ウィッシュのレビュー・感想・評価
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シンプルで良き
ディズニー映画はいつも地上波やDisney+ですませていたが、
100周年記念なので、公開翌日に初の映画館で鑑賞。
海外で評判がよくないという情報があったので、
あまり過度な期待はせず。
が、予想を裏切ってわりと楽しめた。
生田絵梨花さんの歌よかったし、福山雅治さんも途中から役にハマってた。
中身はディズニー映画の根本である、
〇〇になりたい、〇〇でいたいという、願いにフォーカスを当てたシンプルなストーリーだった。
ディズニー側の揺るぎないテーマだし、今までのある意味答えのような。
決戦のアーシャが苦しみながらウィッシュを歌って、それに応じるようにみんなが歌う場面は、盛り上がるし、映像も綺麗だし、これぞディズニー!っていう。
確かにシンプルなストーリーな分、キャラについて深く掘り下げられてはいなかったのは、少し残念ではある。
アーシャの友達集団やスターとか。
あとバレンティノがもっと活躍するかと思った。
とはいえ、好きなディズニー映画の一つに。
(ポリコレ関係はあまり気にならなかった)
同時上映の作品のワンス・アポン・ア・スタジオは、
単に歴代キャラ出演ってだけなんだが、豪華すぎて興奮した。
生みの親の写真を見たときのミッキーの顔…なんか知らんが感動してしまった。
100年後にまたっていうセリフも粋だね
星に願いを
ディズニー100周年オープニングだけでも値打ちあります
今回の映画も実写版リトルマーメイドに
引き続き頭の硬い老害さん達には低評価かと思います
主人公の女の子は例え王の前でも間違ってる事は間違ってるとはっきり言える子
星の妖精に助けられて
周りの仲間に助けられて正義を貫き通します
This Wish
ディズニー作品はコロナ禍戦後でポリコレに配慮しまくりな作品が増えたせいか、作品へのハードルはそこまで高くなく、今作もそこまで期待せず観に行きましたが、「ウィッシュ」の先にやった短編の出来が素晴らしくて、少しだけハードルが上がりました。
ここ最近のディズニーにしてはまともというか、変にLGBTやポリコレを混ぜずに作られていたので、楽しく観れました。
王道な物語はスッと飲み込めましたが、もう少し捻りのある物語だったら良かったのになと贅沢ながら思ってしまいました。
願いを集めている王様に立ち向かうという構図は、子供の頃見ていたディズニー映画によくあるもので、その点では懐かしさすら覚えてしまいました。
過去作のオマージュが盛り込まれているようで、ディズニーにそこまでお熱じゃない自分でも分かるネタが盛り込まれていたのは面白いなと思いました。
星型の生物には謎の魅力があるんですが、今作のスターもまさにそれで、喋りこそしませんが、自由奔放に動き回って、アーシャを困らせたりしますが、やる事はしっかりやる良い子なので見ていて微笑ましかったです。
ミュージカルは盛りだくさんでしたが、全体的に楽しそうだったのがとても良かったです。見せ方に派手さはありませんでしたが、曲のインパクトはよく残りましたし、メイン曲は映画を観終わった後でもしっかりと頭の中で流れているので、楽曲は素晴らしかったなぁという印象に落ち着きました。
アニメーションは綺麗ですし、観やすいんですが、今までのゴリッゴリ美麗なCGとは違い、平坦さも用いているCGだったので違和感が少しだけありました。
残念だったのはヒロインのアーシャ含めキャラクターのほとんどに魅力がなかったところです。
アーシャがこれといって特別な力があるわけでも無く、かといって特徴的な性格でもないので、立ち位置的にはヒロインの友達くらいの子がメインを張ってる印象だったので、彼女の活躍にも共感することができずじまいでした。
その友達たちもワーッと出てくる割には基本グループで協力してくれるせいか、印象に残りにくいのも残念でした。唯一友達を裏切った彼だけは何かしてくれるのかなと思いましたが、普通にやられましたし、反省までのスピードが早すぎてちょっと萎えました。
スターはとても可愛かったので救いはありますが、
これでもかというくらい勧善懲悪ものになっていたので、ここ最近鳴りを潜めていた悪は絶対許さないディズニーがここで発動してしまったかなと思いました。
一つのことを解決するとまた一つ問題が出てきてしまう、でも好みの問題になっただけマシかなと思いました。
