ベルサイユのばらのレビュー・感想・評価
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名作「ベルばら」を2時間弱で駆け抜ける
歴史と少女漫画のロマンチシズムを如何に見せて頂けるかと期待したいところですが、様々なエピソードを手短に紹介する、そんな歴史ドキュメンタリーなダイジェストを印象にもってしまったことは否めません。
ですが、それでもバラは咲くことを止めない。「ベルばら」はやはり「ベルばら」であったと十分に納得できたと思うのですが如何でしょうか。正直、ベルばら原作もヅカの舞台も触れたこと無いので自信を持っていうことが出来ません。フランス革命もマリー・アントワネットのこともよく知らなかったし。
でも、画面に乱舞する美しい薔薇は、これぞ少女漫画なのだな、と思う。上映時間をおしてもドラマ部分を削っても、挿入歌とそれを演出する映像は素晴らしい。踊るモーションは実に華麗。それらの演出は歌劇である宝塚版を意識されているのでしょうか。特にマリーとフェルゼンの逢瀬で、夕焼けに染まった薔薇の浮かぶ水辺の光景には身震いしました。ただ、「恐ろしい子!」で有名な白目ショック顔はクスッときたけど、笑って良かったのでしょうか。
歴史は詳しくないし、本当にこんなにドラマティックであったのか。私には判らないけど、これをきっかけに史実を紐解くのも良いかもしれません。ベルばら原作や宝塚の舞台にも触れてみたい。ああ、そういえば、歌舞伎の俳優祭でベルばらを演じられていましたね。まだニコニコとかに動画残ってるかな。男性が男装の女性を演じるという、よく判らないことになってましたが。
改めて、画面を乱舞する薔薇が実に美しい。少女漫画を余り知らない私ですが、「エロイカ」ぐらいなら読んだことがあって、その外伝「ツェット」の1話で多くの薔薇が描かれていたけど、描くのが難しいので他の先生に頼んだんだったか。描くのも折り紙で折るのも難しい薔薇。最後に誰も居ない「薔薇園」で締めるというのは素晴らしいエンディングでした。映画でも舞台同様に「カーテンコール」で締める作品が好きなのですが、誰も出さずに登場人物を象徴する薔薇でご挨拶というもの意味が深く、実に感慨深いものがあります。何はともあれ、スタッフの薔薇職人様(って、いるのかな?)お疲れ様でした。
でも、あえて要望するならば、エンドロールで傑作OPの「薔薇は美しく散る」を流してほしかった。そしたら一緒に歌いながら劇場を後に出来たのに。私は原作を知らないくせに歌だけは覚えていて、普段から折を見て口ずさんでいますから。
無理難題を歌とイメージで突破しようとした製作陣の蛮勇にビビる
原作やアニメシリーズやベルばらファンとして、不満点はわんさかあります。それがもはや今っぽいアニメの絵柄やスタイルについて行けてない老害的な部分もあるとは思うが、にしても、2時間以内に原作をほぼほぼ収めようなんて狂気の沙汰。想像だけど、作り手だってそう思っていたんじゃないか。そして製作陣が出したひとつの答えが、ええい、複雑なストーリーを語ったり、人間の成長譚を丁寧に追う時間はない! 歌だ! ガンガン歌とイメージ映像で進めていけば、キャラクターのエモーションだけは残すことができるんじゃないか? どんな会議があったのかは知らないが、結果的に、インド映画的なミュージカル手法に、LDHっぽい楽曲(個人の印象です)に載せるという狂った映画ができあがった。曲調もまったくフランス風とか考えてなくて低音ズンズン鳴ってるし、歌詞も「I believe in my way 私のデスティニー」とか、英語混じりの日本語でムチャクチャだとは思う。でもまあ、どだいムリを承知で産み落とされた強烈にヘンな映画であり、こんなベルばらがあってもいいような気はしたんですよね。不満点はわんさかあるんだけど、まあアリ。
令和のベルばらここに誕生。
ガチガチの原作ファンなので
あまり期待せずに行きました。
(特典目当て)
前半はコッポラの映画みたいに
ベルサイユの馬鹿騒ぎ感と
突然歌い出すミュージカル、
宝塚ですか〜?な小舟演出に
クラクラしましたが
後半、一気にストレートプレイ
原作にこだわったのがよくわかる
怒涛のような展開に一気に押し流されました。
アンドレ迎えに来るのは宝塚っぽかったですが
イラストが原作リスペクトだったので違和感なし。
さて、ここからアントワネットのターン、と
期待したのにいきなりエンドロールで
史実の資料っぽい絵画と字幕で説明。
はあ?
