ベルサイユのばらのレビュー・感想・評価
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想像していた以上にガッカリ
オープニングで腰抜かした。最近の学園アニメのようで…。
数十年前のテレビアニメではまり、西洋史の大学に進学したのだが、オスカルやアンドレが主人公とはいえ、ちゃんとした「フランス革命」という史実に基づいたストーリーなので、変な茶化しはやめてほしい。
宝塚もあることだし、ミュージカル的な要素もあってしかりとは思うが、日本語で稚拙な感じが否めない。
あとは、やはりこの大作を二時間程度の作品に収めているので、個々の話が薄い。
アントワネットとフェルゼンの話、オスカルの女装での舞踏会の話、アンドレの失明の話、フランス衛兵隊の内部の話などなど、後半の大事な部分が簡単に進むもので、全く感情移入出来ぬ間にオスカル果てる。
観客は自分以外に男性は独り。圧倒的に女性(当然か)。そんな女性たちの感想を聞いてみたい。
原作熟読派には一見の価値
原作のシーンをそのまま全部映像化したら多分大河ドラマ位の尺がある。
大河ドラマの総集編だって4時間近くあるのに、1時間50分にするのだから、無理難題過ぎるんだよね。
そこで、途中途中に歌パートが入り、プロモーションビデオ風にダイジェストされてすっ飛ばし、を繰り返す手法になってる。
デュ・バリー夫人やポリニャック夫人やロザリーエピはそこで名場面の絵としてサッと流れる感じ。
原作読み込んでれば、そこは予習済という感じです。
その歌だけど、良いなと思える曲が一個も無かった。ディズニーのメンケンみたいに名曲プリーズとは言わないけど、何これ作詞作曲生成AIですかと言いたい陳腐さ。
これなら池田理代子パワーで宝塚や旧作アニメの曲を借りて来られなかったのと言いたい。
良かったのはクライマックスの革命シーン。双方に血が流れてフランス革命が成し遂げられた事が描写されてさすがは動画だった。
改めて、半世紀前に二十代の女性が作った元のコンテンツの凄さに恐れ入りたてまつった。
ベルばらワールドに浸りました
原作のアニメ鑑賞世代ですが、原作については「オスカルは男性であること」しか知らずに鑑賞しました。
物語、絵、セリフ、歌、花の挿絵。
ベルばらワールドに浸りました。
美しく、ロマンチックで、壮大。
鑑賞できてよかったです。
帰宅してまた原作を読みたくなる、濃縮された2時間
小学生のころテレ東アニメの再放送で出会い何回も観て、小遣いが貯まったころに原作を揃え原作厨になりました40代です。
MAPPAの美麗作画で原作を大切に制作された映画であることは間違いありません。
TVアニメもアニメで好きでしたが、アニオリがかなり幅を効かせて居たのは確かです。どちらが良いとかではなく。
この映画に関しては原作をベースに進行しています。アランもアニメ版のようなケツアゴではありません。
本来ならば三部作くらいで丁寧に全て描き出したかったところを、2時間でバスティーユまで駆け抜けなければならない制約で製作側の苦労が伺えます。
それを、歌唱シーンを入れることで話を進める荒技で乗り切り、所々アニメ勢への小ネタ(オープニングでおなじみのバラの棘など)も挟みながら
頑張って描いていたと感じました。
フェルゼンの声優がミュージカル俳優の加藤和樹さんなので、歌唱力がずば抜けてます。
マリーアントワネット役の平野綾さんの、少女期と大人の女性になってからの声色の演じ分けがお見事でした。
落合福嗣さんのルイ16世も素晴らしく、思わず涙がこぼれるほどでした。
もちろん全部描いていたら尺が全然足りません。
ポリニャック伯夫人、首飾り事件などはカットのため、ロザリーを泣く泣くカットし端役で登場させています。その中でもメインを張れる声優さんをロザリーやベルナールに配役している所に制作側の想いを感じました。
黒い騎士もカットしていますのでアンドレは別の理由で失明しますし
バスティーユ後はナレーションです。
致し方ありません。
原作ファンとしては
わー随分駆け抜けたなー(特に前半)となりつつ、後半のオスカルとアンドレはかなり丁寧に描いているのでアンドレファンは泣くと思います。
アンドレの名言もバッサリカットはされているとのの、豊永さんの声も感情をうちに込めた感じが良く表現されており、前半の消化不良を後半巻き返す感じがあります。
あとは、バスティーユ陥落の日、指揮官を狙えと言われるのが納得の見事なオスカルの戦場指揮を描いていました。嬉しく思います。
この映画を観た方は、必ず原作を読み返したり、映画から入った方も原作を読んでみたいと、思うでしょう。