100周年と謳う割には地味な作品になっていました。ただこの作品を機にディズニーが再び夢を見せてくれるという路線に舵を切ってくれたら良いなと思いました。
とりあえず白雪姫のリメイクは止めましょう笑
鑑賞日 12/15
鑑賞時間 10:40〜12:45
座席 N-28
入り込めなかったなぁ・・・
娘と一緒に観てきました。
吹き替え2D版。
同時上映の短編アニメは良かった。
いろんなキャラがたくさん出てきて、とっても楽しい。
違和感なかったけど、アナの声優さんは誰だったんだろうか。ほんの一言くらいのセリフだったけど、プレッシャーあったろうなぁ・・・。
最後の集合写真が特典だったら、もっと嬉しかったなぁ。
本編は、私にはイマイチでした。
アーシャと主題歌は好きだった。
王妃も好き。
個人的にディズニー映画では「馬」の活躍がとっても好きなんだけど、それは今回も良かった。
でも、冒頭でアーシャが”優しすぎる”と急に説明されるところとか、なぜか国王の面接に行くところとか、願い事を差し出した人たちがむっちゃ幸せそうに暮らしているところとか(願いは自分の一部だから、取られちゃうと自分じゃなくなっちゃうんじゃないのか!?人によるの?)、クマやネズミの発言とか、「なんで!?」「えっ!?」「ん!?」ってなるところが結構たくさんあった。
ディズニーらしいミュージカル仕立てだけど、リズムやメロディーが難しくて「この曲のメロディーはどこ?何拍子なの!?」って思っちゃって、私には音楽的にも乗り切れない曲が何曲も。
国王の声優が福山雅治氏だったのが、私には違和感だった。
セリフも歌も全部、福山カラーになっちゃって(それは当たり前なんだけど・・・)、お話に入り込めない。
テレビドラマだったら、福山雅治氏でも全然良いんだけど(むしろ好きだけど)、アニメではダメだったの、なんでだろう・・・。
子ヤギの声もジーニーがかぶってきて違和感があったけど、子ヤギ役と国王役の声優キャストが逆の方が良かったのではないかなと思ったりした。
スターもカービィっぽすぎて、私には造形的に無理だった。
子ヤギのお母さんの毛で作った毛糸が、もっと何か素敵な役割をするのかと思ったけど、そうでもなかったのも拍子抜けした。
ストーリーとしては、圧倒的な魔法と暴力に、みんなの結束と歌と魔法の力で勝ったわけなんだけど、昨今の現実の過酷さが思い出されてしまって、安直すぎるよな〜と感じてしまいなんだか興ざめ・・・
お話の中に、国の統治というシビアな題材を組み込んじゃってるからかな。物語として中途半端な感じで、どのポジションで物語を楽しめば良いのか迷子になっちゃった感じでした。
もう、私はディズニー映画を楽しめない汚れた心を持った大人になってしまったのか!?とちょっぴり切ない気持ちになりました。
娘は、清い心をもっているので大変楽しく鑑賞したようでした。
映像が凄くも無くストーリーは共感できなかった
色々な事を伝えたいのかなと感じつつも、ストーリーに共感できる所が無く、最後のエンディングが始まってすぐ帰りたくなりました。
1番の原因は出だしだと分析しています。
舞台となるこの国では、「王に自分の願いを渡して」「自分は願いを忘れて心軽やかに過ごせます」と…そして「いつか王が自分の願いを叶えてくれます(叶えられない人も多い)」という願いシステムがありますが、それらがどれも共感できず、他力本願な国民の姿勢が滑稽にさえ見えてしまいます。主人公は現在の暮らしを称賛しているので、出だしから感性の違いをあてられたような気持ちになりました。
むしろ、違和感を感じるように演出されていたとも言えます。
この映画では何を表現していたのだろうかと考えたとき、
・良い言葉尻で人々を騙す独裁国家と、それにようやく気づき目覚める人々
・自分では夢の実現ができない弱者達が、誰かに自分の夢を託しても意味がない事を学び、願いを取り戻す希望の話
・願いは魂の一部、誰かに渡して手放してはいけないという教訓
・現在のイスラエルとパレスチナを反映したかのような暗喩的メッセージ
・BLMなど活動家と言われる人々を善きものとし、人々に戦えと鼓舞する話
・ポリコレ自身に向けて他力本願はやめようというメッセージ
