福田村事件のレビュー・感想・評価
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村人も薬屋も馬鹿ばっかと涙した
一人一人誰かを見下して一人一人自分の正義を持ち今日も生きてる
日本人だと叫べばよかったのに でも日本人の中でも虐げられてきた今何も変わらない
現在は口にすると差別だ理解が足らないとか言われるから心の奥底に 言葉にすることはないけど嫌いだとか苦手だとか怖いって思ってる人もたくさんいるそれは差別とは違う感情だと思う これも消さなきゃならないなら生きてるんでしょうかね僕は何のために生まれてきたんだ 答えはありませんいい映画でした
今だからこそ観るべきか
富国強兵から韓国併合、軍国主義にひた走る日本を描いた今こそ観るべき映画。
人は異物はなかなか受け入れられず、結果起きることが全体主義、集団ヒステリー。
たった100年、首都圏のこんな身近であった出来事。
出演者は皆さん熱演で、その熱量が届いた気がします。
悲しいけどあの御守り役に立ちましたね。
100年経って、この国の体質は果たして変わったのかな?
日本人ひとりひとりの事なかれ、流されるまま体質は変わったのかな?
自分の行き先も見つけられず漂流してるんじゃないかな、日本人って。
こういう映画はお国としては耳の痛い話かつ探られたくない腹だから、大手シネコンで大々的に上映したりしないでしょうね。
とても考えてしまってます
教育機関で習ってきた歴史とか
なんとなく知っていたつもりでいた史実とか
何が真実で何が間違いなのか
鑑賞してからずっと考えてしまっています
涙とか出る前に恐怖の方が先に来た
思わず「ひっ!!」と、叫んでしまって隣の人に横向かれました
観た方がいいし、観るべきな映画なのかもしれないけど
かなり辛いかもしれない
キャストは言うまでもない凄い人たちばかり
そして東出さん、とても良かったです
井浦新さんが何て言ってたか、知りたい
15円50銭って言ってみろ!
関東大震災100年目という節目で福田村事件映画化。知っての通り震災の混乱の中、流言飛語が大きくなり多数の朝鮮人、中国人、並びに日本人まで犠牲者を出した事象を追っていく。このタイトルはこれを言えるかで日本人か否かを試したとのこと(結果不十分ではあったのだが)
まずキャストの豪華さに驚き。水道橋博士の頑迷な感じはハマり役だし、東出くんの割と皮肉だなと思う配役、コムアイさんの佇まいもよかった。主役を張れるひとたちがたくさんいたのも凄いなと。衣装も美術も素晴らしいし、惨事が起こるまでの積み重ねるられるドラマもしっかりしていた。
もう少し公開規模が大きくしてほしいけれど、差別描写が多いので難しいのかなとも思います。当時とは比べるべきもない情報伝達が早い社会になってますが、自身の耳に心地よい情報しか選択しないひとが多くなっている気がします。これで教訓を得られるとは言い難いですが、一見の価値はあります
御茶ノ水博士、怪演
配役がすごいと思った。
ここに集まった俳優陣は、みんなが森監督にシンパシーを感じていることは間違いない。
井浦新と田中麗奈、戦争によって心が離れてしまった夫婦を。
東出昌大とコムアイ、戦争中の孤独感が結びつけた不貞関係の船頭と未亡人を。
ピエール瀧と木龍麻生、新聞の役割をめぐる金とメディアの矜持と確執。
永山瑛太、被差別部落を率いるブライド高きリーダー役を。
戦争中も、それぞれに感情があり生活がある。
その中でも、特筆すべき存在感を持っていたのが水道橋博士だ。
小さな体に大きめな軍服、なにかと現体制の論理を吐き出す歪んだ唇、思わずお前は朝鮮人に違いないと叫んでしまう右翼的言動。
だけど、少し前は彼も善良な農民だったのだ。
水道橋博士は、戦争という環境のなか強い自警団団長役になりきっていた。
現実には真逆の人なのに、そんな役をやった。
だからだろう、彼は鬱になり体調を崩し当選したばかりの議員をやめた。こんな状態では役に立たないだろうと。
ぼくだって、そんな環境に置かれたらわからないと思う。戦争によって、どんどん思考は狭ばり、しまいには考えることすら、やめてしまうのてはないか。
そんな恐ろしさを感じる映画でもあった。
評価85点
※映画としてみた時、詰め込みすぎたという印象も残った。
観るべきと言うより観なくてはならない映画
これはもう観るべきとかのレベルでなく、観なくてはならない映画である。100年も前に起きたこの事件が、半世紀を過ぎてようやくその事件の存在が明るみに出て、100年後にこうして映画化されるまでの長い行程を経てきたことを重く受け止める必要があるのではないか?この映画には、今の日本が抱えているまだ表在化してない問題が数多く提起されている。
THE YELLOW MONKEYの「jam」の歌詞の中に、外国で飛行機が落ちてアナウンサーが嬉しそうに「乗客に日本人はいませんでした」、、、僕は何と言えばいいんだ?何を思えばいいんだ?と言う有名なフレーズがあって、この映画の終盤にこれを想起させるセリフがあり、まさにそれがこの不幸な事件のトリガーとなる。この映画のポスターの一見着飾ったおしゃれな男と女は、何の荷物も持たずに大きな川を今にもひっくり返りそうな小舟でどこに流れていくのかわからない様子だ。この景色こそ、豊かそうに見えて、実は貧しくて心許ない現代の日本を象徴しているようだ。
雨も降っていないのに傘さして、、あの人何人?
