ベルサイユのばらのレビュー・感想・評価
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一本の映画に纏める難しさ
前半は残念、後半からよくなりラストあたりは素晴らしい
でも映像はTVアニメから何十年も経ってこれなのか
エンディングロールの絵が素晴らしかったので尚更残念
映画が初めての方は、是非TVアニメ、コミック、宝塚版を見て欲しいです
そのための映画化なのかも?
原作に忠実に制作して頂いたことに感謝
まずはこの映画に携わって頂いたMAPPAさんを始め、制作関係者の皆様に感謝を。小学校の時にすでに連載を終えていたベルばらの単行本、しかも8巻から読み始めた原作ファンです。8巻には思い入れが強く、それゆえTVアニメのさまざま変更(2次創作と呼んでいいでしょう)にはかなり違和感があり、特に!アンドレの愛を舐めるなよ!との思いをずっと引きずっておりました。そんな私の思いを全部受け止めてくれたかのような今回の映画。原作に忠実に制作して頂いて本当に感謝しかありません。よくミュージカルで使われている同じ楽曲で歌詞を変えることでその時々の感情を表すという手法。2時間でまとめる為なのでしょう、主要キャラまた市民の感情の変化を歌で演出にしたことには脱帽。ミュージカルにまで造形が深いのか!と、さすがです、MAPPAさん。全く違和感がありません。挿入歌を聞きながら、原作を読むとさらに感情移入できて最高です(笑) またMAPPAさんならでは、さまざまな場面にいろいろなヒント(?)が散りばめれており、皆さんの考察をみるたびに映画館で確認をしています。ベルばらファンでTVアニメを基準(声優さんや内容)にし、鑑賞を決めかねている方は上映が終わる前に行って頂きたいと思います。今後円盤が発売され、テレビ画面鑑賞するのもいいかと思いますが、あの映像美、楽曲のすばらしさ、音量を感じることができるのは映画館だけです。東宝シネマズの日比谷での最後の上映(平日の昼間/ほぼ満席)では映画が終わった瞬間、自然と拍手が起こっていました。それくらい素晴らしい映画です。
半世紀を超えて原作ファンが報われた
映像美中心
無理ですよね。二時間で語れなんて、でも序盤忠実に人を一人、一人紹介したのは好感が持てた。忘れてるもんね。オスカル病気だったね、忘れてた。終わりが大変良い。ルイ16世やマリーアントワネットの処刑シーンなんていらないものね。
それにしても、昔テレビでなにを見てきたのだろう。服のヒラヒラばかりが気になってフランス革命が絵空事のように思えた。幼かったな。それからは、なにも見ても、読んでもいない。
心の成長だね。素直に美しさに向き合えた。男らしい漫画を読まなければいけないと言う固定観念がなくなった。
この作品Gだよね。うまい、恋愛表現だと思った。不朽の名作としてこれからも、少年、少女に夢を与え続けて欲しい。
改めて感動した。
ミリしら層にこそ見てほしい、令和の憧れとなるヒロイン
かつて‶ベルばらブーム〟という社会現象にまでなった少女漫画の映画化。
三十年ファンをしている私にとっても大変嬉しいことだったが、今回の映画はむしろ新規層すなわちミリしら層、そして若い人たちにお勧めしたい内容だと思った。
まず2時間弱という尺。
これは賛否両論あるものの、これはミリしら層でも気負わず見ることのできる長さだ。原作の少女漫画が9巻あることを考えると短いと言えるが、かといって他の批評などでよく言われている三部作などにしたら、ミリしら層は尻込みしただろう。そもそも三部作というのは、鬼滅やコナンなどの巨大コンテンツ、あるいは現在進行形で漫画連載やテレビ放映している作品でないと途中で観客が離れてしまうため、滅多に出来るものではない。
そして内容。
原作を大きく改変・省略しているものの、原作者が50年前に描きたかったと述べる、
・性差の枠にとらわれず、自分の信念に従って生きる自立したヒロイン
・身分や古い慣習し縛られた体制を打ち砕く「自由」の追求
などの根本的なテーマはぶれておらず、なおかつ各エピソードを矛盾なく繋げているため、原作を知らなければむしろこういう話だと思って楽しめるだろう。
原作を知っているファンからすれば「あのエピソードもない、このキャラもいない」と愚痴も言いたくなるだろうが、ミリしら層のレビューを見る限り「ちょっと駆け足かな」ぐらいの感覚に留まってるようだ。そこから原作を読んでみようという声も見られるため、古い少女漫画だからというハードル(これが意外と高い)を越えるための入門編になっているとも言える。
