劇場公開日 2023年12月15日

「私たちは希望を持ち続けることができるのか?」ウィッシュ Tofuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0私たちは希望を持ち続けることができるのか?

2025年4月15日
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鑑賞方法:映画館

為政者が権力を欲しいままにすることで人々から希望が失われていく。そして、人々の希望が失われていくことで国がおかしな方向に進んでいく。ディズニー・スタジオのある国でも、その対岸にある国でも、ここしばらくの間見て取れる状況。そして暗澹たる状況を打破するのに必要なことは一人ひとりが希望を捨てずに立ち上がること。

Rosasという国名を聞いて、古いディズニー・アニメの『美女と野獣』で希望を象徴しているのが薔薇🌹だったことを思い出した。

そして、ディズニー100周年ということで、エンドロールでは、『美女と野獣』を含めた、これまでの多くの人に夢と希望を与えてきたディズニー映画へのオマージュが示される。しかし同時に、この画面を眺めながら、白雪姫やシンデレラなどの王子様と結婚したらずっと幸せ的な話から今回のような話になるまでの時間の経過と社会の価値観の変化にまで想いを巡らせていた。

吹替版は未見だが、マグニフィコ王の吹替えを福山雅治が担当しているのは、格好つける部分とコミカルな部分を併せ持つキャラクターには適役かも。

Tofu