二輪の薔薇って謳ってるんだから
フェルゼンの覚悟と誇り高き王妃様の最期
ちゃんとやってくれないと片手落ちでは?
エンドロールにちゃんとアニメ絵で
紙芝居みたいにしてくれても良いから。
そこは残念至極です。
尺が足りないと言いますが
歌もう少し減らしたらいけたんじゃないですか?
登場人物みんなに毒がなく良い人ばっかりで
ああ、これが令和の作品なのかなと。
それでも原作のスピリッツは活かされてて。
最初から後半みたいにストーリー展開してくれてたら
もっと感動できたはずです。
あとプロモーション。
地上波のCMもう少し早くから
流せなかったんでしょうか?
観たい、と思っても近隣映画館はほぼ終了。
ここに来て数字伸ばしてるのに
もったいないと思います。
文句言いながらも5回観ましたから。
昔夢中になった作品、今の若い方にも
受け入れられる仕上がりには満足しています。
興味を持って原作読んでいただけたらなおよろし。
原作がそうであった様に中毒性アリ
女性の手による原作のキュービックブイヨン的な作品。
表向きはマリーアントワネットとオスカルの出会いと別れというシナリオだが、
実はオスカルとアンドレ編である。
後半は原作オタク(敢えてファンとはいわない)が最も大事にしている1789年7月12日~7月14日を尺を取って見せ場にしている。
前半は宮廷絵巻だが、時代考証の上、当時の服装、調度品等が細密に描かれていて背景を見ているだけで楽しめる。
映画の尺がない為、一瞬しか映らないものが多く、原作のオールドファンは動体視力を試されているようなもので何度も足を運ばざるを得ない。(3/13時点で15回鑑賞)
初見でも感動できる作品
ベルサイユのバラ、名作と聞いていて一度触れたいと思っていましたが、ハードルが高く、今回映画で初めてコンテンツに触れました。
最高に感動しました。
opの作画の美しさ、フランスを訪れたことがありますが、細部までこだわられた建物の作画。さすが劇場版だと思いました。
また、各キャラクターがとても魅力的でした。
どのキャラクターにもとても共感できて、時代に翻弄される登場人物たちの葛藤や、信念が伝わってきて感動しました。
特にマリアントワネットは史実上かなりマイナスイメージがありましたが、王宮内という狭い世界の中で、精一杯彼女なりに生きたのが伝わってきて、彼女なりの矜持が魅力的でした。
正義のためなら死ねるぞ
ここまで真っ直ぐに言えるのはかっこいいなと惚れました
ただのイケメンかと思いきや、エンドロールで、ヴァレンヌ事件でマリーを助けようとしたことを知り、本当にイケメンだと思いました。
主題歌とその映像が本当にかっこよかったです。
号泣しました
オスカルとアンドレの人生を2時間で駆け抜ける
6回劇場でみました。
こんなにハマるなんて、思って無かったんです。
この映画、フランス革命を期待して行くとハズレです。しかし、「ベルサイユのばら」としては100点満点。
2時間で駆け抜ける、アンドレとオスカルの人生です。
そもそも、アントワネットの処刑で映画が終わったら、沈みきった気分で映画館をでることになってしまいますし。これで良いのです。
なにより、この映画は画面が常に綺麗。今の技術で描かれる背景、ドレス、ヌルヌル動くキャラクター達。少女漫画の世界観がスクリーンいっぱいに広がります。
澤野弘之さんの音楽も素晴らしい。(英語なのはちょっと気になるけど、そのうち気にならなくなりました。むしろ仏語だと字余りな歌詞になりそうな予感。)
これは、映画館で見なければ。家の小さい画面、ショボイ音響ではこの映画の良さが損なわれると思い足繁く映画館に通うことになりました。
何度がみて気づきましたが、最初の画面で映る光の演出と最後、アンドレとオスカルが天に召され光となる演出。これ、同じなんですね。
2時間のダイジェストベルばらと巷で話題ですが、これはダイジェストではありません。
オスカルとアンドレの2人の人生の走馬灯。
それに気づいた時、更に切なくなり、また映画館で2人の人生に浸りたくなるのです。
制作陣の小ネタもそこら中に散らばっていて何度みても新しい発見があります。
例を挙げるなら、アントワネットのソロ1曲目。在らぬ方向に飛んでいく宝石達。
実際にアントワネットが着用していた宝石達ですね。有名オークションに実際に出品されていた宝石達が曲に合わせて在らぬ方向に飛んでいってます。