その意味でも意義のある作品であると思います。
この映画の評判如何では連続アニメでまた見られるのではという期待もあります。
MAPPAさんは忙しいので難しいのかも知れませんが…
そのときは是非デュ・バリーも首飾り事件もポリニャックもロザリーも黒い騎士も革命後もMAPPA画質で実現して欲しいと思います。
これが原作ならこんなにハマらなかった
原作の三大悪女が出て来ない。
物語の最後の証人になるロザリーが殆ど出て来ない。
マリーアントワネットのお目目が原作より大きくてお星様キラキラ。
前半の展開が主要4人に絞ったのも納得。
だけどそれをミュージカル仕立てにするのは賛否が別れる所。
「ベルサイユのばら」は宝塚で舞台化、TVアニメ化、フランス人による実写化がされているが、成功したのは原作と宝塚の舞台化だけ。
TVアニメを原作と同等に扱っている人がいるが、これは似て非なる物。TVアニメは打ち切りされている。
これには理由がある。
宝塚は脚本家がこれは原作者がマリーアントワネットの生涯を描く事を描いていると読み取り、物語の縦軸をマリーアントワネットに据えた事。
TVアニメは始めからオスカルが主人公。
しかも頭が昭和の男性監督が男性目線で作っているので、アニメ第1話はオスカルが本当は女性として生きたくてジェローデルと決闘する話。これで脱落した視聴者も多いのでは?
その後、マリーアントワネットの輿入れには悪役が替え玉騒動も入れている。オスカルが市民側に寝返るのも「私は平民(アンドレ)を好きになったから平民を味方する」って、オスカルが貴族を好きになったら平民の味方をしなかったのか!とツッコミの展開。アンドレの死亡も別にオスカルを庇って死ぬ訳でもない。オスカルが死亡する時も「フランス万歳」も入れていない。こんな糞アニメが原作と同等に扱われているのは大変不本意。
フランス人の実写版もアンドレとオスカルが逆転の性格。ロザリーがオスカル達に会うのはアンドレがロザリーを金で買おうとする。マリーアントワネットは殆ど出ない。今宵一夜の場面でもアンドレがオスカルを誘う展開。バスチーユはなくて、アンドレとオスカルが革命の行進に参加する所をアンドレが撃たれ、オスカルはアンドレを叫んで探す展開。これ当時の男性女性の関係を表しているだけで、ベルばらの魅力はオスカルが自分の意思があり、自分で見て自分で考えて行動するという当時は許されなかった行動にある。
尺の関係からか今回のアニメ劇場版は主人公の4人を中心にしたラブロマンス。
前半はマリーアントワネットを中心に描くが、花や額縁の演出とミュージカルの様な展開が続く。マリーアントワネットを描くのであれば宝塚の様に母親のマリーテレジアを出して歴史的な背景や仕組みを描いても良かったのでは?と思うがそれは大した事ではないかもしれない。
今回の劇場化に当たり、監督や脚本家は宝塚の舞台を参考にしていると思える部分が多くある。最後にオスカルとアンドレが天空で死後に結ばれるのは完全に宝塚のアンドレ・オスカル編のオマージュ。
原作と同じ様に後半はオスカルを中心にオスカルとアンドレと革命を中心に動く。ここに来るとミュージカルの演出がなくなる。前半もこれが出来なかったのか?と思う。
後半になって原作遵守の展開になる。
宝塚の舞台で一番納得がいかなかった部分、オスカルとアンドレが結ばれる「今宵一夜」の場面では、宝塚舞台が突然アンドレの事を「あなた」と言っているのに、この劇場版では「お前」と言うこれは良かったと思う。原作ではオスカルが病気に侵されていて、咳をしている所を狙われるが、劇場版では部下の死に注意を引かれて狙われ、アンドレがオスカルを庇って死ぬ。これも良い。
また、オスカルがバスチーユを落とすのもTVアニメとは違ってオスカルが適切な指示を出しているのが描かれていて、また死際に「フランス万歳」があって良かった。
オスカルの死後はエンドロールで王家滅亡を文字で語るだけ。マリーアントワネットが主人公ならば映像としての登場が原作にない「近衛隊に戻りなさい」だけでなく、マリーアントワネットのその後も観せるべきではなかったのだろうか。
この尺でベルばらをやるなら前半のラブロマンスをああいう感じで描くのは仕方なかったかもしれないが後半の原作遵守からして勿体ない。
フェルゼンがアメリカの独立戦争に行く件なども入れてアントワネットから離れる話を入れても良かったのでは?歴史的な事件をもう少し入れても良かったかも。
TVアニメよりはかなりまともだが、もしもこの劇場版が原作だったらこんなにベルばらにハマらなかったと思う。全体評価は65点
ジェネリックあるいはまとめサイト
絵は綺麗、まさに池田理代子先生そのもの!
