ベルサイユのばらのレビュー・感想・評価
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原作ファンは見たほうがいい
原作のコミックが分解するまで読んだ昔からのファンです。
ベルばらの雰囲気を楽しめるかな~ぐらいの気持ちで見に行きましたが、がっつり泣かされました。
色々なエピソードは省略されていましたが、オスカルの生き様は筋が通っていてほぼ原作通り。
原作を暗記するほど読んだ方には、その場面、そのセリフ、その構図、その表情、すべてがまるで漫画が動いているかのように感じられます。
ミュージカル仕立てに面くらいますが、そんなの何のその!
不足部分は脳内にインプットされた知識で補えますので、物語の本質を楽しめばよいのです。
特にオスカルがフランス衛兵隊に異動(?)してから革命に身を投じるまでが素晴らしい。
原作そのもの。胸にぐいぐい刺さります。
ただ原作通りの最期なので、当時からその部分が悲しすぎて読めないという方にはお勧めしません…
辛いです。悲しくてボロボロ泣いてしまいました。
レビューを見ると、ベルばらを読んだことのない方にも楽しめるようで、制作陣さすがだなと思いました。
そして年月を経て色あせないベルばらを作られた池田先生のすごさも実感します。
複数回見に行く予感がしています。
刺さる人には刺さる!! 一応ネタバレつけてます!
情報として、原作を読んでから鑑賞しました。昭和アニメは未視聴ですみません。まだ2回しか鑑賞してないので、感想や気づきとして足りないところあると思います。新参者のひとりごとと思って読んでください。
まず、日頃から乙女ゲームや少女マンガが大好きな私にはとにかく刺さりました。
映画では尺の都合上かな、オスカルさまとアンドレに焦点を当ててる感じです。この2人が特に好きな私にはぴったりでした。注意なのは、状況説明のため歌がたくさん入ることです。私はアニメやゲームのキャラクターソングが大好きなので全然ありでした。声優さん方の歌唱力が素晴らしいので、歌詞がよく聞き取れて感情移入できます。ミュージカルやディズニー映画とはまた違った、イマドキな曲調なのが違和感に感じる方もいるかも。
内容や流れは、ほとんど原作に忠実ですし、2時間にまとめたのはすごいです。昭和アニメは40話あるとのことなので、本当に難しかったと思います。
良かったとこ(オスカルさまとアンドレ贔屓ぎみ)
・オスカルさまをメインに進むので、オスカルさまの幼少期から、かっこよく、麗しい大人の姿に成長する様が観れるところ。
・オスカルさまとアンドレの出会いのシーンも観れるところ。
・アントワネットが少女から大人の女性へ成長する姿、変化の表現が素晴らしいところ。(声優さんの演技が特に際立っていました。)
・さすが現代技術、背景や演出がスクリーンいっぱいにキラキラしていて豪華なところ。
・原作の名ゼリフが散りばめられているところ。
・ベルばららしいところ、美味しいところを詰め込みました!って感じでとにかく観ていて楽しい
ちょっと注意なとこ(苦手な人いるかも&個人的)
・時間の都合上、省かれてるところ多め。(ロザリーちゃんとか悪女達ほとんど出てきません。)
・オスカルさまに始まりオスカルさまで終わること。(アントワネットやフェルゼンなど、他キャラ推しの方には物足りないかも。)
・原作と違うところ多少あり。(アンドレの片目が見えなくなる理由が原作とは違います。オスカルさまのためっていうところは変わらずです。)
・次々と場面が変わる。(原作を読まないと分からないところが多く、流れについていけないかも。)
・オスカルさまのドレス姿シーンが短い。(オスカルさまをもっと画面いっぱい見せて😭)
・急に入る現代チックな歌。(フランス感はほぼ無い。キャラソンとして良しとするか、世界観に合ってないと捉えるか。)
ここまで読んでくださりありがとうございます。私自身、映画化することがきっかけで、今回初めてベルばらに触れた新参者です。でも、映画は私には刺さりまくりでしたし、映画の後半はオスカルさまに心を奪われて大号泣してました。
少女漫画や恋愛ジャンル好きな方は初見でも絶対楽しめると思います。
映画館で上映している今がチャンスです。映画ベルばらの煌びやかさ、劇中歌やサウンドを劇場で体感できるのは上映期間の今しかないと思います。上映回数も減りつつありますが、今なら入場者特典や特典のショート映像も楽しめます。
少しでも気になる方や、他の低いレビューに迷っている方、ぜひ劇場で観てご自身で確かめてみてください。
そして私は3回目も行ってきます!