そんな時代考察もしっかりされている映画。
令和の時代にこんな素晴らしい作品を映画館でみれて、非常に幸せな気持ちになりました。
圧倒的なエンタメ性
これはスゴイわ。
「ベルばらには男装の麗人オスカルとオスカルを好きなアンドレがいる」ぐらいの知識で観たけどストーリーもちゃんと分かったよ。
ポイント、ポイントでミュージカル風にストーリー進めるんだけど、そこも見事なの。
宝塚歌劇団っぽいね。宝塚で演じられて人気に火がついた作品だから当然かも知れないけど。
登場人物もみんな芝居がかった台詞なのもいいね。舞台となるフランス革命時のパリと良く合ってる。
ストーリーは、フランスを愛するオスカルがその信念を貫くというので進んで、それに色んなラブストーリーが絡むね。
出てくる魅力的な男性はみんなオスカルのことが好き。フェルゼンだけが例外だね。
やはりアンドレを応援してしまう。
振り向いてあげてよオスカルって感じで。
「この者を裁くなら、まず主人である私から」のオスカルはカッコいいね。それを受けて「俺はいつかオスカルのために死ぬ」のアンドレもカッコいい。
そしてアンドレはひどい目にあうね。ここまで登場人物を追い込まなくていいだろう池田理代子って感じなんだけど、当時はこれくらい追い込むの普通だった。
それでも、最後、一晩だけオスカルはアンドレの妻となる。
ここ確か、子どものときも漫画で知ってて「一晩いっしょに寝たからって、なんだよ、それ」と思ったけど、そういう話じゃないね。寝るの意味が子どもと大人では違う。
このときのアンドレの台詞も情熱的でいい。性欲に狂ってるのかって感じもあるけど、違うよ。抑えてきた愛情がほとばしってんの。
そして出陣。「この戦いが終わったら結婚式だ」とオスカル言うんだけど、どうして言っちゃうかな。死亡フラグでしょ。そしてアンドレが去ってしまう。
翌日の出陣で「アンドレ、準備はいいか」ってオスカルが言うのは泣くね。オスカルの生涯を通じてアンドレは隣にいたから、いなくなったことが飲み込めないの。
歴史的な話では、衛兵隊は民衆側に寝返ったんだね。知らなかった。
ルイ16世はやっぱり「俺はイケてないから」と思ってたのかな。
ソフィア・コッポラが《マリー・アントワネット》で「イケてる女の子を陰キャの男と結婚させちゃ駄目でしょ」って感じで描いてたしね。
話は面白いし、演出はスゴイしで、あのエンタメ性をドバーッと浴びるために、もう一度、劇場で観てもいいなと思ったよ。
ダイジェストで突き抜けろ
当然名前は知っていますし、名作の認識はありますが、今まで触れてこなかったベルばら。
金髪の人とマリーアントワネットのお話…という程度の知識。
それくらいの知識で観に行きました。
目がすっごいバッシバシだわ…と最初は驚きましたが、見慣れる不思議。マリー・アントワネット可愛いなぁと観てました。
オスカルは大丈夫でしたが、途中アンドレとフェルゼンを勘違いしてしまいました。好きな人には申し訳ない、一瞬こんがらがったんです…。
大作を2時間におさめるんだからそらダイジェストになるのは分かります。それはもう仕方がないことだと思います。強行突破がそもそも無茶。ミュージカル調で茶を濁しておりましたね、悪徳令嬢が出てきたっぽいけどすぐいなくなりました。なんだったんだあれは。
話がダイジェストだしいきなり馬だしこんがらがっておりました。フェルゼンが馬に乗せたんか?とここで思ったんですよ。
ていうか、
ここでアンドレに死刑を言い放つ王に向かって「アンドレの主人として」止めに入るオスカル←分かる
同じく止めに入るフェルゼン←なんで
「私が馬に乗りたいと我儘を言ったから!」と止めに入るマリー・アントワネット←それはそう
止めに入るフェルゼン←ほんとなんで
初見には色々ダイジェスト過ぎて半分蚊帳の外でした。
オスカルがフェルゼンに惚れた流れが分からなかったです。これもきっとダイジェストだからですよね…
色々と本格化してからは王妃として声から幼さの消えたマリー・アントワネットはよかったです。そこからもうオスカルのターン!でしたけども。
オスカルが格好良かったです。
正直、オスカルとマリー・アントワネットのお話だと思ってたので、大して二人は接してないな…?と思ってしまった。
この作品で言えば、キャラクターのみで見たら、ルイ16世が一番不憫だと思う。言えよ!愛してるって言えよ!!!