ミュージカル部分についても賛否両論あるが、ミリしら層にいきなり大量の情報を押し付けても疲れさせるだけなので、物語の雰囲気を楽しませる、息抜きさせる、という意味では悪くない選択だったと思う(ミュージカルが苦手、あの曲調が苦手な人には申し訳ないが)。
ちなみに私は原作ファンだが、上記のテーマをしっかり描いてくれたことの感動の方が大きく、改変・省略自体は「ああ、そこはそうまとめたのか。上手くやったな」という風に許容することができた。
そしてミリしら層、若い人たちにお勧めしたい一番の理由は、主役の一人、オスカルの描写だ。
先にも述べたように、原作の少女漫画の通りの『性差の枠にとらわれず、自分の信念に従って生きる自立したヒロイン』になっているのである。
この映画のオスカルは、男社会の中で堂々と自分の力を発揮し、女性として真実の愛も手に入れ、後悔のない人生を全うする。
1970年代に作られたテレビアニメ版では、当時の『男は仕事、女は家庭』『女は男の庇護下にいるのが幸せ』という社会通念を反映してか、『男として生きることを強いられた可哀想なヒロイン』『そんな可哀想な境遇で懸命に生きるヒロイン』として描かれていた節があるが(それ自体は、その時代なりの定番のヒロイン像というものがあっただろうからいいとして)、この令和の時代には、原作通りの、すなわちこの劇場版のようなヒロインの方が合っていると思う。
そして、昭和よりは女性が活躍しやすくなり、それでいてまだまだ課題が多い令和の世の中では、こちらのオスカルの方が若い女性たちの憧れとなりうるのではないか。
最後に挙げたいのは、ラストの演出である。
大河ドラマ同様、歴史ものである以上、この映画ではラストに登場人物の死が描かれるが、吉村愛監督の采配により救いのある演出となっている。
昨今は悲劇への耐性が昔より薄れつつあるせいか鬱展開の多い作品はヒットしにくく(長期間かけて静かなブームになることはあっても)、観客たちもハッピーエンドを求める傾向にある。
原作がある以上ラストを変えるわけにはいかないが、決して見た後に憂鬱になるような演出ではないので、気負わずに見に行ってほしい。
ここまでミリしら層にお勧めしたい理由を述べてきたが、それ以外で注目すべき点は細部の作り込みの綿密さだ。
ベルサイユ宮殿や貴族の邸宅も丁寧かつ忠実に描いているし、壁にかけられているレリーフや絵画なども実在のものが数多く見られる。
また終盤のテュイルリー広場やバスティーユ牢獄の戦闘も、当時の文化に忠実だ。
特にテュイルリー広場の戦闘では、当時実際に行われていた戦列歩兵(兵士が数列並び、肉の壁状態で敵と対峙する陣形)をしっかり描いている。どこかの批評に『棒立ち』と評しているところがあったが(そして私も最初はそう思ったのだが)、本当のところはリアリティの追求の結果なのだ。
その部分以外でも、多くの兵士、市民が大勢動いて激しく戦闘を行っている様子には圧巻される。ブルーレイやDVDの発売を待つのもいいが、この迫力はぜひ映画館で感じてもらいたいところだ。
公開直後は、オスカルをトランスジェンダーにしたなどというデマツイートや、原作の少女漫画とテレビアニメの内容を混同し「原作と違う」と述べる酷評によって二の足を踏んだ人もいるだろうが、まだ公開している映画館もあるのでぜひ足を運んでほしい。またミニシアターでの公開もありうるので、近場の映画館に要望を出してみてはどうだろうか。
沢城さんのオスカルが最高に良い
フランス革命が舞台ですが、現代にも通ずる物語で、ベルばらドンピシャ世代の私たちにも、仕事も恋も頑張っている若い女性も共感出来る素晴らしい映画です。全ての人間は心だけでなく、つま先に至るまで自由であり、己の道は自分で決断する、ありのままの自分を愛し愛される尊さが描かれています。個人的には絢香さんのエンディングテーマが大好きなので、昭和のアニメ主題歌は別に必要ないです。原作漫画が好きでTVアニメや宝塚にハマらなかったのがこの映画を見てしっくり来ました。何回でも劇場で見たい!バスティーユの戦闘は絶対映画館で見るべきです。こんなにも心を打つベルばらを作って下さってありがとうございました。最後に沢城さんのオスカルが本当に最高にカッコよかったです!