物語に関してはネタバレなしです。
例によって原作未読
実写未見
TVアニメ版未見
観る気1ミリも無かったのですが
1,膨大な話を無理矢理2時間程度に収めた。2
2,歌がひどい(楽曲自体と使い方と両方の意見がありました)
という「僕の二大ヒットポイント」を突いてくる情報がいろいろ発信されているので鑑賞義務発生です。
で「引き伸ばし」より「無理縮め」の方が好きなので(まあ、説明台詞祭りになった感はなくもないですが)その辺はかなり居心地良かったです。
で、歌なんですが
「過剰に内容説明的な歌詞の歌」がかかりまくるという
(しかし、劇中人物が直接歌っているのは一曲なのでミュージカルではないです)
某団体のアニメ及び劇映画が浮かんできて脳内グルグルなのですが
歌詞が字余りでないので
聞きやすい
というか
格好が付いている
というか
某団体の映画に掛かる歌のウイークポイントは「字余り」であることを痛感させられました。
まあ
「ベルサイユのばら」実写版の監督が、音楽系劇映画でしられるジャック・ドミー(「ベルサイユのばら」に関しては歌なし)
であるとか
今回、前のTVアニメ版の後期ディレクターの出崎統緒作品のように透過光が多用されている
とか
造詣のある方にそこら辺の関係性をレクチャーしていただきたいと願いますが
僕としては、某団体の新作が途絶えている今、そのウイークポイントを解消した作品が出てきた事に意味を感じております。
なお、上映中すすり泣く声がしたので見渡すと
結構な数の方が泣きながら鑑賞されてて
僕が御託を並べるより
この作品の存在価値は大きいことを痛感いたしました。
因みに
ダイジェスト版です。
原作を何度も読み、アニメも履修済み、宝塚は1回のみ観覧の原作ファンです。
原作ファンの方も多いとは思いますが、そもそもの原作を
「男として生きることを強いられてきたオスカルが悩み足掻きながらも、これまでの自分も否定せずに、これからの生き方を自分で選び取り、アンドレとの愛に生きる物語」=「オスカルとアンドレの愛の物語」
と解釈するか
「フランス革命の裏に潜む闇と愛の物語」
と解釈するかで、この映画の受け入れ方が違いそうだな、と感じた映画でした。
他の方も書かれておりますが、あの内容を2時間の映画に詰め込むこと自体が難しい話ですので、これを機に原作を読んで欲しいとの想いで製作されたものだと思えば、確かにベルばら初心者にはうってつけの内容です。
原作に対するリスペクトや愛は感じられましたが、中途半端にロザリーが出てきても、原作やアニメを知らない人にはただの通りすがりにしか見えないし、とにかく歌が多くてミュージカル調になるとなんとなく白けてしまうのです。しかも歌の間に話がどんどん進んでいる(映像をよく見ればポリニャック夫人とか、記憶に蘇ってくる原作でのシーンとか流れております)ので、いまいち話の流れについていけない人もおられるのではないかと思われます。
とはいえ、映像は綺麗(若干のプリ○ュア感はありますw)だし、なによりも声優陣の表現力には圧倒されました。
ベルばら信者が原作を知って欲しくて作ったダイジェスト版、と思えばこういうのもありかな、という程度で、また見たいと思わせてくれるようなものではありませんが、これを機に原作を手に取ってくれる方が増えることを祈ります。
ミュージカルとして観れば
現代風にアレンジされたキャラクター。時折、入ってくる歌。ミュージカルとか宝塚は好きなのでそう思えば悪くはないと思う。昔のアニメ版が再放送される度に観ていたが、展開を覚えていると劇場版の尺の関係で途中途中駆け足になっているので初見さんはついてこられているのかな?昔のアニメ版は最後、ロザリー視点でバスティーユ後が語られていたような気がしてどう落とすのか気になったが、ここでお仕舞。そこら辺がちょこっと不完全燃焼。
2時間で最大限原作に忠実 オスカル様が愛おしいです
まず原作通り「男として生きることを強いられてきたオスカルが悩んで藻掻いて、これまでの自分も否定せずに、これからの生き方を自分で選び取る物語」です(原作は漫画作品であり、1979年のアニメ作品ではありません)。
