「期待したが...」バビロン ニモさんの映画レビュー(感想・評価)
期待したが...
かなり期待して観た。
ネリーの、初めての撮影場面で役者として開花しようとするシーンは爽快だった。その後もエネルギーあふれる女性を魅力たっぷりに熱演していたと思う。エンディングまで彼女の笑顔が目の奥に焼き付いていた。
ただ、映画全体としてみると、当方としてはいただけない作品だった。
刺激性のある映画は嫌いじゃない。それはエンタメとしての醍醐味でもある。
しかし冒頭の酒池肉林のようなパーティの場面、後半の地下の場面も、やたら時間が長い。なにを見させられているんだという気さえした。
こういった作品は芸術性を高く、どこかで品位を保ったものでなければ、不快感しか残らない。
映画界へのオマージュのようにも思えるが、それにしては中途半端。時代を茶化しているのかと途中感じた。
ブラッド・ピットは相変わらず魅力のある俳優だが、本作品では馴染んでいないように、ひとり浮いているように見えた。顔つきが近代的ハンサムだからか?
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