ベルサイユのばらのレビュー・感想・評価
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実写版の果たせなかったミュージカル調の演出と整理された物語でオスカルとアンドレの物語は永遠になる
ベルばら歴は、アニメ全話から入り原作マンガ読み数年前にリバイバルされた実写版を見て舞台は見てないライトなファンです。(90年の劇場アニメ版は未見)
新作映画がアニメ化とミュージカルになると事前噂され新しい映像が公開されるとSNSで、作画などに賛否が出るなどの様子を横目で見てましたが、声優キャスティングに誰特?なタレントや吉本関西芸人がいないのと、歌の達者な声優さんをキャスティングしているなどの面で俄然興味湧き初日の夜に鑑賞。
場内はベルばらファンとお見受けする女性陣が殆どので、本編は超ベテラン脚本家の金春智子さん(70年代から活躍してる方で近年も日常萌系や悪役令嬢物アニメも手掛けている凄い人)のコンパクトにまとめた展開で、駆け足気味で原作やテレビアニメ版を見てないと分かりにくい部分もあるけど、登場人物を絞ってオスカルの最後までを描いてあるので、結構満足度が高い出来。(殆どの出番はないけどアニメや漫画でお馴染みのキャラもチラッと見せるサービスあり)
MV風のミュージカル場面も歌と曲も良いので悪くないと思うのと、配役の声優さんも適材適所で、文句なしの沢城オスカルや近年はミュージカル俳優として活躍してる平野綾のアントワネットも年齢を毎の演じ分が流石で、志垣太郎氏がハマり役だったアンドレ今回の豊永利行さんも良かった。
自分は存じてなかったがフェルゼン役の加藤和樹氏の声質と演技も素晴らしい(勿論歌もね)
後半の戦闘場面は、当時の歩兵の戦いを再現しておりリアルでありながら、オスカルの部隊が民衆側に助太刀するシーンなどは、これぞ王道の主人公だ!の行動も勇ましくて上がり見せ場になっている。
気になる点はあまりないけど、アニメ版のクールなアランに慣れているせいか、もう少しカッコよい場面も足してくれると良かった。(漫画版に近い)
ただ、オスカルと衛兵隊の面々が打ち解ける描写は割とあったので唐突感も少ないのは良かった。
個人的にミュージカル映画とはいえないが、原作と物語への解像度が高くて良質な作品だと思う。
余談
『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』などの名作を手掛けたフランスのジャック・ドゥミ監督が、日本の資本で実写版を一度映像化しているが、駄作や手抜き映画と言われネタ扱いの作品があるけど、こちらも最初はミュージカル映画にする予定だったと聞いていて、今回の作品は解答になっていると思う。(実写版がどうしてこうなったらのか?もレビューしてます
不朽の名作はやっぱり偉大だった
1972年から73年にかけて「週刊マーガレット」に連載された不朽の名作「ベルサイユのばら」のアニメ映画でした。男の子だった私としては、これまで存在は知りつつも、”少女マンガ”である原作にもテレビアニメにも宝塚の舞台劇にも全く触れて来ませんでしたが、半世紀以上経過してなお人気があるコンテンツであり、どういった点が多くの人を惹きつけ続けているのかに興味があり、本作を観に行きました。
その結果、とにかく原作の魅力がとてつもなく大きいことが感じられ、収穫のある鑑賞になりました。ではどの辺に魅力があるのか?既に語りつくされたことだとは思いますが、フランス革命という世界史上でも稀に見る大事件を背景にして、マリー・アントワネットやルイ16世をはじめとする実在の人物と、架空のキャラクターである主人公・オスカルらが混然一体となって多数登場し、作者の解釈に基づく彼らの人物描写を行うことで絶妙のキャラクター設定を行い、なおかつ少女マンガらしく複雑な恋愛関係や恋愛感情を描きつつも、フランス革命における戦闘シーンもきちんと描いており、言ってみればフランス革命版の大河ドラマになっているところが最大のポイントだと感じました。
一方でアニメ映画としての出来栄えと言う点では、主要キャラクターの描写は非常に綺麗だったものの、それ以外の背景描写などが非常に粗い感じがあり、最近の精細な描写に慣れた眼で観ると、やや見劣りがするかなと感じたところでした。ただ、大河ドラマに例えるなら総集編的な纏め方をしていて、ややもすればダイジェスト版にならざるを得ない2時間弱の枠に、恐らくは原作の名場面であろうシーンをきっちりと入れ込んで、一編の叙事詩に仕上げていた点は大いに評価出来るかなと思いました。
そんな訳で、本作の評価は★3.8とします。
ミュージカル調なのに映画館の爆音で歌が聴きづらい
愛があれば見れるよ。でも、ベルばら愛無い人にお勧めできるレベルでは無いかな。なぜなら映画館の大きな音量で歌の歌詞が全然入ってこないので魅力半減。ストーリーを埋める工夫が歌なのに、歌を爆音で歌詞が伝わらない様に聴かされるくらいなら家で円盤で見ればいいのかもと思います。
沢城みゆきさんのオスカル様美しかったです。
それだけ満足です
短い映画の時間枠にストーリーを埋めるためミュージカル調の歌曲が入ってくる作り方はチャレンジしてるし面白いと思った。オスカル・アンドレ・アントワネット・フェルゼンの4人の声優の中に推しが居れば歌含めて楽しみが増えると思いました。でも残念ながら映画館の音量だと音が大き過ぎて歌詞がよく聴こえなくて伝わらない。本当に残念😢
しかも悲しい事が他にもあったんですよ!