公開前は「あの濃厚な物語を2時間で!?」と、どうなることかと思っていましたがとても見事に纏まっていました。
限られた尺の中でめいっぱい限界まで、できる限りの事をしてくださったんだと1回観てよくわかりました(既に5回観た)。
極限までエピソードを絞ってはいますが、ポイントは外していないと思います(ただ、アントワネットとフェルゼンが好きな人は物足りないかも)。
バスティーユのシーンなどは本当に丁寧で「このシーンを映像で届けたい」という思いが画面全体、音全体から伝わってきました。
印象的な挿入歌の数々、引き込まれる声優さんの演技、何より「原作のあのコマだ!」「あのイラストだ!」とわかるカットが随所に散りばめられており、とても嬉しかったです。
今回の作り手の方々に映像化していただけて本当によかった。感謝しかありません。
可愛くてかっこよくて不器用で健気で真っ直ぐで、いつも一生懸命なオスカルに会えてとても嬉しいです。(尺の都合で今回観られなかったシーンも観たいのでぜひTVアニメ化を!)
「ベルサイユのばら」は息が長い作品で、メディアミックス作品も沢山作られています。
「ベルばら」と共に過ごしてきた時間は人それぞれなので、好みが別れるのは当然だと思います。
「令和のベルばら」があなたの好みかどうかは、実際に劇場に足を運んで、目で観て確かめてほしいです。
こういう作品が歴史を作ったのか
「女の良くないところ」が出ていると思った。
登場人物全員、人として軸がぶれている…
冒頭ではそんなにおかしくなかったので、
物語の後半に行くと物語の都合で動いている様に、
キャラクターが死んでいる様に見えた。
マリー 浮気をして真剣に泣き崩れるところ
オスカル 女として生きない→女としての幸せ
アンドレ 殺す→殺さない
フェルゼン 帰る→帰れ
少女漫画というよりは昼ドラみたいな骨子だったのと、
男性キャラクターの行動がみんな女性なんですよね。
あんなメンタルの男性は見たこと無いので。
とはいえ、映画で全てを評価するのは違うので、
機会があれば原作も読んでみようと思います。
2時間ならまあこうなるよな…
原作数年前に履修済み。実写版、アニメ版未履修。
予告編では、ベルばららしい燦然と輝く世界観が上手く体現されていてとても好印象だったが、本編は予告編の期待を裏切るようなものだった。尺の都合で最初のマリーとルイ16世の出会いを語りと映像で数分で終わらせると、急ぎ足でフェルゼン伯との出会いのシーン、それが終わるとすぐに国王崩御、フェルゼン帰国…と原作を履修していなければ流せるものの、やはり次々と出てくる新しいキャラに戸惑うところは多いと思う。
原作を履修していても、「あれもうここまできたの?」と驚いてしまう。
そして多くの人が言っているが、途中途中に挟まる曲が場を白けさせる。これが劇中ではなくYoutubeなどで後からアップさせるのであればまだ楽しかったが、語りを省略させるのか場を盛り上げさせたかったのか、とにかく曲が多い。特に、オスカルのドレスのシーンはドレスが一瞬映っただけで終わってしまった。せっかくの名シーンなのに。
mvとして見る分には作りも細かく、立ち位置も分かりやすいのに非常に残念。
曲もクオリティが安っぽく、声優陣が歌うため、上手いわけではない上に、感情移入が難しい。
その一方で、オスカルとアンドレの関係にはやはり多く焦点が当たり、原作を観ていなくても(2時間という尺の短さにしては)二人の絆が強く伝わる良い構成だったと思う。後半も曲の回数は減り、二人が結ばれるあたりから制作陣はここを本当に見せたかったのだと分かるほどに作り込みが丁寧になる。
また、アンドレの最後のシーンもとても綺麗にまとめられていた。
オスカルの死で映画が終わってしまうのは拍子抜けだったが…。
全体的に、曲を無くして本当に見せたいシーンだけ令和のアニメーション技術と映像の美しさで細かく丁寧に作り込めば名作になったのでは…?と感じた。それこそ、「ベルサイユのばら」ではなく、「ベルサイユのばら〜オスカルとアンドレ〜」のように、本当に見せたい二人に最初から最後までスポットライトを当ててしまえばよかったのに…。
