「どちらが人間か?」ヒトラーのための虐殺会議 りかさんの映画レビュー(感想・評価)
どちらが人間か?
ヒトラーのための虐殺会議
戦争中とは思えない静かな中での会議
会議が議事によって進行される様が描かれる。
主宰するのは、軍人、親衛隊大将、ヒトラーの一の子分だろうか?
多分、ヒトラーが1つ問題提起したら、応えるべく10も20も考えさらにはヒトラーさえ考えつかない残酷すぎる事も提案していたのではないか。
出席者は、軍人や政府の役人。
役人達は、パリッとしたスーツを着こなしている。
議題は、1,100万人いるユダヤ人の最終処分について
ユダヤ人と言われると出席者達は、
口々にユダヤ人の悪口を言う。
奴隷とも言い、動物以下の表現の発言もあり、
総じて有害だと決めつけ言い切る。
個人的な恨みがあるならまだしもそんな様子は無さそうなのに。
ポーランドのゲットーを管轄する軍人が、ユダヤ人に手を焼いていると発言すると、そこを最優先すると言う、何を優先するのか。
話の全貌がわからない中、
それぞれ自分のテリトリーが侵されないか、
自身の名誉やプライドが損なわれないか、
を第一に考え、不安部分があれば、尋ねていた。
ドイツが勝っているからと全ヨーロッパからユダヤ人抹消計画を考え、他の国々のユダヤ人も同じようにすることを各国に打診した経緯も話していた。
処分の方法については
現行の銃殺刑だと、
戦時中であるから銃弾を減らしたくない、
撃ち殺すのに膨大な時間がかかる、
辺りが血みどろになり、
撃つドイツ人兵士に精神的な苦痛が生じ心配と。
これらの理由から、
銃弾を減らすことなく、血を見ることなく、
多人数を短時間で処分できる
そんな方法とは?
方法の具体化の為に
候補地が挙がっていた。
アウシュビッツ❗️
と聞いただけで、現代に生きる世界の人々は、
そこで何が行われたか、どんな恐ろしい事がなされたか、大体わかる、その施設があった地。
やはり、色々な要素を考えた上での計画のもとに、場所を決め、
広大な敷地にガス室焼却炉含めた
施設建物、引き込み線をその為だけの目的で
建設したのだ。
この会議で処分方法を認めさせ自動的にこの地と決定されたのである。
ユダヤ人と言ってもどのように分別したか、
ドイツ国内のユダヤ人と、
軍需工場で働く熟練工のユダヤ人、
ドイツの為になるユダヤ人は、優遇し
アウシュビッツでのガス室からの遺体の取り出しと焼却はユダヤ人にさせ、(ドイツ人に精神的にな苦痛を与えない為に)
その先は他のユダヤ人と同じく処分、
1/2ユダヤ人は=1/2ドイツ人であるのに、
ユダヤ人と見なし、処分。
1/4ユダヤ人は、ドイツ人。
他、兄弟、縁戚で色々複雑な事例が出た時に、
処分でなく “断種“ という提案があった。
主宰者は、それを提案した人を個別に呼び説得?で、処分に納得させた。
自身が納得するまで討論するかと思ったが、
最終的には、折れて同意する。
自身のプライドが守れ今後の事を考えてだろう。
終始、彼らはドイツ人やドイツ兵だけの精神的な心配はするが、
ユダヤ人に対しては、財産没収し、
アウシュビッツに連れて行く貨物車の
運賃?までユダヤ人に払わせる、とも話し合っていた。
あの会議に出席した人の
役職名と名前が覚えきれなかった。
アップの度にでも表示されたらわかりやすかったのに。
その後が知りたい。
おはようございます。
遅くなってすみません。
「関心領域」はアカデミー賞で国際長編映画賞と音響賞を
受賞したそうです。
凍りつくような怖い映画だそうです。
近くの映画館では上映がなかったので、諦めてしまいました。
本当に事務的な会議でしたね。
怒鳴り声ひとつ上がらず気持ち悪いくらい冷静に1100万人抹殺計画は決められていきましたね。
そして現在のイスラエルのガザ地区への虐殺行為。
ハマスに恨みがあるからって、ガザの人を無差別に殺すなんて。
最近ユダヤ人への気持ちも変わって来ました。
もう気の毒な被害者・・・とだけは思えなくなりました。
atsushiさんのコメントを見て思ったのですが、記録映画等で飛行機から落とされる爆弾を見ても、大量殺人を行っている実感はありませんよね。
この会議も、確かに手を汚さずにいられる人々だからこその決定だったと感じました。
りかさん
コメントありがとうございます。
本作品でユダヤ人に対しては人間扱いじゃなかったですね。
生きる大川小学校津波・・・を調べてみました。
1番近い所で大阪もしくは大分ですね。
もう少ししたらこっちの方でも上映が有るかもしれないです。覚えておいて機会があったら鑑賞したいと思います。ご紹介ありがとうございます。
コメントありがとうございます😊
リカさんのコメントいつも楽しく拝見させてもらってます!🦕
拙いですが、この作品に対するコメントをアップしましたので、よかったらご覧ください!!
よろしくお願いします👏
リカさん
こんばんは〜
私たちはナチスの斬逆行為を歴史として知っている立場なので、逆にこの作品のあまりの静けさとビジネスライクなプロセスに驚かされますね。彼らは直接手を下していないので残虐かつ大規模な意思決定が出来るのかもしれません。そして直接手を下す役人は、自分たちが意思決定していないので淡々と「粛清」が出来るのかと。
こんばんは。本作についてドイツ国民やヨーロッパの方たちがどう思ってるかはわからないのですが、明らかなのはドイツは戦後、ナチスが犯した罪を償うために多大な努力をして周辺諸国の信頼を取り戻したということでしょうか。
ドイツでは歴史の授業でもなぜ過去にこのような過ちを犯したかを子供たちに考えさせる授業を行ってます。そうして二度と同じ過ちを繰り返さないようにしています。本作のような映画を自国で製作するのもその一環だと思います。
歴史を修正して過去の過ちをなかったことのようにして、いまだに周辺のアジア諸国と歴史問題で揉めている日本とはそこが違うところです。日本が過去に犯した罪を描く映画は自国で作られたことはほぼありませんしね。
ラインハルト・ハイドリヒ
アドルフ・アイヒマン
ハインリヒ・ミュラー
オットー・ホーフマン
カール・エバーハルト・シェーンガルト
ルドルフ・ランゲ
ゲルハルト・クロップファー
エーリッヒ・ノイマン
/ヴィルヘルム・シュトゥッカート
アルフレート・マイヤー
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マルティン・ルター
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