ミュージカルものは最近好きなので、作中で突然歌がながれることに抵抗はないのですが、フランスが舞台の作品にしては曲調が明るく近代的ね…?となりました。重厚感のある曲でザ・フランスなのでもよかったのよ…?
「ベルサイユのばら」のように気高く生きた人々のお話、と締めてて、タイトルについて考えたことなかったので、素敵な締め方だ…と思いました。確かに気高く生きた方々ですね。
今回はマリー・アントワネットとフェルゼンの愛の歌唱上映会ということで、本編後に生歌唱があって、平野綾さんのドレス姿が綺麗で可愛かったです。ただ、気分はオスカルとアンドレだったので、切り替えが…切り替えが出来ない…!ってなってました。
とりあえず帰りに本屋でベルばら探します。
原作愛に溢れ、丁寧に作られた傑作
50年前週刊マーガレット連載時にリアルタイムで、原作を愛読していました。
宝塚やTVアニメのベルばらも素晴らしいのですが、今回の映画ベルばらは、最も原作愛に溢れた作品だと思います。2時間という制約の中で音楽を効果的に使い、登場人物の感情を表現しています。映画の終盤、7月12日夜オスカルとアンドレが結ばれるシーンから14日にオスカルが亡くなるシーンまでは、台詞や動きなど原作そのままに丁寧に作られています。制約やしがらみがありながらも、自分の意思を貫いて気高く生きたオスカルの姿に、私は涙が溢れてとまりませんでした。
TVアニメが最高のベルばら作品と思っている方々には違和感を感じるかも知れませんが(TVアニメのストーリーやキャラが原作とかなり違うため)、原作好きな方や宝塚好きな方、TVアニメが好きで許容範囲の広い方、初見の方には、ぜひともおすすめしたい傑作です。
劇場版ベルサイユのばら
本日8回目を鑑賞。
このまま10回目を目指すかな笑。
いろいろな意見はあるけど要所要所をほぼ原作に忠実に再現しており、2時間によくまとめてあると思う。
TVアニメ版との比較レビューが散見されるが、こちらは原作漫画を基にしている映画であって、そもそも全40話のアニメと2時間の劇場版を比べる必要はないと思う。
映画は全体として背景美術が手が込んでいて美しい。
ここ、という場面で花びらや花が差し込まれ、フワッと散る少女漫画ならではの演出が何とも可愛らしい。
ただ可愛らしいだけではない。
バスティーユ襲撃の場面。ドローンが牢獄に向かって下降していくかのようなシーンは何度観ても迫力があり、上空から俯瞰している気分にさせられる。
歌もポップス寄りで馴染みやすく、良いのでは。
ただ残念なのはアントワネットとフェルゼンのダンスシーン。あれは必要ないのでは、と思った。ヒラヒラの布衣装を纏って天に昇って踊るシーン。見ていて恥ずかしくなる。
それならばオスカルのドレスシーンをもっと丁寧に、セリフ付きで描いて欲しかった。
また、尺の関係で描ききれなかったのだと思うが、映画の初めの方で「この先、2輪のバラの花が…」とナレーションするならアントワネットの処刑までやって欲しかった。
これはアニメ化を期待したいところである。
OPアニメと曲が観たかったんだ
小学生の頃に何度目かわからない再放送を観たくて帰ってた思い出があり、楽しみにしてた。あの頃はフランス革命も恋愛模様もちゃんと理解してなかったけどOPアニメと曲が美しくて好きだったし、歴史好きになるきっかけの一つだったんだよね。あのOPが観れなかったのがまず残念。
込み入ったフランス革命までの背景やそれぞれのエピソードをミュージカルにして端折られてしまったのも残念。映画という枠に収めるには仕方ないとは思うし、よく考えたなとは思うけど曲はあれで正解なのか?ゾワッとしてしまって受け付けなかった。悲劇に酔いしれてるようなポエム調のセリフや演出も受け付けられず、あの頃観てたようなわくわくやトキメキはどこかで無くしてしまったんだな、と自分に対してがっかりもした。
お隣の方は嗚咽するくらいに泣いてたけど私は残念ながら入り込めず。最後のバスティーユ牢獄が堕ちた時は歴史的な意義を感じでちょっとうるっときたけどそこがピークだった。映画がだめなわけでなくて好みの問題。往年の少女漫画が好きな方やミュージカルや舞台が好きな方にはきっとハマれると思う。
久しぶりに泣いた
