「映画とは何か、ハリウッドとは何か」バビロン sysrさんの映画レビュー(感想・評価)
映画とは何か、ハリウッドとは何か
1920年代のゼロコンプライアンスな粗暴さのハリウッドを、1990年代のゼロコンプライアンスな猛々しいノリで描いた、2020年代なのにゼロコンプライアンスっぽさ漲る超大作
189分もあるから気後れしてたけど観てよかった
映画とは何か、ハリウッドとは何か
いろんな野望が現れては消えていく中で、世の中の毀誉褒貶を燃料にしながら、街が勝手に、まるで自分の意思を持ってるかのように進化していく
これまでもこれからも、このハリウッドというエコシステムは大きく強く大切であり続けるのだ、って世界に向け宣言してるみたいな鯔背さがある
突然失礼します、あまりにも「年代感」に共感したのでコメントさせていただきました。(全くの初コメントです)
そうなんですよ、90年代感!
同じ印象を持った方がいてあまりに嬉しくて。
1930年代に感じる1920年代に対する郷愁は、2000年以降に感じる1990年代へのそれと重なるのかなと。
放埒の時代の後には(表向き)自重の時代が来る、その繰り返しなのですかね。
冒頭の猥雑きわまるアレコレを長回しで追うパーティシーンも映像としてはどこか小綺麗な仕上がりに見え、音楽とのシンクロも相まって、90年代のクラブシーンやMVが二重写しに蘇った感がありました。
いまがミニシアターブーム華やかなりし90年代ならば、この映画も渋谷スペイン坂上のシネマライズでロングラン上映されそうです(笑
チャゼルの映画は総じてシネコンよりミニシアターが似合う気がしています、本人はそんなつもりはないでしょうが。