ベルサイユのばらのレビュー・感想・評価
全192件中、101~120件目を表示
少女漫画の世界の見事なアニメ化
夜行バス乗車前の時間潰しでレイトショーで見た。大して期待していなかったが、表題の通りで満足した。「ベル薔薇」は男装の麗人オスカルがでてくるフランス革命モノ程度の認識しかなく、あらすじも知らなかったが、楽しめた。原作のどのあたりまでのアニメ化か知らないが、やはり2時間のアニメにまとめるのは大変だったろう。少し急ぎ過ぎの感がしたのは残念だった。
是非アニメシリーズ化かOVA版で全エピソードを
ほぼ原作に沿って2時間にまとめてあり、制作陣の原作愛を感じました。
原作ファンからすると感謝しかありません。
ただ、昭和テレビアニメファンの方々からすると憤懣やるせない映画版だったと思います。
テレビアニメ版は40話の1話1話に細かい心理描写、各エピソードに細やかな演出が詰まっていて、(デュバリー夫人、シャルロット、首飾り事件等々)ある意味原作よりもより重厚な人間ドラマでした。後半の作画の変化や物語の改変などもあり、原作とはまた別物のもうひとつのベルサイユのバラです。こちらのベルばらに嵌った方は劇場版は観ない方がいいです。
原作ファンと思われる方々の不満レビューはおおむね尺が足りなかった、あのエピソードもこのエピソードも入ってなかったというものです。作画も声優さんも素晴らしかったのに本当に勿体無いです。
30話くらいのアニメシリーズ化か、OVA版での復活を切に願います。
面白かった
コレは、ない。
池田理代子がエピソード編を締めくくったロザリー視点で本作も造ればよかったのではないか?
テレビシリーズは放送期間がプロ野球と被ってしまい、(たぶん)10話くらいは短くされたと記憶している。丁寧に描かれた前半に比べて後半は駆け足で物足りなかった。
劇場版では、きっちりフェルゼンの最後まで描いているものと思って観に行ったが、基本的に有名なシーンを繋いだダイジェスト+意味不明な歌が何度も挿入される。
画も、期待していた分ガッカリだった。
目がキラキラし過ぎる…というより白い部分が多過ぎる。池田理代子というより浦野千賀子の目に近い。
こんな中途半端にマーガレットコミックス9巻分を詰め込むくらいなら、いっそオスカルの戦死後から始めて全てロザリーの回想で物語の現在時間まで持ってきたほうがよかった。最後はフェルゼンのエピソードで終わるほうがよいのでは?
TVアニメ版とは違った趣
渋いTVアニメ版が大好き(出崎さんテイストの印象が強いがWIKIによると後半から監督だったのですね)で、今回の映画版は違った感じであるが、原作とか宝塚テイストがむしろ強いのであろうか(宝塚は未見なので勝手な想像)。オスカルがかっこよく、美しい。アンドレ健気。。アンドレに求婚する部下と結末のシーンなど良かった。2時間で主人公にフォーカスとしたのはやむなしであるが、彼ら退場後の王妃らのエピソードパートが観たかった。またクレジットと後日談が同掲されていたがクレジットも観たいので分けてほしかった。
作画が例えば京都アニメーションとかの感じで描きこんでいただけるともっと良かったかも。
ベルばらの魅力を今に伝える作品
再放送でTVアニメ版の素晴らしさに感動して、ベルばらファンになりました。映画化の話を聞いた時、大河ドラマのように幾重にもエピソードが重ねられて、深みある心の描写になっている物語が、2時間の枠に収まるだろうか?と思いました。絵のタッチも声優さんも変わっているしと心配していました。
でも、作品が始まってから、新しい声優さん達の熱演に、何の違和感もなく引き込まれていきました。特にラストシーンでは、感動で涙が出てきました。
やはりベルサイユのばらは、国宝に指定されてもおかしくないほど素晴らしい作品だと。
ミュージカル風の幕間みたいなシーンで一瞬顔を出すエピソードシーンも、今回の映画ではちょっと顔を出しただけの登場人物達も、皆懐かしさと共に、そこに1つの物語があったことを思い起こさせてくれ、それだけで、過去作品のファンは、本来の作品の持つ重厚さを思い出しながら、このダイジェスト版を見るのだろうと思いました。
初めて見られた方は、これをきっかけに、80年代のアニメ版を見られると良いと思います。さらに感動的です。
私は、原作を読んだことがないので、これを機に原作を読んでみようかと思います。
ベルサイユのばらという素晴らしい作品の魅力が、この機会に改めて広く伝わっていくことを祈ります。
とにかく感動