映画を観て久しぶりに泣いた。名作は名作だ。これは否定できない事実。コミックもアニメも素晴らしかった。これほど感動的な作品は他にない。特にアニメはいつ見ても引き込まれてしまう。ミュージカル調の歌の挿入が多いとの批判があるが、ストーリー展開を妨げるほどではない。というよりも2時間に全ストーリーを詰め込むために、歌の場面でエピソードが効果的に詰め込まれている。例えば、ルイ15世の妾であったデュバリー夫人に話しかけざるを得なかった時の屈辱とか、首飾り事件とか、カジノにハマっていく姿とか、うまく散りばめられていた。原作やアニメを知っていればわかるが、知らなくても楽しめるだろう。マリーアントワネットの成長度もアニメで上手く表現されていた。平野綾も流石だった。絵も綺麗で美しい。フェルゼンとの別れ、アンドレが死んだ時、オスカルが死んだ時、自然と涙が流れた。周りの人のすすり泣きも聞こえて来た。
唯一物足りなかったのは、バスティーユ牢獄の攻撃後のエピソードの描き方。エンドロールで静止画と言葉でその後の出来事が説明されていたが、アニメで描いても良かったと思う。アニメは少し後日譚があった。
観て損はない作品。また原作を読み返したくなった。
オスカル様ファンにはきっと大満足 TVアニメのリメイク熱望!
作画は原作に忠実(すぎるくらい)、映像もとても素晴らしかったです。これだけでも映画館で見る価値はあります。
物語はオスカル主体で終始すすみましたので、多くの視聴者は満足されることかと思います。ただ私は、デュ・バリー夫人やポリニャック夫人、ロザリーとジャンヌ姉妹、黒い騎士の話がとても好きなので、全部カットされていたのがとても残念でありましたが、120分弱の尺に収めるには仕方がないことなのでしょう。
フェルゼンとのダンスに至る経緯も、ちゃんと演出してほしかったです。
40年前のテレビアニメを久々に見直そう思います。できれば、現在の技術でリメイクしてほしいです。
ベルばらファンの作ったベルばらPV
自身は宝塚から入り原作を読み作品を好きになった層です。
この映画自体は3回ほど拝見しました。
個人的な感想としてはお金のかかった同人誌、が第一に来ます。もしくはアニメシリーズを狙った壮大なプロモーション。
劇中何度も歌唱シーンが入り、それ自体は10冊はある原作を2時間にまとめるための演出と理解は出来ます。出来ますが、画面上の18世紀フランスと音楽があまりにもチグハグ。
J-POP過ぎて浮いており、歌唱シーンに当てられている映像もどうしてこの演出にしたんだろう、、、?という今時のボカロ曲のMVのような演出が何箇所もあり、個人的にはその度にその違和感にばかりひっぱられて集中が出来ませんでした。
最後、マリーアントワネットがナレ死扱いでしたが、原作でも筆が乗ってくるあの終盤の辺り、もう少し全体の演出をどうにか出来なかったのだろうか、と思わなくもありません。
頭からお尻まで順番通りに描くことを原作準拠、というのでは無いと思うのですが、、、。
自身はアンドレとオスカルの関係性が好きなファンのため二人の関係性が丁寧に描かれている点では大満足ですし、7/13以降の革命シーンは素晴らしかったと思います。
ですが、作品としてのベルサイユのばらを愛している層、ミュージカルを期待している層、ひとつの映画作品を観にきた層にはどう映るんだろうなと感じました。
自身は3回観て、やっとチグハグな曲にも慣れて来ましたが、そもそも作品のファンでなければ複数回の鑑賞をしないでしょうし、慣れて来た、という感想が出てくるのもどうなんだ、、、。
原作未読の若い層がたくさんベルばらのことを呟いてくれているので、最近のアニメに慣れた若い層にはウケ、届いた、原作に触れる人が増えた、と考えればベルばらの布教活動としては成功なのかもしれません。
あくまでも作品のファンということを差し引いて一本の映画として観た時に自身には合わなかった、というだけの話です。
ミュージカルというよりはMV的な
姉の少女漫画を読んだりしていたので、それなりに知ってはいるし、アニメも見ていたがもううろ覚え。実写映画は、オスカルがだいぶ女性的になってたという印象しかないくらい。
この映画もどうしようかと思っていたが、評判が良さそうなので見てみた。前評判としては、漫画全話分をまとめているので展開に無理があるとか、歌が多くてミュージカル調だとか。
