「ファンタジーにリアリティを追求してどうするの?」リトル・マーメイド SUZさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジーにリアリティを追求してどうするの?
傑作アニメの実写版。
実写化にあたって、リアリティに拘ったらしいのだが、そもそも人魚の世界(海中)にまでリアリティを追求する意味はあったのだろうか。『アンダー・ザ・シー』の高揚感のなさはどうだ。アニメ版の圧勝だ。もっとありえないパースや動きで楽しませて欲しかった。
実写版での収穫は、セバスチャンがロブスターではなくカニだったと判ったくらいだが、カニでもエビでもヤドカリでも構わない。ファンタジー界の住人であるセバスチャンにはもっと振り切れた活躍をして欲しかった。
『キス・ザ・ガール』は良かったけど、あれは地上の世界の歌ですね。
そして、トリトン王の声はハビエル、バルデムだったんですね。『ノーカントリー』の無敵の殺し屋があまりにも弱々しかったぞ。
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