ベルばらの推しはアランだったんです!
オスカルに惚れてはいるけど友人のアンドレの想い見て自分の気持ちは秘するとことか、オスカルの最期よりオスカルの最後の望みを優先して戦場に出たとことか…アランかっけ〜かったんすよ!それが尺の都合上名付きのモブくらいになってた😭それが悲しくて家帰ってHuluでベルサイユのばら見直してます。
ちなみに映画館行く前にキッチンペーパーで薔薇を作って持ってきました。
「このバラに色をつけてください オスカルの好きな色を」
「そう言われて改めてはっとしました 私オスカル様がどんな色のバラが好きだったかなんて聞いた事なかった」
「オスカルは知らね〜が、アンドレならきっと白が好きだっていうぜ」
「じゃあ、このままがいいですね」
「あぁ、それがいい」
ベルバラの入り口として捉えることにしました
原作、アニメ視聴済み
つい最近神戸で50周年記念展やっていたのを見に行くくらいには思い入れがあります
で。
原作やアニメに思い入れのある方は結構覚悟が必要だと思います
視聴前から不安はあったんです。「え?これ何部作?もしかしてこれ一本だけ?尺足りるの?」という不安
でもその不安をあさっての方向で飛び越えてきました
「いや、気高さどこに置いてきた?あんたらキャラ違うやん?」ってのと
「んーミュージカル?ミュージックビデオ?宝塚へのリスペクトですか?」って方向で。
尺の関係で駆け足なのはわかるのですが…前半の見せ方が見せ方なので感情移入できなくてキャラが薄い…
いやまぁ、綺麗は綺麗なんですよ。絢爛豪華?よく描き込まれるてるなぁとは思います。
スタッフは「ベルばら」を作りたかったのか、それとも令和の技術で「ベルばらの世界観」を表現したかったのか、どっち?と疑問符がつくほどには。
それぞれのキャラに立場があり、立場と感情の葛藤を、長い年月を重ねた上でのキャラの決断と行動に周囲が感化されるのだと思います。
その紆余曲折の表現が全然足りていない気がします。薔薇が気高く咲いていません。( ´∀`)
しますが…面白かったとのレビューも見受けられますので、これは「令和版ベルばら布教映像」と捉えることにしました
是非、原作やアニメ版もご覧ください。ベルばらの世界が広がると思います
できるならスクリーンで「薔薇は美しく散る」を聴きたかった…今からでも追加してくれませんかね?そしたらもう一回見に行きます。_(:3 」∠)_
尺足らずなダイジェスト版だが令和らしい華やかさ
原作はコミック「ベルサイユのばら」。
少女漫画の枠を超えて社会現象を巻き起こし、宝塚歌劇団による舞台化、アニメ化、実写映画化など、様々なメディアミックス展開が行われてきた。現在でも多くの人々に愛され続ける不朽の名作の令和時代の劇場版。
令和の時代に蘇った本作だが、オスカルの声優が沢城みゆき。マリー・アントワネットの声優が平野綾。
1979年版のアニメ「ベルサイユのばら」は全40話と比べると、2時間前後では到底尺足りずなのは当たり前。走馬灯のように展開していくダイジェスト版やら総集編のような感じに仕上がっている。
映像は令和らしい美しさである。所々イマジナリーな演出で尺足らずなのを誤魔化している。もうこれは原作やTVアニメ版を見ている事前提なのかなくらいなイマジナリー演出である。
