劇場公開日 2023年7月29日

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「音楽は弱者であるほど心を揺さぶる」ルードボーイ トロージャン・レコーズの物語 shantiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0音楽は弱者であるほど心を揺さぶる

2023年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

トロージャン・レーベルの栄枯盛衰を俯瞰するには持って来いの作品。音楽が好きなら、見るべき映画でもある。レゲェもパンクも、政治よりは遥かに人々を繋ぐ素晴らしい音楽である。音楽には人種差別も無く、貧富の差も無く、社会的地位も、育ちも全く関係無く人と人を繋ぎ止める。宗教ですら、これほど感覚的に平和と調和に溢れた環境を提供出来ないだろう。ただ音楽はセンスに基づくだけに人を選ぶ。解らない人には生涯解らないだろう。この感覚に共感出来る人は、幸せだと思う。生まれながらに、その感覚を持っているのだから。ただし、実社会で少し生きづらいかもしれない。音楽が人を選ぶのだ。選ばれた人はその自ら祝福するべきだ。時空を越えて、素晴らしいミュージシャンたちと確実に繋がっているのだから。音楽は決して裏切らない生涯の真実であり、自分自身の宝でもあるのだ。
もし、縁があってこの作品を鑑賞したなら、劇場プラグラムを購入して欲しい。85分では描き切れなかった捕捉を我らが鈴木孝弥氏で丁寧に解説してくれている。ピーター・バラカン氏の青春エッセイも興味深い。私自身、購入はmustだと思う。

shanti