映像が美しく、キャラも丁寧に表現されていただけに本当に残念。沢城みゆきさんの表現力はずば抜けていた。2回目を観たいとは思わないが、曲を無くして後半を再編成してくれたら観る。
かなりがっかり…
原作ファンからしたらかなりがっかり…あの大作をどうやって2時間で魅せてくれるのかと思い、期待していったものの…
まず原作を読んでないと多分意味わからん。ちょい重要な部分は歌でごまかす…何度ため息をついたことか…
途中で出ていこうかと思ったけど、最後を描いてくれるのかが気になって我慢。
2人が亡くなるシーンはやっぱり悲しすぎた。けど、マリーちゃんの処刑とかは端折るのね…かなり歴史的に重要なんだけどな。
映像が綺麗だった点だけ評価。
ベルばらとしては最上か、と。
懐かしの「ベルばら」です。もう、まごうことなき「ベルばら」でした。可憐な少女漫画で、ゴージャスな宝塚歌劇のベルばらを映画にした、って感じ。オールドファンには、ベルばらが一番良かった頃を再現した、って感じでは?
現代風にアレンジすることなく、キラキラしており、ベルばらのお約束「白目むいてオコ」も再現されてビックリしました〜
劇中歌も澤野弘之が作っており、これもよく合っています。こう、無駄に豪華な澤野サウンドが良い方向性で噛み合っている。
声優も見事に演じてます。アントワネットのはつらつとした少女から、凛とした落ち着きを持った王女への変化をみせた平野綾。オスカルの、男装の令嬢、という役には、沢城みゆきしかいませんね〜。
「ベルばら」としては、この上ない出来かと思います。で、3.5点というのは、私がそれほど原作に思い入れないので、、、、。
愛した原作の新しい表現
昭和アニメ版を観た人が批判しているのをよく見かけますが、平成生まれの私にはこれが初めての映像版「ベルばら」であり、とても美しく「2時間でまとめる」条件では最高の出来だと思います。これ以上は削れず、これ以上盛り込みようもない。
祖母が持つ原作を何度も読み、沢山涙しました。あの激動の時代と変わりゆく価値観の中で「自分を貫く」ことを決めた2人の主人公、オスカルとアントワネット王妃。
彼女たちの強さ、譲れなさ、煌びやかさ、それを映像で見ることができて本当に幸せでした。
冒頭のパリの様子ったら、あの希望に満ちた感じといったら!
昭和アニメ版は何度か試みましたが、水が合わなかったのだと思います。それはそれ、これはこれ。
原作を「劇画」だと思っていたらアニメ版のしっかりした演出がいいのかもしれません。
私は「少女漫画」だと思っていたので、この煌びやかさがとてもしっくりきました。
あと!フランス語じゃないことについては、日本語喋ってるんだからそんなもんだと思います。
それより全パートを通じたアントワネット王妃の、日本語だけどフランスという舞台から浮かないよう調整された絶妙な発音と演技をお楽しみください。可憐で高く、高貴で、踊るよう。
個人的には1番大好きなのがシャルロットのエピソードなので観たい気持ちもありつつ、ちょいエピすぎるのでまあ2時間には入らないよな!と納得しています。
それより国民的清楚系声優の早見沙織を本当に1シーンしか使わなかった贅沢ぶり。笑うしかない。流石です。
令和版ベルばら。
話自体は旧アニメと変わってません。ところどころカットしているので、旧アニメの話を知っている前提で作られている映画だと思います。
旧アニメと違うのは
ジャンヌは出演しておらず、デュバリー夫人、ポリニャック夫人は声なしで登場。
ロザリーはただのモブとして描かれていて、オスカルと接点なし。
ジャルジェ将軍もオスカルを張り倒さなかったし、オスカルも短気な性質がなくなってたので少し見やすかったです。時代に合わない、批判されそうなシーンはカットされていたので本当に令和版ベルばらという感じです。
ミュージカルのように場面ごとに劇場歌があったのが良かったです。演出の仕方次第で全く違う物語のように見えました。昭和の重々しい演出を無くし、それぞれがそれぞれの心に従い使命を果たして散った…という魅せ方が素晴らしかったです。
ミュージカル風は良いが現代チックすぎて難点だが、概ね満足!