どれをとってもなぜか響かない内容でした。当たり前の話であったり、やや偏ったメッセージ過ぎるとも捉えられたり、またそれ系統の話ですかとも感じたり、純粋に楽しめるストーリーではありませんでした。メッセージをなぞるためにキャラクターが意志なく動かされているとも感じました。この映画は、愛と夢と希望、などではなく、やはり、マイノリティ・自分の人生を生きていない人や弱者に向けての社会的メッセージとして作られていると感じます。
ディズニーはポリコレに染まっていると言われる中、この映画は美人が主人公だからポリコレではない、とも言われていましたが、あくまで『ポリコレ的な層』に向けて作られているかなと結局思い至るところです。
楽園の独裁に対する革命物語
この作品は米国本国での興収や評価もいまいちと聞きます。しかも、有能なベテランスタッフが退職する中で制作されたようです。そのためか、アナ雪と比較するとどうしても動きに滑らかさが欠け、表現方法もいまいちな感じがしました。また、人間どころか全ての生き物までがいきなり仲良くしだすなど、何か浮いた感じがする描写すらもあります。
それでも、問いかける課題には重みがあり、賛否両論あるでしょうが、「夢」を売りとするディズニーのイメージに反して夢から醒める思いをすることに魅力を感じてしまいました。
「史上最恐のヴィラン」をふれこみとするマグニフィコ王ですが、まさに典型な独裁者であり、権力の集中と独裁が必然的に腐敗と暴走に至る姿が象徴的に描かれていました。
1989年のチャウシェスク、2011年のカダフィなどを連想せざるを得ませんでした。
最初は高い善意と理想を以て奮迅するも、冷酷非情な現実や多くの利害に直面し続けたためか、何でも制御しようと独断的になり、猜疑心の塊になる。しかもその力が強大過ぎることで周囲は自ら考えて行動することを放棄して依存的になってしまい、一層収拾がつかなくなる。これは王の悲劇物語に他ならず、「最恐」「ヴィラン」と切り捨てるべきではありません。
最終的には主人公をはじめ、人々が自らの思いに素直になり、それを強く持つことで何とか独裁を終わらせることができました。だが、本当に大変なのはいろいろと自力で築き上げなければならないこれからだと言えます。
現実のルーマニアやリビアのように、楽園に見えても自由が制限され、違反した者は容赦なく捕らえられ、密告も横行している。革命後は却って社会基盤が崩壊して悲惨なことになる、といった描写があれば説得力が出たのでしょうが、こうすればディズニーらしさが全くなくなってしまうから難しいです。
また、現実世界はマグニフィコどころではありません。現に、プーチニコ、キムニフィコ、シューキンペイコ、など、未だに多くの者が権力を意のままにふるっているのですから。
私は好きでした、ザ・王道。
手厳しいレビューと点数が羅列しているのをせつない気持ちで見ました。個人の自由なので批判ではないです。
この物語は、全く新しくありません。
でも、ディズニーが生まれてからこれまで描いてきた物語の柱となるような物語で、これぞディズニーだと思いました。小学2年生位でディズニーが現れて、まさしく「共に育ってきた」私は、そういう意味でとても好きです。
また、作品が始まる前に同時上映された星に願いをで締めくくられるオールスターキャストのショートムービーは、これまで子どもの頃から見てきた様々なキャラクターがそれぞれ顔見知りで、ファミリーとして関わっていて記念写真を撮るのに集合するという夢のようなお話で、僅かな時間ながら私は涙が出ました。
子どもの頃から母の視力喪失に怯えて、心配をかけないように強がって生きてきた私には、こういう物語がどれだけ支えになってきたか、改めてシミジミと実感して、ありがたさと懐かしさとが混ざった気持ちで、泣きました。ステキでした。
この作品の「シンプルな良さ」が、多くの人に伝わることを願っています。
ウィシュよりワンスアポンアスタジオの方が面白い
ディズニー100年記念作品声優も豪華だし話や映像も綺麗で面白い。
ウィシュの前に上映されたワンスアポンアスタジオの方が面白い。今までの色々な作品のキャラクターがいて面白かったです。
ウィシュもすごくおもしろいけどワンスアスポンアスタジオの方が面白い。
短編は良かったよ
主人公CMだとわからんかったけど、無意味にドレッドでそばかす気持ち悪いぐらいあった笑
まぁ多国籍国家なんだろうが、あまり作品としての意味を感じない。
主人公の中国系の友達が足が不自由だったりね。
作品じゃなく制作者の不要な意図が透けて見えるのはポリコレの良くないとこだよね。
作品の内容も、CMで見たまま。
悪い王様が願いを奪ったので、取り戻そう!
