「当時の映画が好きならば」バビロン uzさんの映画レビュー(感想・評価)
当時の映画が好きならば
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ブラピ主演かと思いきや群像劇で、ネリー>マニー>ジャック>シドニー>その他といった比重。
全体として『時代』を描いているというのは分かるが、人物、舞台裏、歴史などなど多様に扱いすぎ。
芯になる部分がない上に最後にバイオレンス要素まであり、ごった煮に感じる。
実際どうだったかは知らないが、すぐ脇で同時並行的に撮影が行われるシーンは面白かった。
脇でオーケストラが演奏してたのに、無声映画だったのは驚いたが。
また、その後トーキーに移ってからの環境の変化も興味深い。
しかし、冒頭の乱交パーティや8テイク丸々見せるなど冗長なシーンも多いし、後半ダレる。
そこからテーマや結論が広がるわけでもないので、ジャックとエリノアの対話が着地点でよかった。
個人的にはネリーは最高でした。
チャンスを掴んだ演技の説得力、艶かしいダンス、イカれ具合、闇に消える後ろ姿。。
新聞の片隅の小さな記事で死亡が伝えられる最期も悲哀を感じた。
映画(特に旧いもの)に詳しい方はもっと楽しめるのでしょう。
学の浅い自分には、業界裏のお仕事ものか、ネリーあるいはシドニーが単独主演の方が面白そう。
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