私はアントワネットきっかけで歴史好きになりました。史実としてのアントワネットも、ベルばらのアントワネットも大好きです。
宝塚のベルばらも何度か観に行きましたし、原作は幼い頃から繰り返し繰り返し読み込んだし、私が生まれる10年以上前に放送されていたアニメ版も観たことはあります。
今回の劇場版で原作すべてを映像化するのは厳しいのは承知の上でしたし、大部分のストーリーがカットされることは想像ついていました。
とはいえ!マリア・アントニア(原作でもフランス語のアントワネット表記でしたが…)の可憐な幼少期時代がなく、あっという間にフランスへ嫁入りから始まるとは……泣
2007年頃かな?映画『マリー・アントワネット』でラストがヴェルサイユからテュイルリー宮へ移送されるところで終わった作品よりはましですかね。
ですが「エチケット夫人」やデュ・バリー夫人との戦いなど、アントワネットらしさを感じられる部分がすべて歌で終わってしまったのも悲しい。初めてベルばらに触れる人からしたら、デュ・バリー夫人やポリニャック夫人、ロザリーにベルナール・シャトレが誰だか分からないでしょうし、ましてやロベスピエールにナポレオン一世なんて超有名人が出ていたことはわからないでしょう。それくらいの端役でした。実際ベルばら作品内では端役なのですが、すべてチラッと友情出演した程度。むしろ麗しのサン・ジュスト様が出なかったのはなんで??
首飾り事件はアントワネットにとって人生を左右する大事な事件だったのに、首飾りを試着しただけで終わってしまいました。ジャンヌの話はなくても、そこはアントワネット好きとしてカットしないでほしかった。
なんてつらつらと書きましたが、現代チックな歌は色々と違和感あったので、もう少し宝塚のように時代性を感じるような音楽が良かったなと思いますが、内容としては概ね不満はありません。むしろよく2時間に収めたなと感心しました。
ただ、「これってオスカル・アンドレ編だっけ?」と思えるようなエンドだったので、個人的には前後編にして「アントワネット・フェルゼン編」「オスカル・アンドレ編」でそれぞれ作っても良かったんじゃないかなと思います。むしろ作ってください!!
オスカル、最高!
最盛期のころは知りません。高校生の頃に、友達に薦められて、漫画を読みました。テレビアニメは、再放送があったような気がしますが、見たことはないと思います。
漫画を読むまでは、ベルバラの主人公は、オスカルだと思ってたんですよね。友達に、オスカル死んじゃったけど、漫画は、まだ、続くんだねって言ったの覚えてます。今回の映画も、ほぼほぼ、オスカル中心で、オスカルが死んでからはナレーションって感じでした。
オスカルのこと、アンドレのこと、結末を知っているだけに、終始、泣いていました。
今回、改めて、声優さんって凄いなぁと思いました。子供の頃から、大人まで、声色を変えて。実写版よりもアニメ化の方が良いなぁと、つくづく思いました。
面白かったけど原作知ってる人向け
一番大事なところは「皆ちゃんと美人」
オスカルもアントワネット様もお綺麗です。それだけで満足してしまいました。
本編はアントワネットの輿入れオスカルが死ぬまでのところまで駆け抜ける&ところどころ改変しているので原作しっかり知ってないと話にならないと思われる。まぁそういう人向けだし知ってれば楽しめる。名前はでてこないけど見ればわかる重要人物も走馬灯のようにたくさん出てるので目を皿にしましょう。
浮気を凛々しく正当化するアントワネット様はある意味すごい。
ロザリーが端折られてるのは仕方ない、アンドレの怪我も話の尺ではあれが精一杯と思う。ただ、オスカルがフェルゼンを諦めるところ、歌入れるよりもう少し尺を長くとってほしかった。オスカルがなぜ女装したのかもわからないし振られたようにしか見えないのです。