映画館で何度も見たくなります。原作愛を感じます。
子供の頃にテレビシリーズ再放送を飛び飛びで見てました。フライヤーがキレイだったので見に行きました。結果OP前から涙が出て、OPの歌とアニメーションが素晴らしくずっと2時間泣いてました。その後、原作漫画を購入して再び見ました。ものすごい原作への愛とリスペクトを感じました。挿入歌に関しては自然にはじまるので違和感なく、もっと聞いていたい気持ちになります。勘違いされている方がいるようですがミュージカルではないです。結果、今のところ8回です。見るたびに新しい気付きがあります上映が続くかぎりできるだけ映画館へ見に行きます!家より映画館がお勧めです。DVDも発売したら買うけど、それより映画館で見たいです!
原作履修済みの方は脳トレに!
初心者も、昔ベルばらが好きだった人も楽しめる映画
好きだよアンドレ
小学生の頃に原作の単行本10冊と出会い、ページが黄ばんで装丁が剥がれバラバラになった今も大切に持っています。
昔からアンドレが大好きでした。単行本6〜8巻の要所セリフは暗記しています。
1月31日初日に鑑賞し、感激しました。映画レビューを読んでいたらたまらなくまた観ておきたくなり、3月19日、2回目行きました。あと1〜2回で終わろうというのにほぼ満席でした。
子どもの頃に夢中で読んで、理代子先生の絵を真似して描いて、マンガ家に憧れた日々を思いだしました。
ミュージカル調にまとめた前半は、一世風靡した宝塚風と思えばあまり違和感なし。
後半〜ラスト30分は、あらすじも来るべきセリフもわかっているのに涙が溢れました。
原作をリスペクトしつつ、理代子先生が紙面に描き切れなかったかもしれない風景が、想像して妄想して音が入って、登場人物たちが目の前にいるかのように息吹いていました。
絢香の歌は、オスカル、アンドレ、マリー・アントワネット、フェルゼンを描いていて、そのせつなさに胸が締め付けられました。
特に2番の「誰もが力強さじゃなくて 心優しくあれ」は、7月12日の夜にオスカルと結ばれたアンドレのことと受け止めました。何度聴いても、ここに来ると涙が止まりません。
ドキドキしながら同じ作品を切望し、映画館まで駆けつけたのは久しぶりでした。ベルサイユのばらは自分にとって大切な宝物であり続けることを確信しました。
感情を歌で説明するな
泣いた泣いた立てないくらい泣いた
テレビアニメで、昔見てたよね。くらいのイメージだったから、最初は勧められても、行けたら行くくらいだった。なんとなく時間ができたから行ってみたら、音楽と脚本と映像と、声優さんの素晴らしさ。加えてキャラの凛々しさに、原作を最初から読もうと思った。原作を読めば、また劇場に足を運び、自分の中での解釈が進むと、よりこの作品への、制作者の愛と誇りを感じた。
単なるアニメではない。女性ならばみるべきだ。人間ならば見るべきだ。今の世情にも通ずる部分ごある。是非とも、ロングランになることを祈り
仲間を増やしたい
映像、音楽の豪華絢爛さに溺れる
「ベルサイユのばら」と聞いて「あの少女マンガ」「お母ちゃん世代がはまる」「昔アニメやってたよね」と予備知識のある人にこそ一度見てもらいたい映画です。
確かに原作は有名なマンガです。読んでいなくても知っているような、あらすじもなんとなく知っている方も多いのではないでしょうか。
私自身、令和にベルばら…しかもキャラクターの線ほっそ!原作とアニメ見てるし見なくてもいいかなと思っていました。
が、見始めたらその世界に惹き込まれて、2時間はあっと言う間、一回では足らず、2回、3回と観に行く回数を更新しています。
徹底した時代考証、衣装研究、映像美、実力ある声優陣、豪華な音楽、ストーリーの作り方。
今の最高峰と言えるスタッフが集結して作られた作品なのではないでしょうか(おそらく全員原作のファン)。
大河ドラマと言うべき内容を2時間でまとめるには無理があるかと思いますが、驚くべき手法で原作に忠実な映画になっています。
原作ファンにはたまらない小ネタが満載、ベルばらを知らない方も世界観を楽しんでもらえること間違いなしなので、まだ見ていないようでしたら映画館で是非見てもらいたいです。
画面いっぱいに広がる宮廷絵巻、高邁な精神、深い愛、耳に入るステキな音楽の洪水に上映後ぼおっとしてしまう人、泣いている人が多くいらっしゃいます。
未来が不透明な今、勇気づけられる映画でもあります。
2月中旬に行った初見で完全に沼に落とされ、二度目三度目と観に行きま...
