「"以下の通り"」の方へ、流れる いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
"以下の通り"
『As it follows』という文字がラストシーンの後に浮かび上がる意味は、タイトルの英訳なのであろうか、河口の街を舞台としていて川の流れが印象的に差込まれるカットに、時間の流れも相俟って移ろう心情を1日を通して表現した物語を表わす説明文の全頭句としての"以下の通り"なのであろうか、かなり不思議なお伽噺的要素を帯びた作品である
本来ならばプロセスを時間を掛けて行なう恋愛関係への構築をたった1日で成立させてしまうプロットは、その会話の量の膨大さが特徴の構成だ 辛辣な台詞が続き、観る者に不安を与えることでその願いを昇華して欲しい願いを、それでも掛けたハシゴを外してしまうことで無残にも打ち砕く意外性をクライマックスに持ってくるが、しかしそこからの信頼ならざる登場人物達の嘘を暴露する演出は二転三転したストーリーの面白さを与えてくれる
そんな男と女の豹変を、しかし抑揚を落とした台詞回しの独特さと共に奇妙な雰囲気を醸し出すことに成功しているのではないだろうか その何とも摑み所の無さ、倫理観の希薄さ、しかしそれが正しく人間臭さの根源であることへの充分な証明であり、複雑さをアピールした小気味よい内容であった 色々と世間を騒がせてしまった主役の俳優だが、演技力は高いと感じるのでストレートではない拗れた物語を表現し続けて欲しいと願う気持を最後に付け加えておく
いぱねまさん、もったいないお言葉。
わたくし、反省しております。
舌の根も乾かぬうちになどと言われないように今後はいたしたいです。
本当にありがとうございました。
いぱねまさん、猛省を促してくださり、ありがとうございました。
教養の差を噛みしめております。プルーストや失われた時を求めてに興味がわきました。しかし、読破は無理でしょうなぁ~