日本人が持っている、自分たちの規範や基準から外れる者への加害性。観ていて本当に怖くなりました。sns等での誹謗中傷もこうした残虐的な質ととてもよく似ています。
現在だからこそ必見
ドキュメンタリー出身の監督だからか事前の整理とセッティングがものすごく丁寧で、我々観客は登場人物達をそれなりに理解するのみならずちょっとした親近感すら抱くようになるが、後々何が起こるかはある程度知っているので前半から祈るような気持ちになる。
いざその日が訪れてからも事が重大化するまでは時間があり、なるほど官民結託した流言飛語はこうして一見悪意のない大衆によって街道沿いに広かったのだとよく分かる。(実際にどのように広がったのかを詳細に研究した書籍も最近出た。)
そしていざ事が始まる瞬間は呆気なく、誰もが「身を護る」「村を護る」とだけ思っている。そう。それは彼らの意思によるものではそもそもなく、それまでに国家権力とメディアによって周到に用意された分断と偏見と差別と、だからこそ「仕返し」されるのでないかという恐怖によって起こるべくして起こったことなのだと分かる…
そうした状況の前では、周到に配置されたいわゆる「リベラル」な人々が如何に無力かということも。
観れば分かる。これは「100年前に起こった僕らに関係ないこと」などではないと。誰もが今まさに思い当たるだろう、彼らの姿は僕らの姿だと。僕らはことほどさように、簡単に鬼畜に、殺人犯になり得るのだと。我々は差別主義者で虐殺者たり得るのだと…
こうやって白日の下に曝し記憶し反省することによってしかこの罪は贖えないんだと。
劇中、行商人一行が「日本人か否か」を誰何されるが、観客誰もが考える『朝鮮人なら殺してええんか!?』というセリフが虐殺の始まりとなるのもまた良く出来ている。
劇映画として良く出来すぎているためにすべてフィクションなのではないかと考えてしまいそうになるが、おそらく若干マイルドにされた事実なのだと心に刻む必要がある。
欠点があるとするなら、みな役者さんなので少々小綺麗に過ぎることと、朝鮮帰りの奥さん(田中麗奈)のエピソードが不要に思えたことくらい。
多分望んで出演されたと思しき豪華出演者の方々の演技も素晴らしいものだった。
震災100年目で、朝鮮人虐殺の『事実』を否定する政治家どもが大手を振っている現在だからこそ作られる意味があるし、必見の作品。
分断は悲劇を生む
久しぶりに映画を観ることができた。事実に基づく悲しい事件。
今だって、例えばロシア人だから悪じゃない。社会主義の夢は潰えた。
新聞は提灯記事を書いても存在意義を失いつつある。
敵って何か。憎しみの連鎖が悲しい。
恐ろしく激しい作品
その時の時代がそうさせたのでしょうが、これが真実であるとしたらとても恐ろしく悲しい事件です。
根拠もなく、噂だけを信じた国民が、国のためという後ろ盾だけで殺人を犯してしまう。
人を信じた町長や真実を報道したい新聞記者の弱い立場が当時の日本の政治だったのでしょう。
この事はもっと国民が知らなければならないと感じました。
そこじゃない気が...
そーだな…
時代背景が過分に影響してるからなー、
戦争とか、村という閉鎖的なコミュニティとか、
差別が肯定できてしまう時代の流れとか…
わたしは、この事件、この作品で知ったのですが、
個人的には、映画としてデフォルメされたものじゃなく…
殺戮のシーンが観たいわけじゃないし、事実をもっと知りたいな、と。
ドキュメンタリーで、きちんと知りたいな、と思いましたー。
作品としては、テンポが悪く長く感じました。
補足
殺戮のシーン、歌舞伎の見せ場のように煽るような打楽器のBGMが、
とても苦手でした。
そこじゃない、そうじゃないって、気がしてしまいました。
もっと、それぞれの気持ちを知りたかったです。
違和感
作中人物の言葉が、違和感があり、集中できませんでした。
福田村とは現在の野田市にあたる。しかし、近隣は陸続きで言えば、埼玉県だし、川を越えれば茨城県。
で、話方ですが、語尾にぺをつけるのは茨城県。だいじ(大丈夫)と言うのは栃木県なんですね。それで違和感を感じました。イントネーションも聞いたことないもので、茨城県と栃木を足して割ったようなものでした。
勿論、緻密にリサーチされているのでしょが、疑問だらけです。私の無知なのかもしれません。
これが私の違和感です。
作品は、人種差別云々よりも、人がひとで無くなる瞬間に、本来人間が隠し持っている本性に、ただ、ただ、戦慄を覚えました。
悲しいけど観てもらいたい映画
戦争の悲惨さを描いた作品です。
おそらく、今もどこかの国で行われているガス抜き。
戦争に駆り出された若者の死が尊いのはもちろんだか、失った家族の怒りの矛先を朝鮮人に向ける大本営。
主人公が誰なのか分からないような、ドキュメンタリータッチで描かれています。
登場人物の背景の深掘りに手を抜いてなく、悲惨な事件が起こった世情を表現しています。
伏線の回収が素晴らしい。旅立つ少年に渡した〇〇や朝鮮人にお礼に貰った◇◇などの小物が後に意味をなしてくる。
見慣れた映画ほどのスケール感がないのは予算の関係だろうが、退屈せずに鑑賞出来ました。
本来の自分の意見を感じる勇気を貰いました。
戦争の爪痕…
日本人の悪い習慣を上手く描写しながら、今までに日本人が行動した悪行を詫びているようにみえた
日本人は単純で年上や位が上の人には絶対服従といった感覚が未だに残っている(儒教でも無いのに…)
自分に自信を持てない為に、強い者(その場のキーマン?)に巻かれてしまう…天皇制をひいている限り、この感覚の根底は覆されない とても悲しい民族日本
外の世界もちゃんと観て、その上で日本が良いと感じるかどうか 自分の人生人任せでは…
先生夫婦はどこに行ったのか…
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