「ひざを崩す博士」福田村事件 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
ひざを崩す博士
アクトオブキリングのおっさんである。体制を背負って土壇場においても醜いポジショニングを重ねる。もはや体制とは関係のない見知らぬところに身を置いているにも関わらず。声を上げれぬ井浦新。上げて報われもしないが、ここでは仕打ちも受けない。瑛太が放つ決め台詞と主張はストレートで、実際の事件のシーンはドキュメンタリー的である。
集落の多面性を示すために多くを描き、説明が多い。他方、柄本明と息子嫁だとか、東出昌大の逢瀬など、含めてもよいが、そこまで描く必要はないだろうと思うシーンに割かれて、推進力を欠く。
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