「そっちの方へ、流れたんかいっ(ビシッ)」の方へ、流れる sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
そっちの方へ、流れたんかいっ(ビシッ)
思わず、声に出してツッコミを入れてしまいました。
唐田えりかびいきということもあるけれど、ファーストカットからとても好みで、環境音を大事にして余計な音を足さないところも気に入って、ラスト近くまではとても楽しく観ていたんですよ。
辛辣なことをバシバシ言うのに、付かず離れずの距離でついてくる唐田えりか。その彼女を自分のお気に入りの公園に誘う遠藤雄弥。
拾ったボールを投げ合い、そのあとは、空想のボールでキャッチボールまでする2人。
それはまるで、口から語られる内容がどこまで真実かわからないこのやりとりを象徴しているかのよう。
そんな、出会って互いに惹かれていくまでの、ちょっとぎこちないやりとりを、ちゃんと、陽の傾き具合とかにもリアリティを持たせて描いていくところも好感が持てました。
クライマックスは、物語も終盤に差し掛かった夜の川べり。
「もし、その子が店の前で待ってたとしてもキスしようとした?」
「君とあの場所を離れた時点で、終わりにしたつもりだよ」
いやぁ、いいセリフでしびれました。
ここからどんなエンディングに向かうのか、期待していたのですが…。
人間のしょうもなさを描きたかったのでしょうか。
なんか、エスプリ香る、上質なお芝居が、ラストに来て、急に泥臭いベタなコントになってしまった印象です。
でも、ちょっとしたロードムービーになっているところや、コントラストを大切にした映像は、どの場面もめっちゃ好きでした。
ということで、この点数です。
Huluにて。
見事に馬脚を露わしたつまんねぇレビューに優しいコメントをいただき畏れ入ります。反省しています。こういう有害無益なレビューこそ無断でバッサリ消してほしいものです。自分で消そうかな。鑑賞態度やマナーは決して悪くありませんので、お赦しを。