2月中旬に行った初見で完全に沼に落とされ、二度目三度目と観に行きました。行くたびに新しい発見があり、またXなどに投稿されたレポを見てからまた見ても大変楽しい作品です。
原作未履修のままでも十分楽しめましたし、原作を読んでから観ると更に細かいところに気づけて楽しい!
ミリしらの方にも、ベルサイユのばらのファンの方にも、すべての人におすすめしたくなる映画でした。
三月も中旬に入り、上映される映画館が減って行くのが本当に悲しい限りです。
いくつになってもベルばら
映画館で公開されているのは知ってましたが、宣伝もしてないし少数のマニア向け映画と思っていたのですが、ここへきてCMが始まり観たい気持ちがムクムクとわき起こり、まだやってる映画館を探して鑑賞。水曜日ということもあるのか、大きいスクリーンなのにほぼ満員でした。
客層はベルばらで青春時代を過ごしたであろうマダム中心ですが、男性もちらほらいました。
昔のアニメや漫画をみてきた世代からすると、令和のアニメはキレイでカラフルだな~という感じ。オリジナルの劇画調感はなくちょっぴりさみしい。また、あの大作を2時間で納めるのは土台ムリなので、そこを補うべくミュージカル風な歌が流れます。曲の間に自分で想像してね、みたいな。
最初は戸惑ったけれどそこは仕方ないのかな。登場人物やエピソードもかなり削られ、ポスターの4人が中心です。
それでもベルばらの雰囲気は存分に感じられたし、うまくまとまっていたと思います。映画の終盤では私を含め劇場中に一斉にすすり泣きの声が。家でみてたら間違いなく嗚咽していたでしょう。
マリーアントワネットの声優さんが若い頃と大人になった威厳のある声を完全に演じ分けていて、すごいなーと感心しきりでした。
全くまとまりませんが、やっぱりベルばらはいつになっても女子の憧れですね。周りの同世代にオススメしまくってます。
ひとつ言わせてもらうなら、あのテーマソングを流してほしかった。「くーさむらーにー、なーもしーれずー」最後まで期待してたのに。
美しい生き方とは🌹
中味はだいたい知っていたが、実際は漫画を途切れ途切れに読んだ程度だった。
それでこの映画を観た印象は、ひとことで言って<レトロ>だった。でもそれは、たとえばある一人の人間について言うとき、その人のファッションとか話し方のようなもので、内面やその人全体の魅力とイコールじゃない。この作品も、レトロだ・・どうしよう!と苦手意識を感じさせたものの、そのレトロな装いの向こうに、十分に期待に答えてくれる魅力的な中味があった。
正直、キラキラ映像やバラの花や歌は、(…それ自体は悪くないが…)中味をよく理解したかったので、少し邪魔になった笑。特に、唐突にも感じるいくつもの大音量の歌の挿入で、ブチブチと場面への集中力がとぎれたのは少し残念だった。
さて、一言で言って、オスカルはじめ、主な登場人物たちそれぞれの生き方は、真っ直ぐで凛として、とても美しいと思う。己の生き方を素直に貫く。環境や他人の意向との間で摩擦が生じるが、足掻きながら自分らしい生き方を見つけていく。それこそが自分の人生であり、後悔のない人生だ。
足掻く、悩む、ということはなんて素晴らしいことなんだろう、と思わせられる。
オスカルの凛とした美しさは、そのような生き方の象徴だ。彼女は文句無しに、カッコよく、美しい!🌹
たとえレトロでお目々の中に星がいくつも輝く古さがあっても、やはりかっこいい。ひたむきさ、信念。それを持った者の気高さがよく伝わる絵だ。そして、彼女の美しさに惹かれる自分もまた、強く逞しく生きてみたいという願望の持ち主だった、と気付かされたわけだった。
キラキラした少女時代に戻って
初のベルばらでした
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