「あー、疲れた…」映画ネメシス 黄金螺旋の謎 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
あー、疲れた…
広瀬すずさん❗️
もう押しも押されもせぬトップ女優。
演技もどんどん上手くなるし、コメディもこなすし、『海街ダイアリー』の鮮烈さはいささかも色褪せないし、文句なんかつけようがありません。
テレビでも、何作か前の朝ドラ『なつぞら』や終わったばかりの『夕暮れに、手をつなぐ』など、一度見たら最終回まで見届けないと気が済まなくなる、クセになるほど惹きつけられる。
そしてまた、どこか寂しげだったり、胸の内に抱えるスッキリしないしこりのようなものや真っしぐらに何かに突き進む時の危なっかしさも微妙に表現できるので、視聴者はいつしか、父親、母親、兄、姉のような心持ちで応援してしまいます。
映画では、『海街ダイアリー』『怒り』『流浪の月』などでどんどん演技の幅や可能性を拡げてきた一方、『一度死んでみた』では見事なコメディエンヌ振りを発揮。
なのにどうして?
この映画、なんだか締まりがない。
いえ、広瀬すずさんが、というのではなく、彼女がいるのになんで?という感じです。
櫻井翔さんとの相性が悪いのだろうか。
そういえば『ラプラスの魔女』の時も、先にあげた諸作品と比べて(いつもの広瀬すずさんに比べて)輝きが足らなく見えました。
ラプラスは、作品としては散々でした。しかし、原作の主人公、円華のクールさを広瀬すずさんが演じるのはとても合ってたし、続編で作品としては挽回して欲しいと思っているほどです。
櫻井翔さんの演ずる男性は、ラプラスでも本作でも基本まじめで誠実そうなのに、なんだかそれ以上の印象がなく、物足りなく感じてしまう。
〝バディ感〟が弱いというか…
バディ感が上手く機能してる映画だと、このドラマではこれでいいんです、という決め事や多少の粗は気にならずに楽しめるはずですが(ドラマを見てなくても)、この映画、その点の空回り感がどうも気になって仕方がない。
肝腎要の『黄金螺旋』の解とか超富裕層の動機?もなんだかなぁ、でした。
本当に優秀有能な人は、自分の目指すものがあれば、他人を支配する、なんて発想にはそもそも関心が無いし、そんなシステムを維持するなんて面倒くさいことはやりたくない。
既得権を持つ超富裕層は、優秀な遺伝子で自分を超える秀才が誕生したら、今度は自分が劣等な側に落ちることになるので、寧ろ、現状維持のほうがいい。
生まれつき優劣(支配・被支配)が決まってる社会、みたいになると進化が止まる。佐藤浩市さん演じる窓もそんなようなことを言ってましたが、そんな社会はそもそもつまらない。
色々な要素が未整理のままなので、そもそも殺す殺さないという以前のところでモヤモヤする。
ふうー、なんか疲れてしまう映画でした。
いつもコメントありがとうございます。
ホエールの前でも後でも、ハムナプトラを見たら、ビックリすると思います。
それほどメーキャップが凄いというか(どこまで本当に太ったのかは知りませんが)。
楽しみにしています。
今晩は
一昨年位から、TVドラマの映画化が進んでいますが、私の感覚では面白いなあと思ったのは、3割位ですかね。
一番覚えているのは高岡早紀さん(メッチャ、ファンです。NHKのドラマの影響で・・)が主演した「リカ 自称28歳の純愛モンスター
」です。世間的評価は無茶苦茶低いですが、あの和服が似合う清楚な高岡さんがモンスターになる姿にはビックリしたなあ・・。では。
こんばんは~
いつもありがとうございます!
全く同感です!!
広瀬すずさんの作品って
映画、ドラマはハズレが無い!って思ってたんですが本作はちょっとなって感じでしたね。
またよろしくお願いします!