「この映画を見る対象者は誰だろう?」映画ネメシス 黄金螺旋の謎 R41さんの映画レビュー(感想・評価)
この映画を見る対象者は誰だろう?
粗末な殺人事件は、夢だった…
似たようなシーンが何度も繰り返される… そして最後までも…
途中で、この映画を見る対象者について考え込んでしまった。
壮年代以降ではないだろう。
キャストのセッテイングから、若年層だろうと思った。
しかし20代ではない気がして、高校生でもない気がして、それよりも下…か…。
すずちゃんが、父の研究結果を富裕層から狙われ続けるという設定は、そもそも現実世界における最近の陰謀論と似ているが、これについての設定の説明が入ればわかりやすいと思った。
最後に櫻井くんが世界に配信したゲノムを全て寄せ集めるには、世界中の協力が必要で、そこには全ての平等が含まれているという観点は素晴らしく良かった。
ここだけが特質して良い点だった。
貧しさと暴力を、記者である真木よう子の記事と族たちとの関係を描いているが、これがあることで世界中の同じ構造をある種の「正しさ」と誤解しかねない。
探偵事務所が動き出すきっかけである犬の誘拐事件がいつの間にか解決してしまっているのも、腑に落ちない。
そのくせ、すずちゃんが写真を焼くシーンでは、マッチの日が急に燃え広がる理由を、後付でオイルライターのオイルを画に忍ばせているが、「じゃあ、マッチじゃなくジッポでいいじゃん」
橋本環奈ちゃんが何者なのかわからなかった。最初から見ないとわからない設定。
仕方がないが悩ましい。
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