オレンジ・ランプのレビュー・感想・評価
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オレンジ・ランプ
認知症の介護家族から見れば、数十人に1人の幸運な例をとりあげ、一般化しただけの映画。
家族や職場が理解あっても、容赦なく症状は進むのが現実です。
そんな現実を知っていて作ったなら悪質だし、知らなかったのならその無知が許せない。
いずれにしても、認知症を扱った映画としては過去最悪であります。
映像教材
登場人物の心情とかを丁寧に描く映画かと思ってたら違いました(笑)
貫地谷しほりさんと和田正人さん主演なので演技力については問題ありません。
最後は温かい気持ちになる・暗くならず、若年性アルツハイマーについて学べる映画です。
夏休みのお子さんの自由研究として鑑賞するのもありだと思います。
つかみがバッチリだった
冒頭のシーンで、この映画の言いたいこと、目指したい社会というメッセージが伝わってきた。若年性に限らず、家族に関係者がいる人にはわかるわかるの連続だったのでは。もちろん事実はもっと壮絶ですが。
和田正人・貫地谷しほり夫妻が肩に力入ってない演技で素敵でした。頑張って気付いてきた家庭内のしつらえなんかもリアリティがあってよかった。
認知症を“自ら”周囲に SOSをだして、皆に共有してもらう 大切さを知りました。
2年前に他界した実父も、最後の4年間は認知症でした。
認知症になると、本人自身も、"自分の頭の中"と闘っているので、
怒りっぽくなり、周囲に怒りをぶつけ、そして"誰かに逢いに"出かけて行ってしまいます。
劇中には捻くれた(ひねくれた)人が登場せず、
家族も友人も、みんな心温まる人々の中で、主人公が力いっぱいに生きていく姿を観ていると、
僕は亡き父に、こんなに優しく接すことができたのだろうか?
映画を観ていて、何度も涙がこぼれてきました。
認知症とは日頃の食生活の中で、血液が鈍化して、脳内血液が詰まり、脳内ニューロンが壊死して起こるものだと思うが
僕も いつかは 痴呆に成るのかな? 。
痴呆にならない為にも、周囲に手間をかけさせない為にも、血液をサラサラにしていく努力をしていかないといけない と心に誓いました。
それでも認知症に成ったら、本作主人公の様に 現状を周囲に告白し、みんなに自分の状態を共有してもらう事の大切さを学びました。
本作を観て、何かを感じたら、映画が進行していく中で、目線が「怪物(2023 是枝裕和監督)」のように変化する事で、痴呆が理解できるようになる、
アンソニー・ホプキンスさん演じる「ファーザー」を観ることを勧めます。
ありがとう
実母が60過ぎてアルツハイマーを発症した。進み方は早く、自分がどうなるのかと毎日泣いてばかりいた。見ていて辛かった。早く完全にわからなくなって仕舞えばいっそ楽なんじゃないかと思った。
私が40になる頃だった。そして母の症状よりも自分もいずれこうなるんだという恐怖で(家族性である場合が多い)母より早く症状がでるかもしれないと自分の未来が思い描けなくなった。自分が自分じゃなくなるなんて、死ぬより怖い。そして周りに迷惑をかける。子供にも遺伝してるかもしれない。
その後その手の映画やドラマをよく観た。本当は観たくなかった。恐怖にかられるから。脳の回転を良くする海外のサプリなども良く飲んだ。
幸い母が発症した歳を超えた。なんとなく自分は大丈夫かもしれないと思えるようになった。この後ボケたとしても、いわゆる普通のボケだろうから。
あの頃この映画を見られたらすごく楽になれただろうな。
母にもいろいろ言ってあげられただろうな。
完全にボケた時自分の素が出るような気がする。その日まで諦めない努力する自分になろうと思わせてくれてありがとう。
映画としては・・・
映画として観た場合にあまり好みではなかった。。。
啓発映画としてという事であれば、良いのですが。。。
でも、映画として・・・人を描くとなれば・・・。
生身の人間の生活がそこにはなかった印象です。
良いも悪いも『愛憎』あって『人』だと思うので・・・。
ある面では山田洋二監督の凄さを改めて感じました。
とはいえ、実話ベースですから、難しいですよね。
多面的な視点や生み感を出したら物議を醸すでしょうし・・・。
若年性認知症に対する社会の認知度向上 をテーマにした啓発ドラマです。認知症の人と共に暮らせる社会を作りましょうと呼びかけています。
上映中の作品一覧を見ていて目についた作品。
認知症がテーマの実在の家族をモデルにしたお話。
うーん。重そうな気もするけど観ておきたい気も…。
そんな訳で鑑賞です。
主人公は只野晃一(和田正人)。39歳。
奥さんは真央(貫地谷しほり)。
中学生と小学生、二人の娘。4人家族。
ある日、バームクーヘンを買って帰宅する晃一。