ドレスなどの描写は非常に綺麗で、手袋の刺繍なども細かく描いてあるところに気合いを感じる。オスカルのドレスが動いてるのは(アニメで見たとはいえ)結構感動です。少しだけ今風に寄せた昭和の少女漫画という感じで、ベルばらのちょっと自己陶酔している雰囲気は壊れてなくて私は好きです。
何歳になって見てもオスカルの在り方は憧れますし、凛々しい、けど感情も持ち合わせた女性としてちゃんと描かれていて結論的には見てよかったです。
全体的にダイジェストっぽい
少女漫画の古典的作品「ベルサイユのばら」を劇場アニメ化した作品
個人的には原作を全く知らないので完全初見ですが
かなりストーリーが駆け足でダイジェストとして
ミュージカルシーンを多用していた
一本の映画にするなら、しかたないのかもしれないが
全体的にストーリーが駆け足になっていく
前半はマリーアントワネットが主役っぽくて
後半はオスカルが主役になってくるように思える
本作のテーマは
立場の違いにより許されない恋愛をした男女の気高き生き様だと感じた
作品の登場人物は全体的にそういう要素が強い
ルイ16世がマリーアントワネットが他の男と恋をしていたのを
簡単に許したのは驚いた
原作をまったく知らなくてもよかったと思うが
全体的にダイジェストっぽいので
原作ファンにとっては物足りないだろうなと感じてしまう
歌の種類は多いが
あのテーマソングはなかった
宝塚すぎるし、最期のオチがない
正直はやりのソフトスタイル化によるものだが、ベルばらはあしたのジョーと同じくらい当時ストイックな悲劇的なアニメの一つでその悲劇こそが当時の世相であり、オスカルとマリーアントワネットという2人の主人公から通した世界観だった。
それが最初の展開では宝塚チックを妥協してもせっかく二人の世界間の交差を描いていたのに、最終的には時間切れなのかオスカルの最期しか描いていない。これはさすがにテレビ版を見た人はそりゃないだろうと思うに違いない。アントワネットもフランス革命後運命に翻弄され、自業自得と世論の結果ギロチンにかけられる。ここまでの壮絶な最期が最期のエンドテロップでソフト路線とは、、納得がいかない。これなら近衛連隊全盛期時代と革命時代で2つにわけて、オスカルのストイックな生き様と最期を、アントワネットの急転直下の壮絶な運命と生き様と最期を映画化すべきだったと思う。
なんかこの様子でキャプテンとかあしたのジョー2とかリバイバルしたらそれこそ世も末のソフト路線過ぎると思い、評価をさげた。
描画や宝塚スタイルは嫌いでないが、トータルとしてのバラという意味の『気高く咲いて美しく散る』というベルばららしいストーリーにならなかったのがかなり残念というしかない。
本当に残念すぎる映画としか。
映画単体では見れる ベルばらでは見れない
まぁ映画単品としては見れないことはない、ベルサイユのばらの映画で見たら中途半端な内容だったなぁ…これならいっそのこと映画やらないか2部作構成でもっと丁寧に描いてほしかった。
中途半端なのが一番駄目でしょ。肝心の事件もかっ飛ばすしダイジェストだったり…声優は全然違和感なかったがミュージカルはぶっちゃけ蛇足。
キャラの思考なんてこっちで考えるしナレーターも入れときゃそれで充分。そんなミュージカルいれるならもっと丁寧な作品に仕上げてほしい。
最後の怒涛の展開は良かったがアランの妹やロザリー(一瞬登場して終わり)、諸悪の根源ポリニャック丸々カットってありえないだろ。
そもそもこの作品はフランス革命という血で血を洗う争いを題材にした少女漫画で、絵だけで決してキラキラした内容の漫画とは言い難い。
映画ではアンドレの片目失う経緯も民衆からの真正面攻撃だが、漫画やアニメ映画に言うことではないかもしれんが、そもそも人間の本能って顔より絶対に手が出るのよ。それで腕が負傷したなら解るがあんなストレートに目だけ当たるってのはまず描写としておかしいんだよね。
