「次の虐殺会議は…。」ヒトラーのための虐殺会議 はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
次の虐殺会議は…。
1942年1月20日。絵に描いたような静かな湖畔の別荘に集まってくる高官や軍人。15人の人物によってたった90分で取りまとめられたユダヤ人1100万人の虐殺計画。議事録を元に再現されたヴァンゼー会議。とても意義のある、そして勇気のある映画だと思います。
論点はどこへどのように運びどう殺害するのが効率的なのかということ。1100万人の命の話ではない。土地を奪い、資産を奪い、アイデンティティを奪い、最期は身ぐるみ剥がして命を奪う。美味しそうな食事にお酒。時には笑いが起こる一室。恐ろしくてたまらなかった。
今、ロシアとウクライナで起こっていること。人類はどうしても歴史から学ぶことができない。何故なのか。子供だって殺す。親がいないのに生きていく方が残酷だから。どうしてそんなことが言えるのか。今、世界のどこかで、もしくは世界のあちらこちらでこのような会議が開かれているのだろうか。
その対象はもしかしたら日本かもしれない。
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