「みんなの好きなものを買ってきたぞ」
娘たちから歓喜の声が上がる。
…がそのあと直ぐに
「パパ。また同じ? 昨日も買ってきたのに」
” あれ? そうだったか? 本当に? ” と晃一。
” 沢山食べられるからいいじゃない ” と真央。
ちょっとした笑い話で終わると思っていたのだが。
これが認知症の症状とは、まだ誰も知らない。
晃一の行動に、怪しいものが増えてくる。
” お客様との打合せを忘れてすっぽかす ”
” すれ違ったお客様に挨拶をしない ”
” 電話の相手のことが思い出せない ”
真央と一緒に病院で診察をうける晃一。
いくつかの検査を終えて、出た診断は…
「若年性認知症」
その日から、晃一と真央の生活が一変する。
すぐに色々と調べ始める真央。
ネットで病気を検索する晃一。
とりかくやれることをやってみよう と真央。
心配する余り、晃一の行動を制限し始める。
会社でも、晃一の仕事が後輩たちに振り向けられた。
” もう俺は終わりなのか ”
そんなとき、真央が耳にする。
認知症本人が集まる相談会の事を。
背中を押されて真央と共に出かける晃一。
その相談会に出席していたのは「家族」では無く
「認知症の人たち本人だけ」であった。
それぞれが工夫しながら日常の生活を送っている。
” 認知症になったからといって、人生の終わりではない ”
そう気付いた晃一。
そんな晃一を見て、真央もまた気がつく。
” 出来ることまで取り上げてしまうのは間違っていた ”
” 本人が困ったときだけ、周りが助ければ良い ”
そしてそのためには何よりも
その人を理解することが必要。何が出来て何が出来ないか。
頼めることは力を借りよう。
一人で悩んではダメ。
家族のみんなの力も借りよう。
ご近所の人も協力してくれる。
職場の同僚の支えも心強い。
みんなが普通に認知症の人を支える世の中を作りましょう。
簡単ではなくとも、きっとできる。
そういった事を思わずにはいられない作品でした。
観て良かった。
※明日は我が身… ホント・_・;
◇あれこれ
■ドキドキ
冒頭の場面にドキドキしました。
認知症の検査キット(?)。箱の中には5つのアイテム。
”これは?” ”腕時計”
聞かれたものを答えていく。よしよし。大丈夫。
と、追加の質問。
”中に入っていたものを5つ答えて"
" え… "
全ては出てきませんでした…。 -_-;
■忘れてしまうことの長短
お気に入りの映画や小説。
新鮮な気持ちで何度でも楽しめそうです。
これはコスパ良さそうです。・_^
北欧風の素敵な作品…と思い込み、繰り返し
"ミッドサマー"を観に行ってしまう…。 @_@ キャァァァァ
これはとても嫌かも…
■苦しい時は声を上げよう
認知症の人に対してではなく
これは「支える側の人達へ」の助言でした。
苦しかったら苦しいと声を上げよう。
本人にも、周りに伝えよう。
何ごともないフリで接していた相手が
見えないところでもし泣いていたら…
うーん それはキツイ。
◇最後に
タイトルの「オレンジ・ランプ」。
何を指すのか分からないままお話が進み、
エンディング近くになった頃に
ようやく何なのかが分かりました。
さらに公式サイトをみて「オレンジ色」が
認知症のシンボルカラーであることも知りました。
世の中知らないことだらけです。
色々と考えさせられる作品でした。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
気付きと築き
認知症について気付かされることもあり、工夫しながら前向きに生きて行こうとする主人公に共感できる作品です。和田正人さんと貫地谷しほりさんの演技も大げさでなく好感が持てました。
でも、いずれ自分達だけで乗り越えるのが難しくなる時が来るでしょう。
エンドロールに厚生労働省の名前があり、前首相の「自助、共助、公助」の文言がちらつき、モヤモヤした気持ちにもなりました。
評価が高いようだったので観にいきました。 ある日、一家の大黒柱で働...
評価が高いようだったので観にいきました。
ある日、一家の大黒柱で働きざかりの夫が若年性アルツハイマー病を罹患してしまい、難局を乗り越えながら改めて家族の絆を確認する話しなんだなぁ、と想像していました。
そんな感じです。
ただ、冒頭のシーンは現在の家族の状態から描かれていたのはなかなか新鮮味があってよかったです。
教材映画みたいな雰囲気でした。
若年性認知症を丁寧に扱った作品
実話を基にした作品とのことで、基になった人の人徳が見えるような優しい映画だった。
認知症への付き合い方、考え方について丁寧に描いている。
認知症になっても人生は終わりじゃない。前向きな認知症の方たちの協力、職場や道すがらに会う人たちの協力、助けてほしいといえばみんな助けてくれるのだ。
そして貫地谷しほりの圧倒的ママ感…!
