Love」のイントロには鳥肌が立ちます。だから上記の代表曲たちがかかるとテンションが上がるのですが、それ以外のシーンは割と退屈に感じてしまいました。ボウイの存在そのものがカオスなので、生き様や内面を描くような映画ではありません。理解しようとするのが間違いなのでしょうね。ちょっと疲れてしまいました(笑)。
ニヒリズム漂う、ボウイファンは必見
仕事帰りに🎦 オススメのIMAXがこの時間帯の通勤経路での上映がなく、泣く泣く普通の字幕版で鑑賞しました🥲 ニヒリズム漂う、赤と青が基調色のバイセクシュアル的で退廃的な雰囲気は嫌いではないですが、センシティブな衝動過多で、ボウイ信者以外は異論ありかも? 「商売人になった」(大阪の従姉妹談)的に、80年代以降爽やかになったボウイに違和感を感じる人も? まぁそのカオスぶりも、ボウイの魅力なんでしょう❣️ 十代の頃、「モダン・ラブ」の歌詞が大好きでした😘 ボウイ好きなら観て損はない映画だと思います🎦
歯を見よ
ネタバレです。
●歯がだんだんキレイになっていくのを見るストーリー。乱れた歯並びに出自を見て一種の「粋」を感じていたファンのお姉様方は、アメリカ進出とともにヤニが落ち歯並びがキレイになって幻滅したとも言われている。
●ジェフ・ベックは出てくるがロバート・フリップは出てこない。
●飛行機嫌いで鉄道と船でやってきた70年代の日本公演の際のどんちゃん騒ぎで「営業バイ」がバレた話など、散々先人たちから吹き込まれている身としてはこうなると修正主義に近い。ボヘミアン・ラプソディなら「お話ですから、ファンタジーですから」で済まされそうだが、この映画のモノローグがあたかも聖人君子の哲学者のようで違和感。結局飛行機に乗ってるし。
●仕掛け人にして生き証人のトニー・ヴィスコンティ。こんな仕事がこんな未来に舞い込むとは思いもよらなかっただろう。
●グラムロックとパンクロックの間には5〜6年のインターバルしかない。そんな激動のロンドンを離れ70年代後半をベルリンでまとめたセンスはさすがだった。トップミュージシャンをベルリンまで呼びつける荒い人使いこそがボウイの絶頂期と呼ぶ人がいるのも頷ける。
●70年代のライヴはフル尺でちゃんと見たい。
ファンフィルムみたい!?
監督によるオリジナル映像からブニュエルやキューブリックなど様々な映画を挟み込みデヴィッド・ボウイ出演作品を羅列しながら哲学的に語られるボウイ自身のナレーション、その時代で変化し変貌する音楽性やスタイルを断片的に映し出し、デヴィッド・ボウイの何を中心に描こうとしていたのかWikipediaで知り得る情報から映像と音楽を繋ぎ合わせた程度にしか思えない、自伝的ドキュメンタリー映画としてよりデヴィッド・ボウイの壮大なプロモーション映像としての完成度。 秘蔵映像がありながら基本的に既存の映像を掻き集めただけのようで、監督の手間が省けた分、本編と関係のないようなイメージ映像を作って挟み込んだり、ミック・ロンソンのドキュメント映画でも印象的だったボウイの前妻は登場せず二番目の奥さんだけが、映画監督になった息子のダンカン・ジョーンズの存在すら否定するのか、そもそも本作は息子に撮らせるべきだったのでワ、潔くシンプルに作り上げているようで余計に邪魔でノイズに感じる部分が多くて気が散るし、監督に対しては不信感が残る!? デヴィッド・ボウイ財団唯一の公式認定ドキュメンタリー映画として監督は『ゴッドファーザー』のプロデューサーとして有名なロバート・エヴァンスやストーンズにカート・コバーンの映画も手掛けている訳で期待大だった筈が自分には合わなかっただけだなぁ、ボウイの死後に作られた回顧展のドキュメンタリー『デヴィッド・ボウイ・イズ』からアメリカでのドサ周りを描いたジギー・スターダスト前夜な伝記映画『スターダスト』そしてこの本作と消化不良が続く中、復活して最高のアルバムを二作残したデヴィッド・ボウイに対する傑作と唸らせる映画は作られない、ジャニス・ジョプリンやエイミー・ワインハウスのドキュメント映画が素晴らしかっただけに苛立ちが募る。 なんとなくルー・リード目当てで『ハート・オブ・ドッグ〜犬が教えてくれた人生の練習〜』を観た時と似た感覚が!?