尺の関係でエピソードが省かれたりかなり圧縮されているなか、時間経過は作中を通して数年過ぎる訳だが、マリー・アントワネットの声優が平野綾はオスカルほど出番は無い割に、時間経過を感じさせる声の使い分けが非常に上手い。この声の使い分けのお陰で時間経過や時間経過による各々の心境の変化を感じる事が出来たと言える。逆に言えばこれが無かったらわずかな見た目の違いくらいしか感じにくかった。
繰り返すが、残念なのはやはり尺である。
首飾り事件などは思わせな場面だけで省かれ、ロザリー、ジェンヌはクレジットはされているもののほぼ出ていないに近い。
前・中・後編くらいにしても良いくらい。
タイパ重視でベルばらの世界を味わいたい人には良いのかも。
まあ、令和のダイジェスト版「ベルサイユのばら」は、見た目重視でオスカルは格好いい、マリー・アントワネットはかわいいという部分を最前面に押し出した作品でキラキラとした作品でした。
どちらかというと、既に「ベルサイユのばら」を何度か見ているので人向けでしょうかね。
~蛇足~
来場者特典1週目
「原作:池田理代子 伝説の名シーン複製原稿【原稿袋入り】~オスカル人生で一度のドレス姿~」
なかなか良い物です。
時を経てもベルばらでした。
楽曲のPVみたいなミュージカル
悪くない。
池田理代子の絵柄に寄せて、恋愛だけに絞って構成したバージョンの宝塚歌劇ミュージカル舞台を、音楽を現代的に作り直して、アニメーションに落とし込んだという印象。
映画というより、楽曲のPVみたいな仕上がりに。
音楽が好みに合えば、コレはコレでアリだなと(逆にこの作品の音楽は苦手、って人にはかなりキツいはず)。
世代的&個人的に、「荒木&姫野の絵柄じゃない『ベルばら』なんて」「前半長浜、後半出崎なアンバランスさが逆にハマって中毒性があったのに、コレじゃない」という拒否反応が最初に出ちゃうところを、根性でねじ伏せ「別物として楽しもう」と努力が必要ではありましたが、結構楽しめました。
あと、みゆきちのオスカル、よいよ。
声がカッコいい。
CGによりベルサイユ王宮の豪華さや、軍隊の人数・物量が描かれているのは、今の時代だからできたかな、という利点もあったように思いました。
ただ、この構成だと本作が『ベルばら』初体験な方々にはよくわからない可能性が大かもという気も。
原作、または歴史が頭に入っていれば、何故アントワネットが贅沢に傾倒し、フランス王朝が時代を見誤ったかがスルっと理解できるはずですが、歌でいろいろな説明をすっとばしちゃってて不親切設計。
そのあたりも宝塚の舞台っぽかったです。
歌詞で理解できる部分もあったから、歌だけ歌詞字幕が欲しかった。
余談ですが、ベッドシーンを芸術的なダンスシーンで表現したために「インド映画かよ」と心の中でツッコミを入れまくったことも付記しておきます。
MV?
MV?
宝塚?ミュージカル?
オープニングあるのなら「薔薇は美しく散る」がよかったなぁ
監督、脚本、キャラデ全員女性。
うんうん。
マリー・アントワネットとデュ・バリー夫人との確執とかはMVでサラっと説明。
原作を知ってる事が前提なのかな?
フェルゼン×マリー・アントワネット×オスカル
ジェローラモ×オスカル
オスカル×アンドレのいいとこどりエピソード。
ただ、MV部分の演出でパタリロとかウテナがちらついてしまった。
イクニが監督だったらどうなってたんだろう、、などと妄想したり。
すみません。
オスカルのアジテーターっぷりが凄かった。
自由平等友愛!オスカルがそこに至るまでのいきさつがこの映画でちょっと弱いかも。ロザリーいないし。
まぁ最後は泣いてしまいました。
やっぱりオスカル様は永遠です。
魂の継承はあったと思う
ミュージカル?