なんの捻りもなし。
映像は今回、100周年記念もあってか、トゥーンらしい表現になってて、さらに進化してた。
ここはさすが。
音楽も流行りそうにはないけど、完成度高い。
まぁ、正直開幕の短編のが良かったよ。
ボイスアクター総出演させるのは、さすがディズニー。素晴らしい。
実に素晴らしい★★★★★
「実に素晴らしい」
と、福山雅治さんのイケボ。
つい笑っちゃいました。
さすがに「実に面白い」とは
言えないわな。
ギリギリラインで攻めてくれた
アドリブ感、好感でした。
福山さんだからこそ叶った
ナルシストなイケメン悪役、最高!!
その他大勢の人々は
吉本芸人さん数名の声も。
ならば「Wish」なんだし、
ぜひDAI語のDAIGOさんにも
声出演してほしかったなぁ。笑
映像と歌声はまさにミュージカル!
「実に素晴らし」かったです!!
また聴きたい素敵な曲ばかり。
「誰もがスター!」は圧巻!感動!
生田絵梨花さんの唄声、心に響きました。
あんなに唄うまい方だったなんて
知りませんでした。また聴きたい。
過去の色々な作品の集大成というか
アナ雪感やや強めなオマージュは
良い意味で安心感。
あえて長すぎないのも良かった。
アナ雪1の時ほどの衝撃や真新しさは
感じなかったものの・・これは違う作品。
そんな比較をしたらきりがないので
映画はそういう見方しないのが
楽しむ秘訣だと改めて再認識。
将来はディズニーランドの
新アトラクション候補になりそう。
そう感じました☆
率直にWish、実に素晴らしかったです!!
私は素直にとても感動しました。
また観ます!!
P.S.
「ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出」は、キャラクター大集合でシンプルに感動。
冒頭に出てきたプリンセス系の女の子は
また黒人で?と、実写版リトルマーメイドの
アリエルの時のような逆差別感を感じ
一瞬不快感でしたが、終始幸せに満ち溢れ
心洗われ不覚にも泣いてしまいました。
やっぱりディズニーはすごいね。
ヴィランの統治の仕方が合理的すぎた
今回のヴィランの扱いを受けている王様ですが、その王様の政策がとても合理的で良い国の統治をしているという印象でした。
最後は妻、国民にも捨てられ悲しい結末ですが、報われてほしいキャラクターです。
同時上映の100周年記念映像が良かった
アーシャ役のアリアナ・デボースが好きなので字幕で鑑賞。
彼女の歌唱はすごく好きだけど、テーマ曲以外の曲があまりハマらず…テーマ曲もストーリーの中で見るとアーシャがなぜあの歌を歌う心境になったのかいまいちしっくりこず…ヒロイン自身の望みは何なのか?内面が過去一見えないキャラだなと感じた。
予告で悪役は分かってるので、もう少し捻ってくるかなと思ったけどそこはシンプルだった。
映像はアナ雪などと少し違う絵っぽさがある。ゲームの画面のように感じて、私としてはアナ雪やラプンツェルのような画面の方が良かったなぁと思った。
物語の始まり方が本を開ける演出だったり、各所に過去のディズニー作品を彷彿とさせるシーンがあってファンとしては嬉しさを感じる。
(ラプンツェルみたいな島国、鏡に語りかける悪役、空に浮かぶ光を船から見る、轢かれそうになるシカ、脚で1人でに歩く馬車?、魔法の杖、ピーターパン、妖精の粉、悪役が閉じ込められる、アーシャの髪がポカホンタスみたいに靡く…いま思いつくのだとそのくらい。)
この作品ならではのワクワクする何かがあって欲しかった〜ディズニー作品は全体的に好みでない場合でも、このシーンが素晴らしかったからまたみたいと思うことが多いけど今回はなかった…悲しい。
