の方へ、流れるのレビュー・感想・評価
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【しっかりとした生きる軸をもたない生き方をしている男女の、お互いに腹を探り合うような会話劇。】
ー 姉の雑貨店で店番をしている里美(唐田えりか)
そこに現れた恋人を待つ男・智徳(遠藤雄弥)。
店を出て、東京の街を歩きながら相手の腹を探り合うように語りあう2人。
街を彷徨う彼らは、互いに話していることが事実なのかわからないまま、惹かれあっていく。ー
◆感想
・里美を演じる唐田えりかさんの、殆ど感情を表に出さない、何を考えているのか分からない表情が、能面のようで怖い。
・智徳を演じる遠藤雄弥さんも、恋人が居ながら里美と会話しながら、ふらつく。
<そして、智徳は待っていた恋人と再び歩き始め、里美は一人で歩く。恋の重みが感じられない不可思議な男女の会話劇。
この監督が、この作品で何をメッセージとしているかは、何となくは分かるが・・。
唐沢えりかさんは、「寝ても覚めても」では、東出昌大が二役で演じる男に翻弄される女性を演じたが、今作では彼女が演じた里美が何を考えているのか分からない。
唐沢えりかと言う女優も、本当に良く分からないが、不可思議な存在感は凄いと思った作品である。>
そっちの方へ、流れたんかいっ(ビシッ)
思わず、声に出してツッコミを入れてしまいました。
唐田えりかびいきということもあるけれど、ファーストカットからとても好みで、環境音を大事にして余計な音を足さないところも気に入って、ラスト近くまではとても楽しく観ていたんですよ。
辛辣なことをバシバシ言うのに、付かず離れずの距離でついてくる唐田えりか。その彼女を自分のお気に入りの公園に誘う遠藤雄弥。
拾ったボールを投げ合い、そのあとは、空想のボールでキャッチボールまでする2人。
それはまるで、口から語られる内容がどこまで真実かわからないこのやりとりを象徴しているかのよう。
そんな、出会って互いに惹かれていくまでの、ちょっとぎこちないやりとりを、ちゃんと、陽の傾き具合とかにもリアリティを持たせて描いていくところも好感が持てました。
クライマックスは、物語も終盤に差し掛かった夜の川べり。
「もし、その子が店の前で待ってたとしてもキスしようとした?」
「君とあの場所を離れた時点で、終わりにしたつもりだよ」
いやぁ、いいセリフでしびれました。
ここからどんなエンディングに向かうのか、期待していたのですが…。
人間のしょうもなさを描きたかったのでしょうか。
なんか、エスプリ香る、上質なお芝居が、ラストに来て、急に泥臭いベタなコントになってしまった印象です。
でも、ちょっとしたロードムービーになっているところや、コントラストを大切にした映像は、どの場面もめっちゃ好きでした。
ということで、この点数です。
Huluにて。
唐田えりかさんが好き過ぎて
偶然出会った男女が過ごす一日。東京の街をさまよい、あいまいな会話のなかで相手の真実を探り合う。
そう、デジャヴのような二人の会話、そして感情の移ろい。
結ばれるか否かはホント紙一重。辛口なエンディングを含め鈍い痛みを感じる秀作だった。
そして、兎にも角にも唐田えりかさん‼︎
その存在感が好きすぎて嫌になる。
軽やかな軽はずみな詩的冒険映画
唐田えりかのファーストカットが素晴らしい。あの角度のあのサイズのロングショットの何かを見つめる目はやはりただ可愛いわけではない。充分な、というか、かなり危ないファムファタル。
一瞬の気の迷いみたいなものの持続する時間をリアルタイムの、しかしリアルではない会話劇のように作っている。秋の季節の隅田川沿いかなり良かった。の独特の街をてくてく歩いて戻ってきて別れる。二度と会わない者同士、しおりひとつでこのあやうい心の冒険がはじまって終わる。闇に消えていく唐田えりかはやはり謎を持たせたら天下一品だな。
これ復帰作なのね、よかった。
唐田好きです。
顔パーツは全て完璧な美人なんですが、目の周り線が一本足りない感じ、、それが涼しげで良い。舞台挨拶でウルウルしてましたが謹慎期間中心細かったんだろうね。
アフタートークで監督はオーディションで彼女を選んだと言ってた、コツコツいきましょう。
しばらくは仕事頑張って男見る目を養って下さい。
さて映画の方はローバジェットの佳作です。
男と女のだらだら会話でマウント取り合い、カマ掛け合いが面白いし、あるあるです。
落ちも気が利いてる。
ひとつ気に入らないのは棒読み系の演出かな。
がっかりした。
本編は台詞が全て、女優唐田えりかのゴシップネタを引用したもののように思えて残念でした。
芝居の台詞と言うよりも、遠藤雄弥の会話内容はまるでゴシップ紙のインタビュアーのようであり、変に語り口が濱口竜介風であるがゆえに、品良く語られていくが、中身はあまりないように思った。
言葉を選んでいくら着飾っても、中身のないものは光らない。
自分の記憶を辿る62分
寝ても覚めてもの唐田えりかが好きなので今度はどんな映画なのかなと思って見ました
62分ですが個人的には十分に重みのある映画だったと思います
この映画は登場人物に感情移入できないしかけになっていて、場所を移しながら延々と会話を繋げていく2人は、どこかで見たような景色とともに見る人の記憶を投影するための影みたいな存在になっている
この映画を見てみなさんはどんな記憶を重ねますか?
それが監督からのメッセージなのかなーと思いながら見てました
そういう意味では、映画にTVドラマのようなわかりやすいストーリーや、感情を表現するお芝居を求める方、にはおすすめできない映画です
でも個人的には切ないいくつかの記憶と出会えて胸に残るものがありました
私の記憶の中の彼女は唐田えりかであり唐田えりかではない
そう思わせるところがこの作品の唐田えりかの魅力なのかなー
(また好きになる笑)
「寝ても覚めても」が好きだったので 普段行かない池袋まではるばる来...
「寝ても覚めても」が好きだったので
普段行かない池袋まではるばる来たが
その甲斐があった
あまり説明を読まずに見たら
超長いのにはまりまくって5回も見た
「ONODA 一万夜を越えて」の主役が出ててちょっと嬉しかった
(あまりの役柄の違いに、見終わって調べるまで、
見たことはあるけど何に出てた人か気付かなかった)
会話がずっと続く感じの映画だとは知らなかったが
ストーリーは途中まで好きだったのに
ラストで「うそ?!」と感じたのは
制作者側にまんまとやられたんだと思う
最悪
監督と唐田えりかさんの関係は知りませんが、才能の良し悪しで選んだとは思えません。
元々唐田さんの演技に才能を見たこともないです。
他にもっと才能がある人なら沢山いるはずですが、人を不幸にした不倫で知名度を上げた唐田さんを安く雇い、悪名で映画を売ろうとしたのか、唐田さんとなんらかのお付き合いがあるかわかりませんが。
ちゃんと作品の内容で、勝負し続けて欲しかったです。
今までは、この監督の作品はわりと好きでしたが…今回のキャスティングを見て、この方の根底がわかったので、もう2度と見ません。
まぁ、そう言う視聴者がいるリスクも込みで唐田さんを起用しようとする何かはあるのでしょうが、そんなゲスな顧客の1人にはなりたく無いですね。
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