「強烈な違和感」ヒトラーのための虐殺会議 moroさんの映画レビュー(感想・評価)
強烈な違和感
一貫して会議をしているだけです、回想シーンもありません。
登場人物たちは自身の立場において職務をまっとうしようと議論しているだけです。
議題さえ違えば。
立場の違いからくる意見の相違や権益を奪われたくないとする言動から、しばしば議論は荒れますが、彼らのユダヤ人に対する見解は共通しています。
彼らの前提にある思想、価値観がとうてい理解できないために、強烈な違和感があります。
この人たちはいったい何を議論しているんだ?と不快感嫌悪感を感じる前に、脳が理解を拒否しているようでした。
このレビューを書き起こすのにも時間がかかってしまいました。
本作は実際の議事録にもとづく再現だそうで、戦争の醜悪さを伝える新たな切り口として斬新です。
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