「アニメ版の数倍素晴らしい!」リトル・マーメイド ある晴れた日さんの映画レビュー(感想・評価)
アニメ版の数倍素晴らしい!
ライオンキング、アラジン、どれだけそれぞれの実写版で違和感を感じてきただろう。
リメイクするにはそれなりの理由がなければ、見る方としてはアニメ版とつい比較してしまうし、懐古主義が邪魔をする。
しかし、この作品はとにかく素晴らしい。
ディズニーは、アニメ版が公開された際の批判を受け止め、現代にそれを克服し更に昇華し完成させた。アンデルセン童話の筋まで変えアニメ化してしまった足枷は、これまでどの様にディズニーを苦しめ続け、ひとり歩きしてしまったアリエルのあるべき姿を再考し続けねばならなかったのだろう。
耳触りのいいアラン・メンケンの音楽も、やはりアニメ版では唐突すぎるし不自然だった。しかし、この作品では必然を伴い最高の効果をもたらしている。きっと音楽制作チームは30年以上後悔と模索を続け、この作品でリベンジを果たせたのではないだろうか。
本国アメリカでは実写アラジンを超えるヒットを記録しているという。当然だろう。
しかしアジア圏ではその逆だとか。言いたいことはたくさんがあるが、私はディズニー映画として近年稀にみる名作だと信じている。
悩んでる方は、ぜひネガティヴな意見を気にせず観て頂きたい。
コメントする