ベルサイユのばらのレビュー・感想・評価
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国のため…民のため…
リアルタイムに、TVシリーズのアニメが放送されていたのは、小学校の
低学年の頃…
よく学校で「『ベルサイユのばら』を見ている男子は、女だ!」と揶揄され
男子であった自分は「マジンガーZ」「コンバトラーV」「ガンダム」という
男の子向けロボットアニメを見ていた、典型的な団塊ジュニア男
それが何で、少女マンガ原作のアニメ映画を観るに至ったかは
諸般の事情が有るのだが、その説明は割愛する
いい歳した大人になって見る、このアニメは何故に多くの登場人物が
ストイック…つまり禁欲的なのかが、疑問である
特に主人公のオスカルは、マリーアントワネットなんてワガママ娘に
自分の人生を振り回されるくらいなら、そんな者は切り捨てて
自分の好きな男と恋愛して結婚すればいいのに…と思う
現代の深夜で放送される美少女アニメを見て育った世代とは、
大きなジェネレーションギャップが有る様に思う…
このギャップは、大きく2つの理由がある
1つ…もはや体制の為に自分が犠牲になるのが、美徳ではない
2つ…自分を幸福にしてくれる人とだけ恋愛をする…
自分を不幸にする者は切り捨てる
事実、劇場に観に来ていた観客は、自分と同世代か
それ以上の高齢者ばかりだ…「推しの子」を見ている世代
とかは皆無…
同様に名作の「フランダースの犬」のラストを見て、泣けない
現代の子供に通じる所がある… 全て時代が変わった…
それでも★をマイナスにしないのは、これは「後世に残すべき
作品」か「残さなくていい作品」かで言えば、確実に
「残すべき作品!」であるから…
「となりのトトロ」なんかも、劇場公開時よりも後になって
ブレイクし名作と評価された物
この作品も、後にそうなると願いたい…
初版から50年経っても作られる意味とは?
「映画は生ものである」と自分は考える部分があります。どんなけ素晴らしい映画でも、その時代のトレンドを外せば客は来ず赤字になってしまうため、製作し利益を得るには今のトレンドを把握する必要があると思うのです。
そして今回、昭和時代に流行し、アニメや宝塚歌劇でも有名になった少女漫画が原作の「ベルサイユのばら」が、リメイクとして令和のスクリーンに帰ってきた。
今の時代に、なにか通ずるものがあるのでは?
そういった興味で本作を鑑賞しました。自分にとって初のベルばら体験です。
まず思うことは、本作はミュージックビデオ調な演出がちりばめられていること。とはいえミュージカルチックな仕上がりでもあり、これは宝塚を意識してか。自分としてはドラマ的にキャラクターを掘り下げていってほしかったところではあったが。
だが、そもそも持ってる主要なキャラクターたちの直情的な激しさと信念の強さが、掘り下げなくても観てる自分には強く伝わってくるんです。時代は革命より少し前のフランスを舞台に、己の心のままに動くマリー・アントワネットと、自分が正しいと思う方向に進む力を持つオスカル、果たせぬ恋と知りながらも、最後まで相手を想うアンドレとハンス。各々の置かれた身分から周りを気にして自分を抑圧するのではなく、一人の人間として修飾されない言葉と思いをぶつけて行動する姿は、逆にかっこいいと素直に感じてしまった。
また、“人は生まれながらにして自由”というオスカルの発言も力強い。元々はフランス革命の時に発せられた言葉だ(まあ本作もフランス革命が絡んでいるのだが)。本作の彼らは、地位や身分、育ちによって考え方自体も縛りが生じている。だが本来はそうではない。みな平等に自由なのだから、どんな思いや考えをもっても良いはずで、それを奪われるようなことは決してない。しがらみや関係を気にするのではなく、もちろん相手の考え・思想を理解したうえで
自分らしく生きることこそが大事と、本作は改めて世に訴えているのではないか。
激動の時代に、自分らしさを貫き通す強さと潔さ。これは、いつの時代にも熱く響くテーマだと思う。そして、それを困難な立ち位置にいながら熱く燃やす彼女たちを観て、カッコよくて美しいと感じたんです。
これは、自分にとって不朽の作品と感じました。
予想をこえてきました
パリ五輪開会式のアノ演出の謎が解けました。
アニメや漫画の域を超えて一般常識として観ておく必要性を感じていたベルサイユのばら。
ようやく観ることが出来ました。
少女漫画ゆえに見る機会に恵まれず、フランス革命時のお話程度しか知りませんでした。
ですので、オスカルが女性だということも映画を観て初めて知りました。
途中でミュージカルが入るのが特徴です(^_^;)
オスカルが主人公として扱われてたように思います。
私は原作を知らないのですが、漫画でも同様でしょうか?