ベルサイユ宮殿の鏡の間も素晴らしいし、ドレスなんかも子供の時に憧れたのと同じ!
だけどね、なんか話を端折りすぎてアントワネットはわがままで贅沢三昧のお姫さまにしか見えないし、オスカルは世間知らずな夢見る夢子ちゃん?でアンドレはひたすら耐える片想いの平民という感じだし。
ストーリーがひたすらフランス革命に向かって展開されるから人間味らしい場面(オスカルに軽口をきいて怒られるアンドレとか)メルシー伯にどやされて国王とマリーアントワネットがおいおい泣く場面とかカットしてるから、感情移入しにくいのよね。。
暗い中でもクスッとなる場面、あったのに。
そこに至る経緯や登場人物の思いや行動が描かれてないから、???なんで??なんでそうなるの??と。
その説明をBGMで歌い上げてイラストで流すから、完全に置いてけぼり。
やはりあの大作を2時間で!ってのが無理過ぎ。
起、転、転、結、もしくは、起→結くらいの展開だった。
2時間の尺ならもっとまとを絞り、オスカル視点だけで別にアントワネットとフェルゼンの恋は描かんくてよかったのにな。
なんで、今映画化したんやろ?この映画は何をテーマに描きたかったんやろ?
それが全然見えてこなかった。
オスカルの生き様を描くなら私はオスカルを描くならロザリーとベルナールとの出会いは描くべきだったと思う。
ロザリーこそ普通の平民の女性(半分は貴族の血が流れてるけど)の暮らしの象徴で彼女の生活に触れたことでオスカルはそれまで当たり前としてきた自分の生活を省みて恥じて、民衆と共に戦う決意をしたのだから。
彼女の人生の決意はロザリーなくしては無かった気がするのよ…
ポリニャック伯夫人の「文句があるならベルサイユにいらっしゃい」も貴族のいやらしさを描くには欠かせんかった。
プラス、アントワネットがロザリーに優しく接することでまたアントワネットの人物像も浮き上がってきたし(大切な人の大切な人に対して好意を惜しまないとこ)あとベルナールとロザリーがいたことで基準の恋人像が出来て、オスカルとアンドレの悲恋がさらに際立つし。
あのミュージカルみたいな場面がなかったら、ちょっとくらいエピソード入れれたんじゃないのー?
自分はあの歌入りのBGMが、効果的に使われたとは思えなかった。
描き足りない部分を補っていたらしいがアニメならアニメで描いてほしかった。
池田理代子先生が描いたベルサイユのばらの、表面的なものをなぞっただけに思えてならないー。
根幹の骨太の部分が見えてこないー。
ちなみに、声優さんはみな原作通りのベルサイユのばらを意識されて吹き込まれていたのかな?
それとも、このアニメ映画の脚本通りのキャラクターとして吹き込まれたのかな?
なんか前者か後者かで、全然キャラクターへの意識や思いが変わるだろうなぁと。
なんか、まとめ動画を見たけど、綺麗だったー
で終わった。
目の保養にはなりますが、彼氏とかと観に行くものではないかもです。
私的には、今回の映画はもったいなかった、だけどこれだけ編集されても鑑賞に耐える池田理代子先生がいかにすごいのか、が分かった映画です。
だけど2時間はやはりもったいなかった…。
原作ファンは不満だろうけど...