でも全体的に完成度は高いと思うし、深く考えずに子供も楽しめる作品だと思います!スターが日本のアニメに出てきそうなキャラで可愛い。
映画かと思ったら何かのセミナーに来たみたいだった
こんな事ほんとは言いたかない。僕は物心ついた時から棚いっぱいのディズニーホームビデオで育った、根っからの自称ディズニーっ子だ。メジャーな長編映画から可愛いおうち、ライオンのランバートまで思い出は語りきれないくらいある。
そのディズニーの100年目、世界中の若手・中小コンテンツが1周年や5周年で盛り上がる中の100年。誰でも名乗れるわけではない100年。宇宙で一度しか来ない100年目の記念作だ。最近のディズニーの不穏ぶりは知りつつも…もしかして、もしかしたらと思うじゃんよ…!
以下、マジでネタバレありありなんで自己責任で。
お話はこう。
ある王様が魔法の力を使って、国民みんなの「心からの願い」を管理していた。人々の頭の中からシャボン玉状にした願いを取り出し、城の最上階に保管して、特別な日に魔法でそれをひとつ叶える儀式をとり行っていたのだ。取り出された人々は願いに思い悩まずに済む、そして無償で願いを叶えてくれると王に心から感謝していた(ええ…)。
主人公アーシャは祖父の何十年来の願いを王に叶えてもらうよう頼むが、王は危険な匂いのする願い(後述)は叶えられないと祖父のシャボン玉を放置していた。ならばせめて返してあげてと頼むも「全ては私が決める」的な言い草で取り合ってくれない。
途方に暮れるも諦められないアーシャは願いを星空に歌う。するとマスコットキャラっぽい星が本当に降ってきて、みんなの願いを取り返したいというアーシャの願いに協力してくれることになる。ここにアーシャの飼いヤギや友達が集まってきて…という感じ。
とにかくストーリーテリングが息苦しい。
上記の周りくどい舞台背景がイマイチ上手く捌けておらず、全〜部セリフで説明してくる。裏設定としてパンフレットにでも書いておけばいいのに、いちいち理屈づけをしてきて言い訳がましい。専門用語だらけのゲームのチュートリアルみたいだが、こっちは自分のペースで読めないので置いてきぼりくらう。ノートをとるのに必死で頭に入ってこない授業風景に似てる。
そのテリングされるストーリーも心地よくない。
ざっとあらすじ書きながら改めて思ったけど、何か大前提の時点で今ひとつ納得いかない。ベラベラと理屈つけられても…願いを忘れるって歓迎するような事か?
王様が何をどうしたいのかよくわからない。冒頭、一応当初は人々の為を思って魔法を学んだものの悪堕ちしていったとのことだが、国民の願いを掌握することに固執する理由が弱い。アーシャの祖父の願いの玉は「音楽を奏でて周りの人に笑顔で囲まれてる」光景を映してるのだが、王はそれを「人々に新しいものを与えたい→それは国への反骨心とかよからぬ影響かもしれない」というトンデモ解釈で危険視する。今後の展開のために無理矢理ひり出した屁理屈って感じ。
あと、何か全体的に説教くさい。森の動物たちが星の光で次々喋るようになる下りがあるのだが、「僕らは何一つ違いはない」的な歌を歌い出す。歌のクオリティは美しいんだが流れとして脈絡がないし、人同士の違いを語るんならまだしも全ての生き物の違いがないは無茶だし、クマと鹿の「食べないでくれてありがとう」みたいなやり取りまで挟まって「そういうのは後でサウスパークとかが大袈裟に茶化す時に使うやつだろ…」みたいな気分になる。前に観たストレンジワールドでも同じようなしゃらくささを感じたが、スタッフはディズニーアニメ見た事あんのか。学べよ!ストレスにならないメッセージの語り方を!