あとは一番イライラしたのはエンディングだよ!オスカルとアンドレが死んでぶつ切りエンドはさすがに納得いかない。
アントワネットやフェルゼン達もあんだけ告知やキャラで取り上げておいて、最後を一枚絵と文章で終わらせるって…アニメでもダイジェストだったが描いてたし原作でも描いてたのにそこを省くのはあり得ない。
ここじゃないけど感想書いてる奴結構多いが、この時代にオスカルとアンドレにまた会えるなんて~とか言ってる奴、お前それ内容関係ないから一生漫画読んでろって言いたい。
総評としてこんな中途半端なメインだけを書いただけの一本道映画なんて作るなら、そもそもベルばらでやる必要性がない。他の映画でしてくれ、ジャンプ漫画映画なら適当に描いても違和感ないだろ?監督さんそっちでやってください。
ベルばらはそもそも人間感情や身分の違い、そこに至るまでの事件や経緯が絡み合って初めてあそこまでの作品という物に咲くバラなんだから、数々の事件や出来事を織り交ぜる肥料、物語の根本といえる首飾り事件や黒騎士事件を盛った土を捨ててまで作るバラの話なんて誰が見たいんですか?そのへんの草むらと変わりません。
2度とこの作品に関わらないでほしい。
てか自分はベルばらファンではなく少しかじった程度に好きでこんなに怒りが込み上げてるので、本当のベルばらファンからしたら炎上ものです。
ただ何回も言うように「映画だけ」で見れば普通に見れる作品なので、見に行く方は必ず「予備知識は入れずに」見に行ってください…いやまじで!
2時間以内にするとなるとこうなるよねという。
わたしは1981年生まれなので、ベルばらはオンタイムでは知りません。
アニメは映画公開前にYouTubeで限定公開されていたけど、古さに慄き、一話も見続けられなかったです。ジャック・ドゥミ監督の映画版は数年前に見ています。
漫画は、高校生の時に誰かに借りて読んでいて、大人になってから自分で買って持っているという感じの人です。
ベルばらの好きな部分は、オスカルが近衛兵?をやめて、平民の軍?に入り、平民の兵士たちに認められてゆき、貴族であることを捨てて平民とともに蜂起する部分と、アンドレとの身分違いの恋の成就と、オスカル・アンドレ死後のロザリーが獄中のアントワネットを世話するところです。
つうか、ロザリー(早見沙織さん)とベルナール(入野自由さん)、ほとんど出番無かったですね。声優が豪華だったから出番そこそこあるのかなと期待していたけれども、2人とも一言二言しかしゃべってなかった…。なんならオスカルの死後は、エンドロールで終わってしまった…。なので、ロザリーは直接オスカルとしゃべりもせずよ。
まあ、2時間以内にしたいとすると、大胆に脚色しないといけないので、オスカル、アントワネット、フェルゼン、アンドレの心情に注力したという選択は、正しいと思うので、仕方がないですね。ジャック・ドゥミ版でもロザリーは割愛されまくってたものね。
アントワネットの結婚後の少女時代の出来事(ベルサイユは大変な人ですこと、など)は、にミュージカルナンバーの背景として描かれておりました。たぶんジャンヌの首飾りとかもそういう扱い。ロザリーの母とか(ポリニャック夫人だっけ?)。
でも恋愛模様は結構ちゃんと書いていて、ジェローデルなんて5人目の重要人物級だったので、まあそこは満足。
あと、泣くとは思ってなかったけど、軍の銃とかを売った部下を罰さないのは…的にオスカルが苦悩しながらなくシーンで、なんでか泣いていました。あと、部下の暮らしが追い詰められているとか、女なのにアントワネットの気持ちが想像できなかったとか、オスカルの世間知らず感を、なんだか先輩の気持ちで見てしまいました。
よく考えれば、2025年現在のわたしの年齢は、オスカルの享年より上だと思うので、さもありなんですね。ジャック・ドゥミ監督の映画版を見てからでも8年?