原作漫画ははるか昔に姉が持っていたコミックスを(定期試験期間中に)一日で読んだ覚えがありますが、内容はほとんど覚えてません。TVアニメは未視聴。
劇場のCMで特報を観たときはコミックス全10巻(その内1巻は外伝だったので実質9巻分)の内容はとても1回で収まらないので、何部作かに分けて制作するのかと思ってたけど、視聴前にフランス革命までやっちゃうことを知り、超総集編になるだろうなということは想像してました。
昭和の少女漫画を令和にどう表現するのかを楽しみに観に行きましたが、結果違和感なし。
前半戦は思っていた通りで、ストーリーを駆け足でいろんなエピソードをカットしまくりだけど、(ロザリー出演1シーンのみ)ミュージカル仕立てでうまく表現していたと思います。
逆にミュージカル仕立てだったからこそ、昭和の少女漫画的表現(おめめキラキラ、背景に花畑)に違和感が無かったのかもですね。
後半の革命決起からヒーローとヒロイン(本作ではオスカルがヒーローでアンドレがヒロインだよね)の死はじっくり魅せてくれ、逆に超総集編だったからこそ、2時間が全く退屈しませんでした。
原作を全く知らない(自称Z世代の)娘と観に行きました(彼女も総集編ぽいことは理解してました)が、逆に原作を知らないからこそ、本作品に大満足したとのこと。
よって今回の評価は満点とさせて頂きました。
ただ、原作に思い入れが強い人ほど辛口評価になると思います。
後、主人公を始めサブやモブキャラも声優業を本職とする声優さん(結構レジェンド級)を配役していたことにすごく好感を持てましたね。
「ベルサイユのばら」を題名だけ知っていて中身を全く知らない人には本作を勧めたいですね。
華やか
初日に観に行きました。
まず前提として、私は大元の作品の作画と声優陣がすごく好きです。で、ネットなどで予告動画を見て、作画と声優陣が全く違うことが前もってわかっていたので、期待はしないで見に行ったのですが、結果、観て良かった。
それでも私の中で、元々のアニメ作品と当時の声優陣がいい、という思いは変わらなかったので、『令和7年だからこそ見れたベルサイユのばら』と、自分の中で区切りをつけて観ました。
ストーリーは、アントワネットがフランスに嫁いだシーンから始まりました。オスカルのお父さんと、ルイ16世のお父さん、ルイ16世の描かれ方が、昔より本作の方が好きだなと思いました。あと、恐らくですが、初めてベルばらを観る方にとって、わかりやすいストーリー展開及び描写になっていた気がします。
ただ、それによって、アントワネットとオスカルの心理描写もかなり詳しくなっていて、その結果、オスカルの神秘性が少し薄れてしまった気がして……
そこは個人的には残念な想いがしました。
あと、アンドレの描写も少し残念でした。そもそも「アンドレ」というキャラクターは「華やかさ」を持っていないため、大元の作品でも、アンドレの良さは後半に近づくに従い、じわじわと出てくるものだったと個人的には感じているのですが、本作は約2時間の映画作品であるため、その中でオスカルを想うアンドレの良さは描ききれなかったと感じました。
その他には、アランの良さもうまく出せていなかったと思います。オスカルとの一騎討ちのシーンはありましたが、アランの良さはそのシーンだけでなくて、妹を想う優しさとか、終盤オスカルやアンドレが弱っていく最中で良さが爆発していったと個人的に思っているので。という感じで、物足りないと感じる部分はありました。
一方で、昭和の名作が映画化され、若い方々が知るところとなったこと、令和の時代でしか生まれなかったであろう描写・表現は良かったと思います。また、ミュージカルのように、随所に凝った歌・演奏が流れました。それらはほとんどとても素敵で、サントラ買いたいなと思ったくらいです。もし今後宝塚が演じるとしたら、演じやすいだろうなあと思う。
色々書きましたが、涙がこぼれたシーンもあったし、何より原作者の池田先生が納得された映画らしいので、それならばいいか!と思えました。
このベルばらという作品は、楽しいだけの話でもなく、堅苦しい話でもなく華やかなだけでもなく、見ていて苦しいだけでもなく……
人の一生や、人の喜怒哀楽、栄枯盛衰に焦点を当てている点がとても好きです。だからこそ観ていて心を打たれるのかな、って思います。
そして、余談ですが、フランス革命が起きるこの作品を観て、昨年から続き激動の時代になるであろう2025の日本と世界情勢にも想いを馳せてしまいました。
大変長くなりましたが、今の世に大好きな作品を復活させてくださりありがとうございました!!