オスカルとフェルゼン。オスカルとアンドレの恋物語になっていました。
なぜ鉄砲の射程距離内で突っ立っていたのかなどツッコミどころはありましたが大変面白かったです。
史実とどう違うのか疑問を持つ人は多いでしょうが、実際こんなことがあったのでしょうね。
単に貴族と平民の国内での内輪揉めなのですが、今のフランスはこの大革命により力で自由を勝ち取ったみたいに教わっているものと思われます。
パリ五輪の開会式でのアノ演出の謎が解けたような気がしました。
ベルばら入門
視聴中、なんとなくジブリなど他のいろんなアニメを思い出した。
島本須美さんと沢城みゆきさんは親子役で、世代交代を感じるようなキャスティングで面白い。沢城みゆきさんのオスカルは『テイルズ・オブ・エクシリア』(PS3用として発売されたゲーム)に登場するミラ・マクスウェルを彷彿とさせる。
マリー・アントワネットは『涼宮ハルヒの憂鬱』のハルヒ役の平野綾さんで、アントワネットの教育係ノアイユ夫人は『うる星やつら』の初代ラム役の平野文さん。ここのダブル平野が今作ではインパクト不足のキャラクターで残念。平野綾さんの歌声を聴くために観た映画なので、歌に関しては大満足。英語を使っていたりフランスらしくないとしても、世界に誇る日本のアニメは言語に拘らないところが良いところなのだし、アニメの世界イコール仮想空間なのだから、これで良いのだ。
ベルサイユ宮殿の外観(練兵場)、衛兵隊の兵舎、パレ・ロワイヤル、コンコルド広場、愛の神殿、コンピエーヌの森、ラトナの噴水、アントワネットの私室や寝室、貴人の間、鏡の間、オペラ座、パリの市街などが丁寧に美しく描かれている。
天井が高く、扉も窓も大きいので、もともとは高度な古代文明の巨人用の建築物だったのだろう、などと考えたりしながら観た。
原作漫画もテレビ放映版もほとんど知らないので、初心者向けリバイバルで嬉しい。
薔薇と貴族の『美少女革命ウテナ』を思い出したが、今作はウテナの世界観ほどクレイジーではなく、真面目で大人しい物語という印象である。
今作は序盤から涙腺攻撃をくらい続けるのだが、貴族の話から市民の話に徐々に移行し、オスカルが向きを変えてクーデターをするときに大量に涙が出た。
泣くのを覚悟していたので、期待通り泣けて良かった。
エンディングロールは両脇にも文字があり中央はクレジットで文字だらけ。
声の重なりで耳が忙しい箇所もあり、奥の会話に手前の会話が重なったり、オスカルの台詞にオスカルの歌が重なった時は、結局どちらも聞き逃したので再視聴に挑戦する。
男女が真っ裸で重なるシーンは、子ども向けにしてはエロい。
映画館の帰りに書店に寄り、ベルばら関連本を2冊購入。その他にクリアファイルが付録の雑誌と有料パンフもあるので、合計4冊をじっくり読ませていただく。
配信されている間にテレビ放映版を視聴したり、追々原作漫画も読む予定。
そこの男性!少女漫画と侮る事なかれ!!
