劇場公開日 2023年2月10日

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「『雨に唄えば』+『ラ・ラ・ランド』÷2 に下品のスパイスを少々」バビロン かつまるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0『雨に唄えば』+『ラ・ラ・ランド』÷2 に下品のスパイスを少々

2023年2月23日
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鑑賞方法:映画館

『雨に唄えば』を引っ張ってくるのはずるいぞと思いながらも無声映画から発声映画への転換期の映画業界を登場人物たちの光と影と共に描いた「映画バンザイ!」と称える作品。

ジャズテイストの音楽をバックに、大勢のキャストを使用して、長回しで進んでいく撮影方法がラ・ラ・ランドのときから大好きで、今回も改めて贅沢な見せ方だなと感じた。
これまたラ・ラ・ランド同様、ラストの回想シーンは雨に唄えばの登場人物と今作の登場人物を重ねたり、映画の過去から未来へといった感じでまとめていて、最後の最後で感動してしまった。
つまりラ・ラ・ランドが好きな人はどこかしらで琴線に触れる部分があるはず。

正直3時間は長いと思ったし、下品な部分もあったし、色々思うところがあって絶賛は出来ないけど、映画って素晴らしいものだよねと自分の趣味を肯定してくれる作品だった。

【追記】
公開初日というわけでもないのに上映後自然と拍手が起きた。人を選ぶ作品だが映画好きには刺さる作品なんじゃないかなと思いながら自分も拍手した。

かつまる