1789年フランス革命のアニメ時代劇。マリー・アントワネット政府に反乱を起こす、軍人女性の強烈な生き方。感動で胸も涙もいっぱいになる。愛国精神。自由精神。
子供の頃は良く分からなかった凄さ。
作品を語り継ぐための映画です
はるか昔、小学校の「学級文庫」にあった原作マンガを読み、荒木伸吾さんの美しい画の旧アニメを再放送で見て感動した者です。
最初、これはミュージカル調の作品紹介フィルムなのか??と思うくらい、すごいスピードで話が進んでいったのでちょっと引いてしまいましたが、
(でも澤野弘之さんの音楽はドラマチックで好きです♡)
後になるほどエピソードが丁寧に描かれていって、
クライマックスの革命になるとやっぱり泣かされました。
「ベルサイユのばら」は今みてもやっぱり良い作品です。
どんなに良い作品も、ひと世代分時間がたつと忘れられていってしまいます。
でも新しい作品が世に出ると、新しいファンが生まれます。
たとえ2時間にまとめるのに無理があったとしても、
この映画を観て初めて作品に触れた人が、原作マンガや旧アニメに興味をもって、
みたり買ったり知人におすすめしたりしてくれるかもしれない。
この映画は、2時間で作品のすべてを描くのが目的ではなくて、
丁寧に解説して作品の魅力を後世に語り継ぐためにつくられたのではないでしょうか。
おかげさまで私も久々にいろいろ思い出して楽しませていただきました。
年齢とってからみると、登場人物の迷いのない鮮烈な生き様がさらにまぶしかったです。
若い人たちにみて欲しいなぁと思いました。
ベルばらの世界観を音楽で楽しむ
もはや古典
ベルサイユのばら、初めて全部見ました。
原作漫画も宝塚版も見た事はありません。
テレビアニメはリアルタイム放送時に妹がよく見ていてそれをちょっと見た事があるくらい。
映画だし時間の関係で圧縮した内容だろうけど、
名作と言われる物語を最後まで見たかったのが動機として大きい。
登場人物もオスカルとアンドレ、マリーアントワネットとルイ16世位は知っています。フェルゼン伯爵は知りません。
その程度の知識ですが、楽しめました。
内容については今更語る必要も無いでしょう。
マリーアントワネットが后として迎えられた時からバスティーユ監獄が制圧されるまでのお話し。
前述の登場人物の絡みや恋愛、フランス革命前の動乱の時代を生きた人々の一途な愛、一途な恋、一途な情熱をミュージカル風にアニメ化した映画。
映像はとても素晴らしくまるでカラーで描かれた動く少女漫画の様。だけど動きは滑らかで良いかんじ。
バラが一杯でてきたり少女漫画的な表現も多いのは良いのか悪いのか微妙ではあったが。
映画館で見るとゴージャスに見えてもテレビで見るとちょっと微妙かも?
お星様キラキラの目とか凝りすぎ位のドレスとか。
やはり映画向きの映像。
可憐だけどちょっと困ったアントワネット様、
可憐だけどどこまでも漢気あふれるオスカル様。
なんかいいわあ❤️
【演出酷評】安っすいミュージカルさえなければ…
上映直前に薄ら寒いミニキャラ劇場が始まった時点でなんとなく嫌な予感はしていたが、安さに安さを極めた演出と中途半端にディズニー感を醸してくる謎ミュージカルを浴びせられたときには渇いた笑いを堪えることに必死になり、開始 10 分程度で席を立つべきかどうか本気で迷い始めた。
フランスの物語なのになぜ歌詞に英語が入るのか。
登場人物のセリフに被せるとは何事か。
ニコニコ動画で上映すればツッコミコメントの嵐で画面が埋め尽くされていたことだろう。
舞い散るバラの花びらはまるでプラスチックのようだったし、そもそも空から垂直かつ大量に降ってくるのはどういうわけなのか。
そういう笑いを誘っていたのだろうか。
物語が深刻さを極めていくにつれて不愉快なミュージカルが挟まる余地はなくなっていったので、ストレスは徐々に軽減されていった。
作画も原作に寄せようとしすぎて顔の影にさらに縦線を入れたりして不自然な表現になっていたが、そこはアニメお得意の描写でどうとでもなったろうと思う。
映画として良かった点はオスカル様が麗しかったことと、ベルサイユ宮殿の作画が素晴らしかったことくらいか。
星 2.0 にしようかどうか迷ったが、原作ファンとしてはストーリーが捻じ曲げられることがなかったことを評価し 3.0 にしておく。
個人的にアランがオスカルを想うシーンも入れてほしかったが、時間の都合で入れられなかったのであろうことは納得できた。
3部作長編にしても全然良いのでは?