ただ最初のインタビューはわざわざ平気に振舞ってることを言うのではなく、困ったことを普通に言えばよかったのに…って思いました(笑)
認知症になっても決して諦めず、どう向き合っていくか、指標になる
39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された只野晃一は、妻と2人の娘を抱え、どうしようか途方に暮れていた。そんな晃一に妻の真央は何でもやってあげようとするが、晃一は日ごとに元気がなくなっていった。しかし、認知症でも立派に営業を行ってる人と出会い、その事ををきっかけに意識に変化が起きた。人生をあきらめなくてもいい、と気づいたことにより、周りも変わっていった。という事実を基にした作品。
認知症、って明日は我が身と思っているので、スマホの活用など、参考になることが多々あった。
認知症=介護、ではなく、認知症を発症してもその事を受け入れ、決して諦めずに、どう向き合うか、人に頼ることも必要だと思うが、自分で出来ることを探す事の大切さを教えられた。
非常に良い作品だった。
妻役の貫地谷しおりが素晴らしかった。
観て良かった
認知症を描いた映画はたくさん観たことがありますが、この映画は実話ベースということもあり無理にドラマチックにしすぎず誠実に描いた脚本に好感が持てました。
いつ自分や身近な人が発症するかわからないので観ておいて良かったと思いましたし、誰しも観ておくことをオススメです。
家族や会社の人たちフットサルの仲間やご近所の人、通りすがりの人などの優しさに泣けました。
「役割を担ってもらう」
今年115本目。
御家族が認知症になった場合、何でもこちらでやるのではなく役割を担ってもらうのもいい接し方とよくメディアで聞きます。今作もそこを描いて仕事は周りのサポート、家でも家族の助けと病気になっても周りと共生できると言うのを示した作品だと思います。〜中伝説のMF、自分も高校の時サッカーやっていたのでFW嬉しい場面。
これはいけません!涙腺ゆるゆる人間には危険です!
実生活でも父が認知症との診断されて色々な意味で覚悟を決めたのが20年近く前。でも全然許されるレベルのわがままに家族揃って対応していました。昭和一桁生まれの頑固な、亡き母に言わせると『まるで明治時代の男』だった父は家族に迷惑をかけまい、と思ったのでしょうか、数年で他界してしまいました。
同じ頃、親戚にも夜中に徘徊してしまう方がいて人ごとではありませんでしたが、いつしか自分自身がそんな年代に近づいている今日この頃、この作品のような若年性認知症のこともメディアでは知ってましたがこの作品がそれを題材にしたものとはなんの前知識なく観ました。何しろ『オレンジランプ』という言葉さえ初耳でしたから。このところ映画館で鑑賞できるタイミングが土曜日の朝イチ回なので、たまたま(運良く)観た感じでした。
最初は和田正人さんと貫地谷しおりさん以外メジャーな役者さんが出てないなぁ、くらいのレベル。市民ランナーの妻から「箱根駅伝の選手だったんだよ、和田さんって!」そう聞いて池井戸さん作品にたくさん出てるいい役者さんだなぁ、なんて。貫地谷さんも10年くらい前の『しら雪姫殺人事件』以来かな。唯一メジャーと言えるのは主人公のお父さん、元『ずうとるび』(『みかん色の恋』笑点で座布団ためて結成したんだっけ?誰も知らないですよね?)の新井さん、くらいかな???
とにかくノンフィクションに近いお話なのに様々な人たちに支えられて、生きる価値を見出した主人公。そして家族はもとより会社の人たち、認知症の仲間たちなどなど、とにかくいい人ばかりで涙ものでした。なかでも特に帰り方がわからなくなった主人公にバス停まで案内してくれたり、若い女性も降りるバス停まで教えてくれたり、主人公がニコニコ顔で帰宅したシーンは感慨深いものがありました。
色々な映画を観てきましたが『偏見』や『先入観』がいかによくないことか教えられ考えさせられます。老若男女観て感じてほしい作品です。もっと大々的に宣伝して欲しいですね。偶然とはいえ観てよかったです!
明日は我が身…
若年性アルツハイマーを発症したが、事実を受け止めながら前向きに生きる男性と家族、周囲の人達の話
娘達の行動や発言には、感動‼️我が娘の育て方を間違えたと悔やんでも、遅い😒➰💦
いつ私も発症する(もう発症してる?)かもしれません…😞サバ缶、アロエ、ココナッツミルク❔を今日から食べよう🎵
ちなみに、皆こんなに優しくないけどね〰️😩(厚生労働省推薦だから…)
もっと踏み込んでー!
主役夫婦を演じたお二人やから、見てみたいとなり
また予告編の内容にて行きたい!!となり
症状的には、軽いのかな?
前向きな話やわ!!
しかし、世の中こんなになっていたらええなぁ〜
考えさせられた内容でした
最高!
私が若年性認知症について全くといいほど知らないということもあるでしょうが、描かれた状況の一つ一つが、私を驚かせ、考えさせてくれる。
まだ100%理解できたわけではないが、一人でも多くの人が本作を見て社会としての理解が進むといいな。社会のあり方を考えさせてくれるから。
若年性認知症
39歳は若い。これから働き盛りというタイミングでこの病気はキツイ。しかも治らない。
みんなで暗くなっても当たり前のところ、どうやって乗り越えたのか?とても気になる内容でした。
これから益々高齢化社会です。この作品はとても参考になりました。
気になる方は是非映画館で🎦
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