筆者自身も『あーなんとなく名前だけ知ってる』くらいの認識で本作品を観に行きました。結果、後半から結末には只々泣きました。
帰宅後はすぐにアニメ版『ベルサイユのばら』全話40話を鑑賞し、あまりの面白さに原作を購入しようかと本屋に走ったくらいです。
少女漫画独特の絵のタッチに拒絶感を感じてる男性諸君!騙されたと思って見に行ってほしい!!今のなろう系異世界アニメより全然面白いから!!!(笑)
令和版、ベルサイユのばら
フランス革命前から革命前期のベルサイユを舞台に、実在の人物や史実を交えたフィクション。
原作は、池田理代子
1972年〜1973年に連載の漫画
1979年〜1980年にテレビアニメ放送
2025年、映画上映
1770年
オーストリア帝国・ハプスブルク家から、フランス・ブルボン家のルイ16世に嫁ぐ、マリー・アントワネット(14歳)
そこから、20年程を、マリー・アントワネットと同じ歳の近衛士官オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ(男として育てられ生きる女)を中心人物としたストーリー
1789年
フランス革命が起きるまで
率直な感想は、綺麗なアニメだけれども、途中の挿入歌(舞台はフランス、歌詞は日本語と英語)が何度もあり、気持ちがついて行かない。
背景や建物、風景などは、美しく描かれていましたし、人物の年齢的な違いや成長も描き分けられていましたが、今の人は誰?何か見逃したのかな?と思うほど、挿入歌の映像に理解が追いつかない。
ストーリー展開に魅力を感じられない。
唐突に話が進み、何故?どうして?それで?そして挿入歌。
後半、オスカル率いる衛兵隊が、民衆側につきバスティーユ陥落する辺りで、その後はナレーションと挿絵画の説明で終わる。
感想は人それぞれだと思いますが、
私的には、一緒に映画館で鑑賞し、近くの啜り泣きを聞いて、話として面白く感動もするのだろうが、挿入歌は無いほうが良かった。
因みに、ミュージカル映画は好きですが、それとは違う印象で、今作は残念な気持ちになりました。
原作漫画は、見たことある程度ですが、
昭和のテレビアニメを観ていた世代なので、
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映画一本にまとめたことを評価したい
自由平等博愛
願わくば…
「ベルサイユのばら」って、なんだったんですか?
原作者である池田理代子さんが「原作に忠実に書いてくださった」と仰ってるので、それが圧倒的なアンサー、正解だという大前提ではありますが…
大絶賛してる観客にも、こう語った先生にすら、マジ???正気????と感じてしまうくらい、私が好きな漫画「ベルサイユのばら」では、まっっったく、ありませんでした。
ただ、これが評価される理由もわかります。
原作連載当時から、オスカル&アンドレは圧倒的人気を誇るキャラクターで、特にオスカルの存在は、男性社会バリバリな時代の抑圧された女性たちにとってはバイブルのようで、実際より美化された形で皆の脳内に残っている気がします。
そしてそのオスカル像は、今まさに声を挙げ、オスカルのように生きようと、夢物語ではなく現実の価値観として触れる女性たちにとっては「共感」の対象として、ビシバシ刺さるところがあるのでしょう。
もちろん、私自身、このオスカルがいなければベルサイユのばらのファンにはなっていないし、彼女が言うこと為すこと全てに惚れているくらい、好きです。
そして今作はひたすら、この主人公から見た世界を、主人公に一切汚れがないまま、描ききっていました。
"オスカルファン"という視点では、ストレスなく無菌状態のままラストを迎えられ、むしろ余計なものが削ぎ落とされた、清々しい内容だったと思います。
ですが、こんなにも素晴らしいオスカルというスターの偉業を描きながら、同時にそこにいる多種多様なポジションの人間を誰ひとり雑に扱わず、「敵/味方」「愚か者/賢人」という単純な対立構造に落とし込まず、ただひたすらその時代に生きた全てのポジションの人間に光を当てた功績こそ「ベルサイユのばら」ではなかったのでしょうか?
「フランス革命」でも、革命が起こった「パリ」でもなく、「ベルサイユ」という王族を象徴する単語がタイトルに入っているのは、そこが主題だからではないのですか?
今回の最大の問題点は、マリーアントワネットがただのバカに映っていることです。
そもそも、池田理代子先生がオスカルより先にマリーアントワネットを描きたいと、同名の小説に感化され、この漫画に着手したというのは有名な話だと思います。
「悪女」と片付けられている女性を、ひとりの人間として描きたい、と。
その1歩目の目標は、もうどうでもいいのでしょうか?
オスカルやアンドレの人気が出たから?
そちらの方が現代の価値観にフィットし、評価されやすいから?