観ているわたしの成長?汚れ?老い?諦め?共感性の高さ?が、同じ事柄から別の視点を浮かび上がらせているのでしょう。
平日のサービスデーでもない昼間に見ましたが、中高年女性ばっかりでした。老女さえたくさんいました。皆さん、何を見出していたのでしょうね。
超ハイクオリティな2時間ベルばら
原作とTVアニメ版は全部観ています。どちらもそれぞれに好きです。
そして劇場版、とても面白かったです。良かったです。
原作版、TVアニメ版、宝塚版とそれぞれに支点の異なる名作ですが、アントワネットの輿入れ&オスカルの登場~フランス革命という原作なら10冊・テレビアニメ版なら40話という尺を2時間にするのはかなりの取捨選択が求められます。
そこで本作は
・人物劇シーンはオスカル×アントワネット×フェルゼン×アンドレ +少しジェローデルとアラン に絞ってちゃんとやる
・世界観や世情の動きは、随所で豪華ミュージックビデオ風の映像&歌を多用して圧倒しながらかっ飛ばす
という手法が取られています。
事前に友人から「ミュージカルっぽい」と聞いてかなり不安でしたが、各所で挿入されるMV風のところが動画も歌も素晴らしいクオリティで、体験としてハマり度がありました。映画館で観てよかったです。
上映時間は113分ですが、美麗な映像と興味を引く展開で体感時間はもっと短く感じます。
オスカル役の沢代みゆきさん、アントワネット役で嫁いだばかりの少女~王太子妃~王妃期で声を見事に使い分けていく平野綾さんの声演はものすごかったです。
描ける尺の都合でどうしても全キャラ薄味に寄りますが、それでも各人の思考言動が破綻しないように、小さな台詞の改変等で頑張って繋がれていたと思います。過去作を観ていないとまったくわからない…というシーンは1つしかありませんでした。その1つは原作版にのみ存在する話ですが、原作版でも「急にどうした!?!?」となるベルばら1の謎のシーンだと思う箇所なので、原作を知っているから意味が取れるというものもありません。この全体的に上手な取捨選択の中で外されなかったのは、原作者さんの思い入れのあるシーンなのかなと思いました。
いわゆる最古参のベルばらファンはキャラクターへの想いを50年~45年以上育ててきているので、デュ・パリーが、ポリニャックが、ロザリーが、アントワネットの最期が……等で評価を下げてしまっているのかもしれません。それらをちゃんと取り上げると、2時間映画としては全体の解像度が上がってしまって破綻してしまいます(人物画を描くときに、一箇所だけ毛穴を描けば顔全体の毛穴を描かないと不自然になる、という話です)。
自分も「知ってる者としては」オスカルとロザリーとの暮らしやロザリーとアントワネットとの最後の絡みはあって欲しい派ですが、本作で初めてベルばらを観る人は、それらが無い本作でも最後まで違和感無くストーリーを追える作りになっていると思います。
自分(男性です)の周囲で一番有名なのはアニメ版ですが、アニメ版ではかなり感覚的な戦いになってしまっていたバスチーユ戦が、原作寄りというか原作以上に「戦術指揮官としても強いオスカル」で締められていたのが特に嬉しかったです。女としての幸せの大綱を諦めたときに「軍神マルスの子として生きよう」と誓ったエピソードに説得力が出ていました。アンドレやオスカルの結末も、やや唐突だったアニメ版寄りではなく、気品があり納得感のあることになっています。総じて、終盤の展開は各過去作のいいとこ取り&ブラッシュアップが果たされていると思います。
数年前にスーパーマリオの映画がありましたが、あれのように「わずかに知っている人が観に行っても、エッセンスをしっかり体感しながら感動できる」系の良作リメイクに思いました。ベルばらを言葉としては知っていても中身はよく知らない……という人に観に行ってほしいです。原作やアニメ版の予習は必要ありません。
教科書の重要語句レベルの世界史知識があると、より感じ入る演出が増えると思います。ルソーの社会契約論、テニスコートの誓い、アンシャン・レジーム(懐かしき、すべての古きくびき…)、人権宣言、ヴァレンヌ逃亡事件…
※追記
友人を連れて、映画館で2回目を見ました。
体感時間は2回目の方がさらに短かったです。
2回目はMV時に歌の歌詞にも集中できたので、より感じ入ってしまったかも。
何度見てもいい、どこに出しても恥ずかしくない、以降永久に日本のクリエイティブの誇りとしてお出し出来る作品だと思ったので、星4.5から5に変更します。
作ってくださったすべての方々、上映してくれた映画館、ありがとうございます。
全64件中、21~40件目を表示