「全ての映画館と映画を愛する人に捧げる物語」あなたの微笑み あささんの映画レビュー(感想・評価)
全ての映画館と映画を愛する人に捧げる物語
本作は、沖縄から北海道の実在するミニシアターを巡るロードムービーであり、全国のミニシアターへのオマージュと愛の物語だ。そして、リム・カーワイ監督自身の物語でもある。
物語は栃木からスタート。過去の栄光にすがる世界のワタナベこと、渡辺監督の、ひょんなことから沖縄、小倉、小倉、鳥取、豊岡、そして北海道のミニシアターを巡る旅が始まるのだが、旅先、映画館で出会う人々の温かさや個性がきらりと光る。
同時に各地の魅力を描きながら、ユーモラスに、自主映画の上映の難しさも描いている。
脚本を書き、一つの作品を創り上げることの苦労や、さらにシネコン、サブスクなどの台頭とコロナ禍によってあえぐミニシアターの現状も描かれている。
※以下ネタバレ
地方の消えゆくミニシアターを題材とし、やんわりと訴えながらも、優しく包み込んでくれるような温かい作品に好感が持てる。
ラストのシーンはまさに、映画を愛する全ての人たちの希望ではないだろうか。
いく先々で出会うあのミューズは映画の女神か!?
エンドロールでは涙が止まらなかった。
本当に素晴らしい映画。もっと多くの人に届いてほしい。
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満塁本塁打さんのコメント
2023年6月6日
ミニシアター応援したい自分がいますが! シネコンが便利で、ついシネコンばかり行く自分が居ます。
あっ❗️サブスク関係は殆ど観る時間なくて、毎月利益に貢献してます。他作へのイイねありがとうございました😊😭観てみたい作品ですね。