どうなんだと思っていたら、冒頭から歌で始まって、オープニング曲なのかと思ったらそうでは無かった。ちょっとミュージカルというより、ストーリーの途中にミュージックビデオが挟まってる感じ。テレビアニメだったら、止め絵でナレーションとか入れて進行するところを歌にしている感じか。仮面舞踏会の曲はちょっとクラシック風だったので、他もそうかと思ったら、殆どの曲調がふつうのJポップって言うのはどうも話に合わなくて、浮いてる感じがしてしまう。フランス語にしろとか、フランス人に歌わせろとは言わないけど(オープニング・エンディングをフランス人に歌わせた、『ラ・セーヌの星』ってアニメもあったけどね)。
クラシック風の作曲が出来る人もいるはずだが、若者受けを狙ったのか、エイベックスが入っているからか。
映像は美麗だが、ちょっと止め絵が変なところも無くは無かった。テュイルリー宮の攻防戦は群衆も良く動いていて、臨場感もあった。ちょっと棒立ちな兵士とかもいたけど。こういうところは、MAPPAが作っているという感じだ。
見た感じでは、原作やテレビアニメのファンから批判がもっと出そうな気がするのだが、意外と好評なのが、ちょっと不思議な気もする。21世紀、令和という時代になって、半世紀前の漫画原作のアニメが作られる、という、滅多にないようなことに、皆批判は控えているのだろうか。
ベルサイユのばらRTAだけど面白かった
序盤は、RTA的にどんどん話が進んでいくので、どうなることかと思いましたが、ギリ話がわかる構成になっていたのでそれなりに面白かったです
そして最後のあたりは丁寧にドラマが描かれていて、映画館でも泣き崩れている人がたくさんいました。2時間で最初から最後まできれいに描ききったのでとても良かったと思います
オスカルがメインのダイジェスト版。
世代ではないですが(生まれる前に連載されていた作品)、原作を読んだ事はあります。
良くも悪くもオスカル視点のダイジェスト版だと思えばそれなりに楽しめると思う。
ただミュージカル部分(?)を減らして王妃の処刑までちゃんと映像で描写して欲しかったかな。
映画もアントワネットを主人公の一人として扱っているのならエンディングの簡易説明だけでは中途半端だと思う。
こんなベルバラもありだけど、もう少し時間が欲しい。
原作は持っているし、アニメも宝塚も観た、ベルばらファンです。
映画の公開とても楽しみにしていました。
約2時間でどこの部分を描くのか…と気になっていました。
やっと観ることができ、全体的には良かったのですが、
やはり時間は足りないな~と印象を受けました。
冒頭、王太子妃マリーアントワネットとデュ・バリー夫人とのやりとりや、
首飾り事件などさらっと流してましたが、
あれは原作を知らない方はどう解釈したのかな~?と思いました。
それから、オスカルがアンドレを男性として意識し、好きになっていく過程を
もう少し描いて欲しかった。
ちょっと急ぎすぎたた印象でした。
しかし、2人が結ばれるシーンは、原作にもテレビアニメ版にも共通し、
とても美しく素敵なシーンだと思います。
またこれは多分…の話なおですが、
オスカルが荒れたパリの街に出た時、
将来のナポレオンとすれ違ってましたよね?
(原作の若き日のナポレオンだったと思ってます!)
新しくミュージカル仕立てにしているのは、
宝塚の舞台のようであり、でもアニメの良さも発揮して、
これはありだと思いました。
(好き嫌いはあるでしょうが…)
また、どなたがレビューしてましたが、
♪バラは、バラは…♪の曲も聞いてみたかったです。
いろいろ確認も含めて
もう一度、観たいなと思ってます。
原作ファンは見たほうがいい
原作のコミックが分解するまで読んだ昔からのファンです。
ベルばらの雰囲気を楽しめるかな~ぐらいの気持ちで見に行きましたが、がっつり泣かされました。
色々なエピソードは省略されていましたが、オスカルの生き様は筋が通っていてほぼ原作通り。
原作を暗記するほど読んだ方には、その場面、そのセリフ、その構図、その表情、すべてがまるで漫画が動いているかのように感じられます。
ミュージカル仕立てに面くらいますが、そんなの何のその!