昭和の少女マンガの代表格で宝塚歌劇団の代名詞とも呼べる「ベルサイユのばら」見てきました。
そもそもそんなに興味も無かったジャンルでしたが、あの「キラッキラッ」の目が令和に蘇る事に一気に興味湧いちゃいました。
有名なこの話、フランス革命時代を舞台に男として育てられたオスカルのフランス祖国のためその身を捧げる女としてのお話。
タイトルは知ってても内容もあまり知らない、名シーンでオスカルが銃弾の雨に晒されるくらいしか知らなかったボクは昔のアニメ全40話を履修しましたよ。見てみるとこれはメッチャ面白かったです。
さて映画内容はと言うと、キャラもそうだが、背景や演出も昭和少女マンガをリファインされてます。
キラキラキラ〜〜、お花ぶわぁ!って感じです。
そして全編ミュージカル調に作られてるので、挿入歌入りまくりです。キャラの心情が歌詞になって歌ってます。なんなら市民達が怒りを歌に歌ってます。
しかし、この20年余の話を2時間というのはやはり厳しいかな。アニメを事前予習してたから色々感慨深く見れたけど、予習がらなければ話がサクサク進みすぎてキャラの心情やら置いていかれるやもしれません。オスカル、アンドレー、マリーアントワネット、フェルゼン以外のキャラがホント顔出し程度しか無かったのが残念です。革命に至るまでの「首飾事件」「テニスコートの誓い」など割愛されてるし、三部会もサラッと終わっちゃってるしで、3部作にしてもいいくらいの内容かと思いますね。
それでもオスカルはカッコイイし、クライマックスのバスチーユ牢獄戦は泣いちゃいます。
悪くはなかったけど
テレビアニメを子どもの頃に観ていた私には
超えられない余計なアレンジに感じる部分が
どうにも受け入れがたくもあった
オープニングソングも「薔薇は美しく散る」を
超えなかったし、作中にもミュージカルのように音楽が多用されていたが、なんとなく軽い感じが多くて私の抱くベルばらのイメージではなかった
でも、子どもの頃には分からなかった
登場人物たちの想いや市民の苦しみや
時代の流れなどが沁みたところは良かった
もし、アントワネットに「国とは民である」
といったことを教育する人がいたのなら…
あの無邪気な女の子は間違わなかっただろうか
ルイ16世がフェルゼンよりイケメンだったら
そんなことを考えながら楽しい時間を過ごしました
それと入場者プレゼントにビックリ!
これはファンは嬉しいでしょうね
みんながバラを持っている
感動
観て損は無し!!ずっと涙が止まらなかった。
美麗なキャラ・背景・人間模様。
格調高く奥ゆかしい言葉・会話のやりとり。
芸術的で心理を突いた場面描写。
どこを切り取っても名作。
原作コミックを未読だと『?』な部分は、確かに沢山
ありますが、映画をきっかけにコミックが広まったら
嬉しい。
ただ一つ残念なのは、ミュージカル部分の音楽。
ミュージカルといっても、キャラがガッツリ踊るディズニー
ほど踊り踊りはしていませんでしたが、それでも
ちょっと曲風が作品と会わないな~。と感じました。
良く言えば、合わないと感じる程度で、不快感や嫌悪感までは
行かないので、まあ、聞き流せるかな・と。
絵は間違いなくキレイなので、曲の間は絵画鑑賞にしてもイイかな。
全192件中、101~120件目を表示