疑問が多くて申し訳ありません。
正直今回のアントワネットから受けた印象は、従来の「浪費癖のバカ王妃」というもので、ラスト近くのオスカルとアントワネットの対峙シーンにおいても、圧倒的にオスカルが正義VSアントワネットは敵、と、なんの情緒もなく気持ち良く決別していきます。
マリーアントワネットは、オスカルを輝かしく描くために使われただけの駒だと感じました。
キャラクターをそうやって浪費しない、都合の良い使い方をしない、その人権感覚こそが、好きだったのに…。
ただ、ラストの革命戦闘シーンはとても良かったです。
ここまで細かく壮大な描写をするのは漫画では難しいし、「オスカルが居たからこそバスティーユは墜ちたんだ」という、この物語の中での事実を実感できました。
その事実は、彼女の大きな決断に確かに意味があったと感じられるものでしたし、原作以上にオスカルの人生や存在そのものの価値を上げる要素になっていたと思います。
これこそ二次創作であり、そして映画でしかできないことで、見応えがあったなと感じています。
「原作に無いこと」を書かないことや、「原作にあること」をそのまま描くことだけが、必ずしも「原作の精神性を保つ」ことではないと思います。
その良い例としてこの場面は大好きです。
にしても、その後勝って結ばれてハッピーエンドで、アントワネット処刑すら肯定的に描かれるENDでは、盛り上がった気持ちも萎えます。
私は「ベルサイユのばら」に限らず、この時代や、革命の精神が好きで、もちろん市民寄りの目線で好きだからこそ、そちらの苦しみを完璧に描きつつ、「あちら側の真実」も同時に描かれた今作を読んで、衝撃を受けたのです。
こんなにも思慮深い"人間社会"の見方があるのかと、驚かされたんです。
そしてその見方で、この社会を見つめてきましたし、それは自分の人生にとってとても良かったことだと思います。
でも、そんなことより「オスアンの素晴らしさ」こそが、原作の要だったのですね…。
あと、歌が全て本当にダサい。。
歌を入れること自体は全然良いんだけど、急に現代的なポップスで、英語をたくさん入れ(あの頃のフランスなのに)、男性俳優たちに喋り声と全く違う高音で歌われても、キツい…。
安いMVのような歌がなければ、せめてアントワネットの晩年は入れられたのでは、、?と思ってしまうし。
唯一、仮面舞踏会や衛兵隊など、大勢での歌は妙に音楽性がマッチしていて、そういう曲もあるだけに逆にアベコベな感じ…。
宝塚歌劇のものも見ましたが、あちらはのったり退屈ながら、原作や時代の雰囲気を損なわない音楽で、原作の(私が好きな部分の)心も全く失わず、全然マシだったなと思います。
のったり退屈じゃなく、精神性もここまで失わない、3時間くらいのまとまった作品を見ることはできないのでしょうか…舞台でも映画でもいいので……本当に見たい…😢
「令和」のベルばら
監督はじめスタッフの皆さんの「ベルばら」愛がひしひしと伝わってきました。尺の関係でどうしてもダイジェスト版的になるのは仕方ないでしょう。きっとスタッフの方程、苦渋の選択で思い入れのあるエピソードやキャラをカットせざる負えなかったのは容易に想像できます。それでもこれだけのクオリティで作品を完成させたのは本当に素晴らしいです。「少女マンガを映像化する」ことの完成形と言ってさしつかえの無いレベルです。
質の高い作画とCGによって作られた画面はとても美しく、ストーリーの少し寸詰りで物足りないことを補って余りあると思います。
「昔のテレビシリーズの絵の方が良い」という声もあるようですが、私は今回の作品の絵の方が断然良いです。
歴史ある作品なので、色んなアプローチの作品があっても良いんじゃないでしょうか
若者に出会って欲しい作品
映画を見て心奪われ、原作に触れた令和の若者です。
王妃と男性の格好をしている女性とかいうぼんやりとした情報しかない状態で観に行きました。
最初はあまりにも話の展開が速く驚きましたが、各々がどういったキャラクターか理解できるようになっていました。
後半の戦いのパートは丁寧に描かれていると感じ、涙を浮かばせながら「絶対に原作を見るんだ」と固く決意していました。
この人たちのほんの一部分しか知らないのにこんなに感動したからこそ、映画では描ききれなかった部分になにがあったか気になって仕方がなくなりました。
歌唱の部分はキャラクターの心情を補完するのにいいと思いましたが、歌の歌詞も聞き取りたい、セリフも聞き取りたいで脳内てんやわんやになってしまいました。(挿入歌購入しました)