デヴィッドの音楽と言葉に圧倒されまくる傑作
これはアーティストとしてのデヴィッド・ボウイの深淵に臨む傑作ドキュメンタリー。 135分という長尺の中で、ヒストリーを具体的な言葉で語るのではなく、マイルストーンとなる決定的なライブ映像と彼自身の言葉をつなぎ、観る我々を圧倒しまくるスタイル。 その時々の曲、言葉、姿、表情がボウイ自身を雄弁に語った。紛れもないアンソロジーとなった。圧倒的だった‼︎ そして五臓六腑に響き渡るIMAXの音と映像‼︎ 魂が揺さぶられた。 思えば1972年に「スターマン」で出会ってから50年以上経ったのですね。自分的には「スペイス・オディティ」が一番大切な曲。今回も涙が勝手に吹き出した。 てか、全編涙腺が崩壊していたような。 ミック・ロンソンと並んでギターを弾くジェフ・ベックもホントやばかった😭
私が洋楽に入り込んだ頃はすでに偉人 ブルージーンで出会い、 アブソ...
私が洋楽に入り込んだ頃はすでに偉人 ブルージーンで出会い、 アブソルートビギナーズで格好良さを知り、 ダンシングインザストリートで違う面を見た ちょっと昔のボウイに興味を持った時もあったけど、 理解できなそうで知ろうともしなかった だから最初は見るつもりもなかったんだけど、、、 見て正解! 見るもの知るもの全てを愛してしまうような、 とても純粋な人なんだと思った もっと斜に構えてるのかと思ったら違ってて、 抽象的で哲学的で難しそうだと思っていた歌詞は、 とても素直でストレートなものだったと知れた 戦メリ見る前にこれを見たかった!
唯一無二のロックスター
ミュージシャンというよりアーティスト。存在自体が現代アートとも言えるデヴィッド・ボウイ。50年前に自らを"ジギー・スターダストという宇宙からの訪問者"に見立ててコンセプトアルバムを発表し大ブレイク。真っ赤な髪に派手なメイクとコスチュームで世界中をあっと言わせた。30歳を過ぎると一転。スタイリッシュなロッカーに。そのカッコ良さに皆ひれ伏し、映画、ファッションショー、テレビCMにとさまざまなメディアに露出した。とにかくかっこ良かった。渋めのファッション(特に色づかい)、参考にした人多いんじゃないかな。 映像は20代の派手なボウイと30代以降のスタイリッシュなボウイのステージが交互に現れ、次から次へとヒット曲が流れる(その分楽曲がフルに流れることはないけど)。エンディングはお待ちかねのスターマン。 また、ミステリアスな彼の内面を探ろうとインタビューの映像も流れる。20代の彼は"デヴィッド・ボウイ"を演じようとしているように見えた。30代は自然体で気負いがない分、話は面白くない。感性の人なんだろうな。 そして彼の描いた絵とファッション。40代、50代の映像も。デヴィッド・ボウイの映画らしく、映像もまた都会的でスタイリッシュ。トシを重ねても、かっこ良さは衰えず、そのカリスマ性に多くのアーティストが影響を受けたのではないだろうか。 亡くなって早や7年。まさに唯一無二の存在。彼自身が芸術でした。
良い意味でストレス溜まった
もちろん観て良かったのですが、 楽曲が断片化されているので、 まるで美味しい料理をひとくち味わっただけで、ふたくちめを食べる直前にお皿を片付けられる事の連続、みたいで。 なんか疲れました。名曲ばかりだから余計に最初から最後まで聴きたいよ。 彼の活動を一本の映画に詰め込むとこうせざるを得ないとは分かるけど。 昭和の映像をIMAXで観る必要ねぇべ?という判断は自分的に正解。 D.Bowieの事をあまり知らない若者ならばIMAXでガツンと衝撃体験も良いかも。 とにかく音楽映画では無かったね。
人類史上サイコー到達点
カッコよさの前にありとあらゆるものがひれ伏し屁理屈と化す。 哲学も芸術もメイクアップして時を超えて所在なく宙吊りにされたオモチャ。その下でおしゃれにイカれたポップなビートで軽やかな彼だけのダンス。
さすらいのボウイ
