「電話依存症か!」ナイトライド 時間は嗤う ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
電話依存症か!
2022年劇場鑑賞267本目。
今回で足を洗う事を決意して最後の大仕事に臨むヤクの売人。
なんか今回で足を洗うから善人みたいな感じの映画多いけど、そんなわけないからな!
90分強の時間をリアルタイムかつワンショットで描くのですが、こういう映画にありがちなPOVでなかったのは良かったです。POVはまず酔うし、登場人物をカメラで撮っている理由を一回一回つけなければいけないのが無駄。引きの絵が使えないからなにやってるか分からない時あるし。
まぁワンショットである意味はあんまりなかったかな・・・。「1917 命をかけた伝令」ほど暗転や時間経過などの分かりやすいごまかしはありませんでしたが、多分このカメラ動いてる時に一回カットしてるんだろうなと思うシーンはいくつかありました。リアルタイムなのは良かったですね。まぁなんか5分とか10分で向かって着くパターンが多かったのですが、自分が映画館ではしごする時、映画館から出るだけで5分経っちゃってたりするので、そんな近所でぐるぐる動いてるの?ということと、主人公がとにかく運転中ハンズフリーで電話しまくるんですね。基本かかってくるより圧倒的にかける方が多くて、命がけの大仕事中でもちょっと時間があれば仲良くしてる子供に電話したりなんかして、多分劇中90%は電話で話しています。この夜、いろんなことが起きますが、大体は電話の向こうで繰り広げられますので低予算でも安心ですね。
犯罪者がどうなろうと知った事ではありませんが、映画の試みとしては面白かったです。
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