それぞれが身分差や立場に苦しみながらも懸命に生きる姿、誇り高い愛と死。
令和の今、たくさんの意見や情報が溢れ流され、自分が何者かわからなくなるこんな時代に生きる私たちにとって、この作品は大きな励みになると思いました。
昔の絵のタッチに少し苦手意識があったので、今回の映画がなければ生涯出会うことがなかった作品だったと思います
こんなに素晴らしい作品に出会わないなんて勿体ない。
原作を知るきっかけとなった映画の素晴らしさにとても感謝してます。
オスカルとアンドレのような悲しくも幸せなカップルそうそう出会えん。未来永劫これからも色褪せない。オタクは見た方がいい。
2Dミュージカルはこうでいい。
曲がなぁ…好きになれず
「ベルばら」は子どもの頃に原作を見て、その後、宝塚で何度か拝見しました。
アニメの主題歌は、今でもソラで歌えます。
なので🎵草むらに〜名も知れず〜 の山上路夫先生の主題歌を、とまではいかなくても、
もっと、ハマる曲だったらよかったのに、
なんかどうもどの曲も好きになれませんでした。残念。
あと、子供の頃の記憶なので、ごっちゃになっているかもなのですが、私の人生に大いなる影響を与えた「ベルばら」(だと思う)場面、
アントワネットがオーストリアから嫁に来る場面で、母親だったか、お付きの人が
「貴女はフランスにお嫁に行くのだから、オーストリアからは絹糸1本も持っていってはいけません」(うろ覚え)と言う場面、これがあったらなぁ。
時間的に難しいのでしょうけれど、ラストも文字の解説で終わってしまったし。
全部を高速でやると、どうしてもこうなっちゃうんだろうなぁ。
オスカルに憧れない女子はいない
仕事が終えて県内で1ヶ所しか上映していない劇場へ、高速使って1時間半かけて観に行ってきました。
約50年前のテレビアニメをリアタイで観ていた私。原作コミックスはもう手元に残ってはいないけれど、当時小学生でありながら主人公4人の恋愛劇に熱くなり、背景にあるフランス革命とマリーアントワネットという女性に興味をもったのを覚えてます。
華やかで絢爛豪華な、その名前すらも神々しいベルサイユを舞台に、貴族達の髪型に衣装、そして、男装の麗人オスカルの激しい生き方に憧れていました。
おそらく私と同年代でメインキャストのフルネームが言えない人はいなかったはず。そんな懐かしいベルばらが映画になってよみがえるってこんな幸せなこと、生きていて良かったとホントに思いました。
テレビアニメの田島令子さんのオスカルがとても好きでした。
映画の沢城みゆきさんのオスカルも好きになりました。
テレビ盤は少々原作と違う部分があったけれど、映画はほぼ原作と同じで、アンドレとオスカルが亡くなるシーンを観て、又原作を探してみようかと思ったくらい胸にズンときました。
先日どなたかのレビューに、2時間の作品にまとめるには‥という意見もありましたが、私はこれも有りだと思ってます。
この作品で初めてベルばらに触れる人には、あのさらっと流れた感じのデュバリー夫人との確執、オスカルのドレス姿にフェルゼンとのダンスは、何のことやらってなるかもですが、『あの、池田理代子先生の傑作"ベルばら"をもう一度甦らせたい』って製作された様に思えてなりません。
半世紀前に少女漫画のバイブルと謳われた作品が、こうして新たに映像化されて話題になり、新しい人達にも受け入れてもらえたら、これ程嬉しいことはないですね。
私みたいに、何時も利用する映画館では公開されてないってのもあるかもですが、より多くの人に届いてくれたら、観てほしいなって願ってます。
力強さと儚さ
初めて『ベルサイユのばら』という作品に触れた。
ミュージカル風?忘れた頃に歌がやってくる。元々このような作品なのか、現代の流行りに乗ってアレンジしたのか…。
ストーリーは駆け足気味に感じる。観る前はマリー・アントワネットとオスカルの2人に焦点を当てた作品のイメージがあったが、オスカルが多め。終盤に至ってはほぼオスカルの話だった。『ばら』の意味を知る。
作画としてはお目めのキラキラや髪のふわふわ感、細かい装飾は、今流行りの現代風にアレンジされている印象。繊細なタッチでその時代に生きたキャラクターの力強さと儚さが表現されていた。
元々のストーリーは知らず、原作や過去のアニメ版や舞台版との比較もできないが、駆け足気味ではないバージョンを観れる機会があれば是非観てみたい作品。
全192件中、61~80件目を表示