不足部分は脳内にインプットされた知識で補えますので、物語の本質を楽しめばよいのです。
特にオスカルがフランス衛兵隊に異動(?)してから革命に身を投じるまでが素晴らしい。
原作そのもの。胸にぐいぐい刺さります。
ただ原作通りの最期なので、当時からその部分が悲しすぎて読めないという方にはお勧めしません…
辛いです。悲しくてボロボロ泣いてしまいました。
レビューを見ると、ベルばらを読んだことのない方にも楽しめるようで、制作陣さすがだなと思いました。
そして年月を経て色あせないベルばらを作られた池田先生のすごさも実感します。
複数回見に行く予感がしています。
刺さる人には刺さる!! 一応ネタバレつけてます!
情報として、原作を読んでから鑑賞しました。昭和アニメは未視聴ですみません。まだ2回しか鑑賞してないので、感想や気づきとして足りないところあると思います。新参者のひとりごとと思って読んでください。
まず、日頃から乙女ゲームや少女マンガが大好きな私にはとにかく刺さりました。
映画では尺の都合上かな、オスカルさまとアンドレに焦点を当ててる感じです。この2人が特に好きな私にはぴったりでした。注意なのは、状況説明のため歌がたくさん入ることです。私はアニメやゲームのキャラクターソングが大好きなので全然ありでした。声優さん方の歌唱力が素晴らしいので、歌詞がよく聞き取れて感情移入できます。ミュージカルやディズニー映画とはまた違った、イマドキな曲調なのが違和感に感じる方もいるかも。
内容や流れは、ほとんど原作に忠実ですし、2時間にまとめたのはすごいです。昭和アニメは40話あるとのことなので、本当に難しかったと思います。
良かったとこ(オスカルさまとアンドレ贔屓ぎみ)
・オスカルさまをメインに進むので、オスカルさまの幼少期から、かっこよく、麗しい大人の姿に成長する様が観れるところ。
・オスカルさまとアンドレの出会いのシーンも観れるところ。
・アントワネットが少女から大人の女性へ成長する姿、変化の表現が素晴らしいところ。(声優さんの演技が特に際立っていました。)
・さすが現代技術、背景や演出がスクリーンいっぱいにキラキラしていて豪華なところ。
・原作の名ゼリフが散りばめられているところ。
・ベルばららしいところ、美味しいところを詰め込みました!って感じでとにかく観ていて楽しい
ちょっと注意なとこ(苦手な人いるかも&個人的)
・時間の都合上、省かれてるところ多め。(ロザリーちゃんとか悪女達ほとんど出てきません。)
・オスカルさまに始まりオスカルさまで終わること。(アントワネットやフェルゼンなど、他キャラ推しの方には物足りないかも。)
・原作と違うところ多少あり。(アンドレの片目が見えなくなる理由が原作とは違います。オスカルさまのためっていうところは変わらずです。)
・次々と場面が変わる。(原作を読まないと分からないところが多く、流れについていけないかも。)
・オスカルさまのドレス姿シーンが短い。(オスカルさまをもっと画面いっぱい見せて😭)
・急に入る現代チックな歌。(フランス感はほぼ無い。キャラソンとして良しとするか、世界観に合ってないと捉えるか。)
ここまで読んでくださりありがとうございます。私自身、映画化することがきっかけで、今回初めてベルばらに触れた新参者です。でも、映画は私には刺さりまくりでしたし、映画の後半はオスカルさまに心を奪われて大号泣してました。
少女漫画や恋愛ジャンル好きな方は初見でも絶対楽しめると思います。
映画館で上映している今がチャンスです。映画ベルばらの煌びやかさ、劇中歌やサウンドを劇場で体感できるのは上映期間の今しかないと思います。上映回数も減りつつありますが、今なら入場者特典や特典のショート映像も楽しめます。
少しでも気になる方や、他の低いレビューに迷っている方、ぜひ劇場で観てご自身で確かめてみてください。
そして私は3回目も行ってきます!
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