「平和か?」ヒトラーのための虐殺会議 neige0211さんの映画レビュー(感想・評価)
平和か?
議題は害虫駆除についてだっけ、と思ってしまうほどに淡々と事務的に会議が進む。
円滑に会議ができるようしっかり根回ししていたり細かく要件を詰めたりしていたりするところは(内容に目を瞑れば)良くも悪くも真面目な仕事人たちなんだなという印象。
クリツィンガー氏がユダヤ人の処置方法について残酷過ぎないかと懸念を示し、珍しく人道的な人もいたものだと思ったが、あくまでユダヤ人を大量に手にかけることによって精神的負荷を受けるドイツ人への心配に過ぎなかったあたりでがっくりと気が滅入ってしまった。
挙げ句の果てに「蒸発すれば(ドイツ人が手を下さなくて済むから)いいのにね」などと言い出す始末だ。
本当は少しくらいユダヤ人に対しての人道的配慮もあったのではという期待を抱いてしまったが、やはり現代日本人の感覚では理解が難しい。
しかしいつの時代も人間の根本的な性質は変わらないもので、日本においても移民問題が深刻になってヘイトが溜まったりすれば似たような状況になりかねないということは重々念頭に置いておかなければならない。
SNS等で差別的なコメントを見かける頻度も決して少なくはないことから、全くの杞憂ではないだろう。
休憩中に「奥さん元気?」「おめでただってね、おめでとう」「今度遊びにおいでよ」と牧歌的な雑談をしているあたり彼らが我々にとってもある程度共感可能な、平時においては良き隣人、家庭においては良き夫で良き父だったのであろうことが窺え、非常に薄ら寒い気持ちになった。
しかし「平和だな」はないだろう、ホントに。
エンドロール含め音楽が一切無いのは正解。
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読み応えのあるレビューばかりなので、今後鑑賞する作品の参考にさせて頂きたいです。
映画や本からのバイアスかもですが、ユダヤ人は良くも悪くもクレバーな印象がありますね。
ユダヤ人が嫌われるのは賢く優秀な彼らに対する出る杭は打て的なやっかみなのか、キリストを殺した民族とする宗教的思想なのか… 個人的にはやっかみの方が主たるものではないかと思っていますが。
アインシュタイン等の学者をはじめ、各方面にユダヤ人の成功者多過ぎますからね(映画界では我らがスピルバーグとか!)。
ユダヤ人になんとなーく好感を抱いている身としては、こういったホロコーストを扱った作品を観る度に砂を嚙んだようななんとも言えない気持ちになるものです。
しかし、一番嫌なのは自分にも少なからず排他的な思想が少なからず、いや、間違いなくあることをまざまざと見せつけられることですね。
人種的に近ければ近い相手に対してほど、その傾向は顕著になりそうです。
そうでない人間であれと、反面教師的に観るのが正解でしょうか。
映画を観るのはスローペースですが、今後ともよろしくお願い致します。
こんばんは♪、
フォローしていただきましてありがとうございました😊
•歴史に疎いですが、ユダヤ人は昔からお金儲けが上手く(=ずる賢いと捉える考えも)それ以外の人達の反感を買って来た、と聞いたことがあります。商売上手な人が目立ったのでしょうか?
また欧米の映画やドラマである人物をけなす時に個人的特徴とかではなく、「ユダヤ人のくせに。」「あのユダヤ人野郎!」とか言っている場面を見かけます。作品として出すくらいですから、現実はもっと多いかと。アジア人にはわからない何かがあるようです。宗教からかも。
だからと言って殺す、抹殺、はやはり狂った頭脳でしかないですが。
地続きのヨーロッパと島国日本の違いはありますが、将来に可能性はあるかも?ですね。ウクライナへの想いに温度差があるのは、地理的にも人種的にも違うからかな、とは思いますが。←否!もし、アジア系のどこかが、ウクライナみたいになっても今のところ、ヨーロッパの人たちみたいな考えを持ち受け入れられるのか自分も含めて疑問です。国から都道府県ごとに〇〇名受け入れる、と決められたら別ですが、当然反発は凄いでしょうね。
また今後ともよろしくお願いします🤲