その「僕らに違いはない」要素の一環なのか、余分なキャラが本当多い。アーシャに協力する友達(仕事仲間なのか?わからん)が一応個性色々で6人ぐらい?いるのだが、全員大して面白みがない上に活躍は殆どいっしょくたなんで、イタズラに情報量を増やしてるだけだ。白雪姫の小人リスペクトなのかもしれないが、白雪姫はこんなゴチャゴチャ理屈っぽい話ではないから同じようにはいかない。正直二人いればいい。
そこに山寺声のヤギも加わる…山ちゃんは好きだがこのヤギはマジで要らない。ギャグしか言わないのに歴代ディズニーお笑いキャラの中でも特におもんない。マスコットなら星が先にやってんだから間に合ってるんじゃないのか。その星もディズニーっていうよりサンリオっぽいけど。
結末なんだが、
主人公に呼応するように国民が「願いは自分の力で叶えるもの」と歌い、全員に心の光が灯り覚醒。王の悪しき魔法を跳ね除け、願いを取り戻し、ついでに王は魔法の杖に封印される(ここ、本当についで感がすごい)。
かくして国民は再び願いを生き甲斐に生き生きと暮らすようになるという話で、祖父が早速音楽を奏でて聞かすのだが、昨日まで練習してたんじゃないのかってくらい上手い。願いっていうか新しい趣味だろ。即日叶うようなもんで一喜一憂してたのか。「アーロと少年」のスタンプくらい重みがない。
そのまま締めくくるのだが、こざかしい事にエンドロールで歴代ディズニー映画のキャラがイルミネーションアート風に流れてくる。癪だが、一応誰が出てくるか見てやるかと座っていると結局映画館が明るくなるまで見せられる。まるで本編に感動したから席を立てなかったみたいな絵面だけ作らされる。腹立つわ…
一応、評価した星の一つは映像のクオリティ(それでもディズニーにしてはちょっと…という部分はある。目元の涙袋が貼り付けテクスチャっぽく見えたりとか。)、もう一つはヒロイン役(ちなみに吹替で観ました)の歌唱力、演技力に贈る。「ミュージカル」をやたらプッシュしてるだけはあり、字余りがちな翻訳詞も(少なくとも映画館の音響では)そこまで気にならないぐらいには聴かせてくる。主人公のアーシャはムーランやモアナのようにシリアスとコミカル両面を持っているのだが、演技も上手く乗りこなしてる。あと僕個人としてはヒロインのルックスは好み。…ルックスはね。
総合すると、いまいち飲み込めない説教じみたストーリーをすごい説明セリフで全部口で伝えられるような映画。セミナーだよこれじゃ。ただし歌と映像は美麗。
あ、あと本編前にディズニーオールスターのアニバーサリー短編みたいなのが流れて、まあこれはそれなりに楽しいんだけど、ディズニープラスにもあるんでそっちはリピート再生し放題です。
最初に言った通りディズニーに本当にお世話になった身としてこんなこと言いたかないんだけど、その「お世話になったディズニー」はもしかしたらもういないのかもしれない、とこういうのを観ちゃうと考えてしまうのだった…。
****追記****
一晩寝て振り返ったのだが、自分の学生時代を思い出してしまった。
人より絵が描けるオタクで、よく周りにノートに描いた漫画を見せてた。お話作りの勉強を何も積まない上での漫画なんで設定も展開も独りよがりでご都合主義もいいとこなのだが、友達は(素人にしちゃ)上手いね面白いねとチヤホヤしてくれたものだ。
何かこの映画って、その匂いがする。そういう成功体験をした子供が、挫折や反省のようなブラッシュアップを経ずにいきなりプロの資格だけもらってアニメ作ったような、そういう押し付けがましい好き勝手さでできてる。
