「やはりかっこいい(映画としては今ひとつ)」デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
やはりかっこいい(映画としては今ひとつ)
デヴィッド・ボウイといえばリアルタイムで聴いていた「レッツダンス」の印象が強い。当時の雑誌では「時代がデヴィッド・ボウイに追いついた」みたいなことを書いてあった。大衆受けしたアルバムをそう評したのだろう。それくらいに80年代っぽいポップなアルバムだった。でも、後々知るのは70年代のアルバムの方が攻めててトガッててカッコいいってこと。コアなファンではないが、当時の映像を観たくなって本作を鑑賞。
もっとライブ映像が使われたドキュメンタリーだと思ったが、意外と他の映像(映画やCM等)も使われていた。ファンにしたら結構貴重な作品なんだと思う。さらに彼が気に入っていたり影響を受けた映画や人物の映像も流れてくるから、これなんの映画?って気持ちになる。「愛のコリーダ」のワンシーンが流れたのは意外で面白かったけど。
そしてデヴィッド・ボウイのかっこよさだけが際立つ。あんな歳の取り方ができたら最高だけど、若い時からイケメンじゃないとあんな渋さは出ないんだよな。
ただ、ドキュメンタリーとして面白いのかというと微妙だと思う。流れがない割に散漫だったし。でも、観終わって思うのは、音楽的には時代を先取りしていたんだなということ。今聴いてもかっこいいんだもの。当然のことだけどしばらくデヴィッド・ボウイを聴き直すことになりそうだ。
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