全巻揃えてました&劇場公開超楽しみにしてました 忘れもしない10巻はホラーな外伝、この間のジャンヌデュ・バリーは3巻あたり
ペガサスの如く展開が超速なのにはガッカリしましたが、すっかり忘れていたお目目キラキラ✨️少女マンガ王道を思い起こさせてくれました 途中の求婚者にはこんな登場人物いたっけ?、ロザリーの出番が一瞬だけであれれ~でしたが激動の仏を駆け抜けた麗しい🌹とても懐かしかった 自由と平等が強調されより現代風に 2人の女性の生き様を描いてるお話だったのね、改めてやっと気が付きました
今度はオルフェウスの窓も映画化してくれ〜
余談ですが佐賀とのコラボ企画でベルサイユのさがとかいうキャンペーンやってるみたいです
関連作と一緒に(VODで)見るのがおススメか
今年37本目(合計1,579本目/今月(2025年1月度)37本目)。
なかなか月の本数としても30本は超えても40本を超えるのは容易ではないですね…。
なお私は原作は知らず、高校世界史でこの点をしる程度です。
おそらく、原作コミック(小説?)等の何十巻とあるものを100分そこそこにまとめたためにかなりの飛びがあり、そこをどうとるか…といったところです。ただ、ストーリーとしては飛びは見られても、エンディングに至るまで時間軸の巻き戻し処理は一部を除いて存在せず、高校世界史レベルの知識で見ることができるのでそこは有利な点です。
翻って本作品を見ると、今の国民主権にあたるような思想を持っている登場人物が多く出てくるのは、映画内には表立って出てこないものの、当時の法学者や哲学者など(フィヒテが代表例か)の影響を受けていたものと思われるところ、そこを飛ばしたのが難しかったかなといったところです。ほか、おそらく原作に準拠したものと思いますが、唐突に星座の話をするなど(ふたご座。「兄」にあたるカストルは2等星、「弟」にあたるポルックスは1等星。2等星で固有名が知られるのは北極星(ポラリス)以外に基本的にないので、やや厳しいか)、やや混乱させる部分もあります(かつ、オスカルとアンドレは兄弟関係にはないため)。
本作品だけでも十分楽しめますが、「裏主人公」であろうところのマリー・アントワネットの「対立した人物」を描いた作品の「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」や、その後を描く「ナポレオン」など、関連作はすでにVODにあるようなので、それらと一緒に見ると理解度があがるのでは、と思います。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/マリー・アントワネットが悪人かどうかの描写に配慮が足りない)
この点、彼女は加害者でもあり被害者でもあります。高校世界史では加害者的な立場で描かれますが、被害者的な部分もあり(後述)、ここは関連する作品である本作では適宜説明が欲しかったです(後述)。
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(減点なし/参考/マリー・アントワネットとサリカ法)
もともと「サリカ法」という法律は、フランク王国ができた当時くらいからヨーロッパを支配していた法体系で、今の法体系で言えば刑法・刑事訴訟法にあたります(国によって法律名は異なるが、同趣旨の法律をまとめて「サリカ法」という)。とはいえ、当時はキリスト教文化が一般的でしたから、「神のお答えがすべて」であり、それは形式的なものではなく、このサリカ法に一部存在した、遺産相続に関する男女差別的な規定が問題となり(王位継承を事実上、男性のみに制限したり、土地の分割においても女性は不利な立場だった)、これは百年戦争(1339~1456)をもたらした一つの原因にもなります。
映画内でも描かれるように、彼女は20歳にも満たない間に結婚しましたが(それどころか、映画内の描写と歴史に照らせば、それこそ12歳とか15歳とかというレベル)、これも当然政略結婚であり、またそのような年齢で結婚しても宮廷内では「男児を生むこと」を暗黙に要請されていたため、そればかりを要求された(むしろ、彼女に当時のフランスの政治を任せても無駄だったし、そのことは宮廷内では常識だった)ため、彼女にストレスがたまりまくりの状況であり、そのストレスに対する「八つ当たり部分」は、「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」にも描かれています(VODで見られるはず)。
