「差異を受容する」福田村事件 ねじまき鳥さんの映画レビュー(感想・評価)
差異を受容する
福田村事件のことは無知で観賞。ただただ衝撃でした。戦争や震災の非常時に流布されるデマ情報から、やがて村人は罪のない人を殺めてしまいます。テロに等しい行為。
そこにあるのは同調圧力。100年経っても形は違えど、今もそこはかとなく「その傾向」は残っている気がします。
今ならSNSの誹謗中傷も「その傾向」に含まれる気もさします。
だから、彼らを殺すのを止めようとした民意がわずかでもあったことはこの映画の救いでした。
対話を通じて、相手との差異を受け入れる。人それぞれ前提が違うことを理解し、それを受容していく必要があるとこの映画を観て、感じました。
若い人に是非観てもらいたい作品です。
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