ミュージシャンというよりアーティストのような、音楽メインではなくボウイの人生(観)、哲学を振り返るみたいな感じのドキュメンタリー 財団も有るんだ とにかく世界中飛び回ってます でもLA時代の深掘りが足りないような ベルリン3部作とか有るらしいのですが、それもさらっと 結局はジギースターダスト推し? “mediocre”が嫌っていうのはマドンナと同じこと言ってるよ どういう繫がりでか知らんが、ファンのミュージシャンがジギースターダストツアーで前座やったことあるらしい デヴィッド・ボウイにはそんな良いイメージは持ってなかったんだけど、そんな駆出しのミュージシャン前座に出してくれるとか実は来る者拒まず、温和で柔軟な人だったのかも
デヴィッド・ボウイというアートの総括
ミュージシャン、アクターとしての側面しか知らなかったが、彼自身のインタビュー等の語りによって、唯一無二のアーティストであったデヴィッド・ボウイが浮き彫りになる佳作である。彼は表現の探究者であり、求道者であり、常に変化し続ける偉大なアーティストであった。彼の残した音源は今も色褪せることなく第一級の粒揃いの作品がレガシーとして今後も残り続けるし、新たな影響を受けたミュージシャンを生み出すことになるだろう。これほどの素晴らしいアーティストと出会え、彼の作品を今でも聞き続けている私としては見えざる縁のようなものに感謝したい気持ちである。ジャンルを問わず、やはり、優れた作品と出会える人生は幸福だと作品を鑑賞しながら実感した。
"あっ!ジェフ・ベックだッ!…"な映画
デヴィッド・ボウイの音楽的な面だけでなく、彼のアーティストとしての一面を掘り下げていくような…そんなテーマの作品でした。 なので、話が少々抽象的というか哲学的な方向になると、正直、個人的にはかなり退屈でした笑 しかし、彼の生の言葉で構成されているゆえ、見応えはあった…かな?笑 (何とか寝落ちは免れましたが、周りでは爆睡さん達がちらほら笑…仕方がないと思います) *権利関係からパンフレット販売が無いようです。 *オフィシャル・サイトには無かったミニ・ポスターが販売されていましたね(買いませんでしたけど笑)。 *ドルビーアトモス対応の劇場で観ましたけど、この作品に関しては、う〜ん、どうなんでしょう?笑
ボウイはボウイのままで
ボウイを知ったのは、雑誌での女装姿。その美しさに惚れ込んだ。 だから宇宙から舞い降りた王子様も後から知ったもの。独特の世界観がはボウイの魅力の一つであり、逆にいえば、ただそこだけを追いかけて来たのだろう。 今回の作品は、人間ボウイが強調されていたような感じ。 観たことのない映像も多く、ボウイの一番美しい時を多いのも嬉しかった。 曲を作り歌うことだけではなく、ステージそのものが作品で、メッセージ性がかなりの濃さであったんだと今更ながらに感じた。 我々は、その時その時、こんなに自分と向かい合い、人生を語っているだろうか。「地に足がつかなかったら、そこがあなたの飛び立てる場所」とか、心を動かされる言葉がたくさんあった。覚えきれないのがなんとも悔しい。あの言葉を聞くためにもう一回観てもいいくらい。
カオスと断片
氾濫するイメージ。ライブ映像にインタビュー映像、彼の出演作を交えながら自由自在カラフルにモンタージュされて新たな意味を帯びていくボウイ史 = 神のいない20世紀とその"時間"について。そこにあるのは過去と未来。 だけど一貫している。時代を超え、その時々で一つのテーマに沿って並べ替えられた言動・振る舞いや彼を彼たらしめる掛け替えない要素。時代順を解体して切り貼りすることで浮かび上がらせる本質みたいなもの。例えばペルソナ、考え方の変化はアーティストとしての成熟かはたまた単なる時間が変えたものか。 タイトルに偽りなし、正しく月世界で見る白昼夢のような2時間超。よくある音楽ドキュメンタリーの類ではなかった、そんな場所からは遥か彼方の何光年も離れた作品は、デヴィッド・ボウイという"スターマン"に相応しい内容だったかもしれない。彼のアーティストとしてのスタンスというか、その自由な開拓精神溢れる音楽性やパフォーマンスとも寄り添うように親和性高そうな。少し眠くなりそうにもなるくらいには如何せん取っ付きにくさもあるけど…きっとその価値はある。やっぱり唯一無二な存在だな、と。
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