この点、余りにも早すぎる結婚であったこと、ルイ16世が「子作りが上手ではなかった」ため(表現は緩和しています)、彼女は難産も経た上で最終的には2男2女を出産しますが、その後に起きたフランス革命やナポレオン戦争他によってそれらの小さい子もそうした革命のもとに犠牲となり、最終的に天寿を全うできたといいうるのは、女性(女児)であったマリー・テレーズ・シャルロットだけであった、というのも皮肉なところです。
なお、こうした遺産相続における男女差を規定していたサリカ法は、ナポレオンによるナポレオン法典等で大半の規定が削除され(ナポレオンの一つの功績と言われる)、他国においても男女同権思想が当たり前になった時に削除され、今にいたります。
こうしたサリカ法の存在で「男の子を産むこと」のみを求められた彼女はその意味において明らかに被害者でもあり、この点については何らかの配慮が欲しかったところです。
(減点なし/参考/一部においてフランス語が表示される部分)
フランスはこの当時、話されていたフランス語が現在のフランス語とほぼ同じであった一方、フランス語は「子音を原則発音しない」「リエゾンが発生する」といった言語であるため、発音からスペルを推測したり、さらに性数一致を推測する必要があるなど文法的な要素があるため、フランス語をどれだけ読み書きできるかは、たとえ映画内でいうところの「一市民階級」であろうと重要なことであり、特に「聴いたことをそのまま書き取る」、「書き取り練習」は当時から存在し、当時からそれが伝統的に一市民階級でも常識扱いでした。
現在でもフランスでは高校(リセ)でもこれらは「ディクテ」(英語ではディクテーション)として行われるほか(日本では、最も有名なフランス語系の資格である仏検においても、初級から程度の差はあれこの科目は存在する)、同じようにリエゾンが存在するような韓国語でも同じような学習法が存在したり、発声方法が特殊な中国語でも行われることがあります(←日本語ではそのような学習は、(外国人の日本語学習を除けば)せいぜい小学1年か2年かでしか行われない(中学高校でそのようなことをやったという方はいないはず)ことと比べると違いがはっきりする)。
原作見たことなしい予告映像も見ずに鑑賞
ベルばらへの入口
原作は文庫版を持っており、アニメは小さい頃再放送で見ていた気がするくらいのそこまでベルばらオタクというわけではないが人生のうち何回か読み返している作品といった感じ。
予告編から最後まで描くことは分かっていたので大分端折られるんだろうな〜と分かっていたがそれを歌のシーンで補完してくれるのは、つい最近上映前に予習しようと原作を読み返したのにもう一度読みたくなってしまう。
音楽が澤野弘之と聞いていや合うんかベルばらにと思ったがそんな心配は無用だった。華やかな貴族たちの歌から力強い市民たちの歌までなんとも振り幅の広い作曲家だなと思った。
ただやはりボーカルのある曲を使うとキャラクターの台詞とどちらを聞けばいいのかとなってしまうし、そこらへんの音量調整がちょっとなぁとは思った。音響の良い映画館が近くにある方はそちらで鑑賞することをオススメしたい。
オスカルの人生は描かれたが原作でその後続くマリー・アントワネットの人生がエンドロールの文字と絵だけで済まされてしまったのが☆を一つ減らした理由。ダイジェストベルばらじゃなくてダイジェストオスカルの人生なのだ。この映画は。
原作を読んだことのない方にはぜひ読んでもらいたいと思う。オスカルも度々言っていたアントワネットの生まれながらの誇りの高さが良く分かると思う。
私の持っている文庫版には今も様々な業界で活躍する女性たちの解説が寄せられている。
オスカルというこれだけ長い間愛されるキャラクターの人生をこれだけ短い時間にかつ大切なところは取りこぼさずにまとめたこの作品は新しいベルばらへの入口になっていくと思う。
そしていつか彼女たちのように、ベルばらに心動かされた人たちの活躍を目にできるのかもしれないと思うと、なんだかわくわくしてしまう。
分かりやすくて面白かった!