ベルばらミュージカル
ストーリーは大分端折っているのと尺を巻くシーンではミュージカルで説明する感じでした。かなりミュージカル色が強い映画だったので、賛否は分かれそうな気がします。
ただ背景の作画は圧巻だった。作画は旧作より繊細で細かい感じ。
今、連載するとすればきっとこんな感じの作画だったんだろうなと思いながら観ました。
ただ新声優陣は旧作のベルばらの声優陣と比べたら全体的に声が高い感じなので、そこの違和感は多少ありました。映画を観終わった後に旧作を見比べて確認しましたが…特にオスカルとアンドレはかなり声のイメージが違いましたね。
あとラストのマリーアントワネットの処刑までのくだりは尺の都合で紙芝居で巻いてしまったのがちょっと残念かな。
原作ではそこも面白かった部分だったので勿体なかったかな。
うっすら、ミュージカル仕立てなの?と思って行ったら、歌詞にキャラが口合わせてるほどのミュージカルだったし、ダイジェスト イメージMV集だった
初見の率直な感想。
TVシリーズが大好きで思い入れはあるけれど、リメイクなりをするのであれば、新しい作品としてどうか、の方が気になるタイプなので、
ミュージカルならそれならそれで、という心づもりで観たかったし(でも全編通してミュージカルってわけでも無いんだよね……)、
原作とか知らずに観に来たひとはどう感じるんだろうという面では疑問。
特に前半全く感情移入出来ない。
ミュージカルでもないんだよ、ミュージカル仕立てのMVなの。
先日たまたま劇場版オペラ座の怪人を観たばかりだったから、ごめんなさい、澤野さんの曲が悪いとかでは全くないのだけど、
奥行き華やかさ荘厳さのある楽曲たちに心震えた記憶が蘇ってしまい、なおさら違いを感じてしまった。
ベルばらには、それこそ、気高さや運命やそれに抗い生きる、情熱を感じたかったんだよ…。
キャラクターに歌詞を歌わせる必要あるんだろうか。そこでちょっとひいてしまった(ミュージカル仕立てだと知ってて見てれば…と思うのはそうゆうところ)。
形式に慣れないまま、感情移入出来ないままイメージ映像をずっと見てるのはツラかった。
やるならもっとちゃんとミュージカルにしてほしかったような。(ミュージカル好きな訳ではない)
二部作三部作もよくある中、2時間1本にまとめるのは不可能では?と思っていたし、
だから省かれるエピソードは仕方ないし、そこはMVシーンで見せた、それはわかる。
でも、恋愛を描きたいのなら、心情描写は丁寧に描いて欲しかった。心情変化が唐突過ぎてついていけない。
せっかく演技のうまい声優さんばかり集めて、ひと呼吸で感情を表せるような方たちなのに、歌ですすめるのむしろもったいないし時間使い過ぎではと思ってしまった。
(アントワネットはオスカルに対して時間経過つけ過ぎな感じもしたけど💦)
逆に、エンドロールの絢香の歌声の説得力……引き込まれた。
同じ列で観てらしたおじ様が、
銃を売ったエピソードからのシーンで泣いていらっしゃったけど、
あのあたりも、原作とかの、あのシーンという、意味や背景を知ってるうえで、そこでの役者の演技のおかげなのではと内心感じたりして。
私的には流れが唐突で、新作のつもりで見てたら泣けるとこまでいけなかった。
新たな試み的な作品、ではあるんだろうね。
自分は、ラストのあたりのような、演技や美しい絵柄で(オスカルは全編通していつも美しい!!それは最高!!!!)、
心情を見せてくれる物語の進め方の方がやはり好きだ。
(……ラストのアランのあのワンショットはもう少していねいに作画描いて欲しかったのが残念……アップのそれなりに長いシーンにするなら……好きなキャラなだけにw)
さすがにTVシリーズのオスカルのラストシーンが神過ぎるんだよな……と再認識してしまい、
家に帰って観たくなったのも確かだけど。
最終的に、
ラストはしかと感情もってかれて泣けてしまったので、星、増えましたw
ただ、こうゆう個人的なレビューに惑わされず、
観てはほしいです。
好みはそれぞれなので。
(私もレビュー見てて観る気失せたんですけど、でも自分の目でちゃんと見に行ってよかった)
それに、初見の感想はこうだったけど、ある意味2度3度観れば、気にならないことだらけかもしれない(……観れるかどうかは……w)。
星つけ直したくなるかも、って気がしてきたw