チェックする大人たちは物語性の向上に興味がなく、動物の無害さを強調しろとかハンサムを信用するなとか、極端なメッセージやエクスキューズばかり付け足してきて見づらさを加速させる(例えばネズミが女王に耳打ちする時、わざわざ「私、清潔なネズミだから安心してね☆」って口頭で言ってくる。マジであらゆるメディアがブラックジョークとして揶揄してきた描写そのまんまじゃねえか)。結果、取ってつけたような悪事を取ってつけたような美辞麗句で撃退する、実が伴ってないお話のガワだけが出来上がっていく。
それをファンタジックなキービジュに集まった親子連れやカップルが鑑賞し、胸中は是か非か、無言で退室していく。
これが100年目のディズニーの姿と推理するのだが...外れてて欲しいよなぁ...。
【”星に願いを!そして起こった奇跡。夢とは自分の力で叶えるモノなのである。”今作は、メインテーマの”This Wish"の美しい旋律も印象的な、ファンタジックマジカルミュージカルである。】
■魔法の国ロサスでは、18歳になると民はマグニフィコ王に自分の願いを捧げていた。民は自分達の夢が叶う事を、日々心待ちにしていたが17歳のアーシャは王が都合の良い願いだけを叶え、他の願いは自身のパワーとして使っている事を知る。
そして、彼女は王の元から民の願いを取り戻そうと一心に願うのである。
■珍しく吹き替え版で鑑賞。
そして、劇中ず~っと、マグニフィコ王の声が福山雅治さんに似ているなあと思いながら観ていたのだが、エンドロールで”マグニフィコ王:福山雅治”と出て、吃驚したよ!
◆感想
・今作のメインテーマ”自分の力で願いを叶える大切さ”を謳っている点が素晴しい。又、それに合わせたメインテーマ”This Wish"の美しい旋律が、頭の中でリフレインしている。
・キャラとしては、アーシャが願いを込めた時に空から舞い降りて来た”スター”が良かったな。
ー シンプルな造形だが表情豊かで茶目っ気がありながら、正義感溢れる姿。ー
・あとは、マグニフィコ王かな。禁断の魔法に手を出し、悪へと転落していくヴィランだが、誰もがなり得るのではないかな。”禁断”と聞くとつい手が出るのは私だけかなあ。
ー それにしても、福山さんとマグニフィコ王が途中ダブって見えてしまったのは、私だけだろうか。
最後、彼は自身が錬成した杖の鏡の中に閉じ込められてしまうが、何だか人間味が有って、心から憎めないんだよね。-
<アーシャは誰かに願いを叶えて貰おうとはせず、自分自身で一歩踏み出し、”スター”や”バレンティノ”や仲間達と民の夢を取り戻す為にマグニフィコ王に対峙していくのである。
今作は願いを持つ事の大切さや、一歩を踏み出す勇気を描いた、ファンタジックマジカルミュージカルなのである。>
閉じ込めらた願い。
どんな願いも叶うと言われてる国に住むアーシャと住人達の話。
魔法の使い手でもあり国の王でもあるマグニフィコ王へ弟子入りしようとするアーシャ…その際にマグニフィコ王の秘密を知ってしまった…その秘密とは国にとって都合のいい願いは叶え、都合のよくない願いは閉じ込めていたという…。
その願いを救いたいと星に願い、歌を歌ったら魔法の力をもったスターが舞い降りる…
作品観ての感想は、ちゃんと観てるんだけどストーリーが掴みにくかった様な。
スケジュールの都合で吹替版で鑑賞したんだけど正解だったのかな!?マグニフィコ王を担当したのが福山雅治さん!(笑)
ナルでワンマンな国王役はなかなかハマってた!(笑)あと、スターのキャラと声が可愛かった!
大人から子供まで楽しめる作品!
今日観た作品は2本ともアニメだったけど、どっちが好きかは好みの問題!
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