面白おかしく楽しんで、最後泣く
幼い頃、超話題になっていて、アニメも放映されていたことは記憶しています。原作はちら見程度─。そもそもなんでこんなものが流行っているんだろうという疑問しかなくて、アニメも何度も何度も再放送・・・別のアニメにして!って思っていたものです。宝塚とかでも大ヒット、その道のプロなどにはその素晴らしさを得々と・・・もううんざりだったんですが─
時を経て、コンパクトに纏められたこの作品を観賞。正直、なんで今更という気持ちしかなくて、引いた目で眺めていました。
と言いつつ、原作を尊重したような画面づくりや演出にかなり笑ってしまって、キラキラ華やかな前半部分はニヤニヤしながら楽しんでおりました。声優が歌う音楽なんかもかなりよくて、結構引き込まれた気がします。
もつれた恋愛なんかも、以前だったら偏見の感情しか思い浮かばなかったけれど、今ならば「複雑~」っていう一言だけ─。なので、革新的な愛を描いていたことに今更ながら驚き─。
後半は史実と絡めた涙涙の怒濤の〆。このコンテンツは、まさに名作だ!と遅ればせながらの再認識。
映画としても、綿密な作画と素晴らしい楽曲群で、非常に楽しませてもらった印象です。
ビックリスルホドトンデモナイエイガデシタ
試写会当選@TOHOシネマズ日本橋🌟 フィガロワインクラブさんありがとう😊💕(映画の試写よりベルばらという映画にちなんで開催された「劇場アニメ『ベルサイユのばら』×シャンパーニュ・レア 特別試写会」のシャンパーニュ・レアの試飲への感謝✨✨✨)
◆映画の話◆
そもそも全10巻(かな?)からなる大作漫画をわずか2時間の映画におさめようってんだからきっとサラッとしたダイジェスト版になってしまうんだろうなーという一抹の不安はあって挑んだけど、不安的中😅
説明が必要な箇所はミュージカル仕立てにしており、曲の歌詞と画を照らし合わせれば何があったかわかるでしょ??という塩梅。原作読んでる人にはふんふんなるほど、かもしれないけど初見の人にはかなりアクロバティックな展開にぴょんぴょん飛び飛びする始末。
説明は歌でするとして、肝心の映画は何にフォーカスしてるのかというとそれぞれの登場人物の恋愛模様。いや、スポットスポットでの『好き』だの『もしやこれが愛!?』だのばかりを抽出してつなぎ合わせたもんだから狭い世界であっちこっちで湧き上がる恋愛感情スプラッターのオンパレード……見るに堪えない🙈
50年以上前の作品だから声優陣が様変わりするのは仕方ない。でも揃いも揃ってみんなマイルドで柔らかい声の人ばかりにするかな??オスカルの麗しさとか、マリー・アントワネットの柔らかさの中に感じる芯の強さとか何も無し……。アンドレに至ってはオスカルと結ばれるときになんだか腑抜けた声を出す始末。それぢゃーオスカルの気が変わったとしても仕方ないと思うレベル。
たった2時間、むしろ2時間もなかったはずなのにつまらなさを理由にこんなにも長く感じた2時間は初めてだった。まだ半分も終わってない……あと半分か……残り20分……と勝手なカウントダウンをしていたけれど、残り15分のところまできて『ん??残りの時間でベルバラの最大の見せ場てあるフランス革命終わるんかな??』と思っていたら映画でフランス革命を見せるつもりはなかった模様。え?こんなところで?という終わり方をしてしまい続きは紙芝居で〜という具合。
何よりもミュージカル調に仕立ててるにも関わらずオープニングから最後まで名曲『薔薇は美しく散る』がどこにも出てこなかったのが個人的には許すまじ。ソフトボイスの声優陣が歌う作中曲は全てポップな感じで(エンロ確認するまでAAAが歌ってるのかと思ってた)、オリジナルアニメの『薔薇は!薔薇は〜』の重厚な感じがなくてアタシの知ってるベルばらではなかった😭😭😭
◆トークショーで聞いた話◆
1/17〜YouTubeでオリジナルアニメが毎週5話ずつ公開されるとか!めちゃくちゃ貴重な情報💕(そっちでお口直しします……)
◆振る舞われたレア・シャンパーニュの話◆
レア・シャンパーニュの高貴な起源は1785年5月6日に、フローレンス=ルイ・エドシックが王妃マリー・アントワネットに献上した1本のキュヴェに遡ります。それは、『王妃にふさわしいシャンパーニュを』という強い思いをもって造られたキュヴェでした。その高貴な誕生にふさわしく、レアのファーストヴィンテージであるレア1976はヴァン クリーフ&アーペルによって、金、ダイヤモンド、ラピスラズリで贅沢に飾られ、ヴェルサイユ宮殿で発表されました。(引用終わり)
1976年のファーストヴィンテージ以来、『レア』の名を冠したキュヴェがリリースされたのは過去約50年で十数回。そんな貴重なヴィンテージ・シャンパーニュを飲む機会はとってもラッキー🍀
原作ファンではありませんが
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