これを機にあの大作である原作に行ってもらえるならそれもいいわけだし……
なんて思い始めたら、
つけた星の数のわりには周りにめちゃめちゃ勧めてしまいそう(笑)
全体的に、来られてるのはおじ様おば様多かった印象。
まぁそうなるかw
どう転んでも、池田理代子先生がやはり偉大なのだということはわかるのだった。
特典が胸アツ過ぎた。
ベルばらファンの為の映画
原作とアニメのファンなので情報解禁した日から公開を待ちわびていた。
公開初日の初回に横浜市内の広い映画館で鑑賞。適度な人数の女性と僅かな男性の姿。期待感と熱気を感じ、改めて「ベルばらは愛されている!!」と思った。
感想は
エンディングで
端折りすぎ!!と思ったけれど
抗うことが出来ないと思っていた各々の宿命の中で
運命を作る若者たちの生き様に
涙腺崩壊し
この話しを作った
池田理代子先生の偉大さを改めて感じた。
美しく
煌びやかで
現在の日本と同じ現実を感じることが出来たり
フィクションと
ノンフィクションがある
壮大な世界だった。
マリーアントワネットが囚われ、
処刑される様子をもっと落ち着いて見たかった希望はあるが
よく2時間におさめたと思う。
情熱の2時間だった。
大画面で
オスカルや大好きなキャラクター達に
会うことが出来て
胸が高鳴った。
そして
来場者特典の第一弾が
私の心を鷲づかみにし
歓喜した。
見る人によって感想が様々だと思うが
私はミュージカルも好きなので
新しいベルばらに出会うことが出来た心境になり
見に行って本当に良かった。満足。
ベルばらという作品をこの映画で初めて見た人に
話しについていけたかを訊ねてみたい。
原作オタクのぼやき
当方30代ですが学生の頃から20年来の
池田理代子先生のファンで
ベルばらの台詞はほぼ覚えています。
台詞や作画など忠実な所もあり
アニメーションの美しさは感じられるものの
シーンの切り替え毎に入るミュージカル調に
私はどうしても耐えられず。
長い長いミュージックビデオを見ているかのような…
オスカルのドレスのシーンはかなりの重要パートだと思うが、
そちらも一瞬で音楽シーンに切り替わる。
読んでいない方には
なぜオスカルがドレスを着たのか分からないのでは?
また違和感を覚えたのがアンドレが左目を失明するシーン。
原作でアンドレの左目を失わせたのは黒い騎士。
今作では黒い騎士を出す時間が無かったのだと思うが
民衆に襲われた結果失明し、
なおかつ黒い騎士でもあったベルナールが
あの場を収めるというのはストーリーを変えすぎでは…
オスカルとアンドレが乗る馬車が町で襲われ、
結果アンドレへの愛を確信する場面が原作ではあるが
そのシーンとごちゃ混ぜになっており残念だった。
重要人物であるロザリーも
一瞬しか出てこなかったのがとても寂しい。
また、オスカルがバイオリンの弦を切ってしまうシーン。
あのシーンでのアンドレとのやり取りが
切なくて辛いけれども好きなシーンなのだが
今作のシーンではアンドレは出てこず。
頭の中で「G線が…アンドレアンドレ」を勝手に反芻。
何よりも一番納得いかなかったのは
オスカルからアンドレへの告白もなく、
突然の「アンドレ•グランディエの妻に…」!!
革命の日が近づくにつれ、
オスカルがいつ想いを告げるのかハラハラしていたが
これもかなりショックだった。
そして進撃、2人が戦死し、
また音楽シーンに変わり映画は終了。
ベルばらの中で私が好きなカップルは、
なんと言ってもオスカルとアンドレだが、
ベルばらは2人が亡くなって終わりではない!と言いたかった…
エンドロールでその後のフランス革命について
画面両端に説明が流れるため映画の余韻も削がれ、
この点も大変残念だった。
池田先生の描くそれぞれのキャラクターには
共感や魅了される所があるが、
今作ではオスカル以外のキャラクターに魅力はあまり感じられなかった。
2時間の尺の中でベルばらのストーリーを魅せるのは
なかなか厳しいと感じた。
入場者特典として、
池田先生の複製原稿の「オスカル、人生で一度のドレス姿」を
いただけたのはとっても嬉しかった!
映画に対するレビューというよりは
ベルばらオタクのぼやきと思っていただければ幸いです。
…そう言えば映画でのオスカル様は結核になっていなかったな…
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