ベルサイユのばらのレビュー・感想・評価
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むしろ原作を未読のほうが
令和のこの世にベルばら?と興味を引かれ、予備知識も無く鑑賞。あまりに有名な男装の麗人オスカルは知っていても、原作を読んだことはなく、子供の頃女子が夢中になってたなー程度の認識。それがかえって功を奏し、とても楽しめた。
冒頭から花びら舞い散る絢爛豪華な映像に魅せられ、テンポ良く進むストーリーに最後まで引き込まれた。駆け足で描かれた各エピソードの裏に膨大な展開があるのは容易に想像出来るし、それ故に本作を観た後、この物語をもっと知りたいと思える、そんな魅力がキャラクターたちから伝わってきた。制作側の意図も多分その辺にあるはずで、その目的は果たせたのでは。
お目めキラキラお星様や、ショックを受けた時の青ざめと目の上の斜線?みたいな漫画表現が効果的で楽しかったし、賛否両論のミュージカルシーンも、雰囲気を盛り上げる描かれ方で、自分的には好印象。確かにダンサブル過ぎてフランス感は希薄だけど、イマドキ風で受け入れられ易いんじゃないかな。
筋金入りのファンには不評のようだけど、私のような初心者にはとても魅力的で、原作の世界へといざなってくれる佳作だったように思う。
一度見てから決めて!
観るほどに泣く 劇場での鑑賞がおすすめ
4回鑑賞。観るほどに泣く。まだ観たいくらいです。
さまざまな葛藤を乗り越え、自らの信念に従って誇り高く生き抜いたオスカルの姿…これをずっと見たかったのです。
原作にある数々の名シーン、心打つセリフをそのまま再現してくれて、本当に感激しました。
そして圧倒的な映像美と素晴らしい音楽,バスティーユ進撃時の迫力のある描写(これは圧巻)。劇場のスクリーンで観るべき作品だと思います。少しでも興味のある方、まだ上映している映画館に行かれそうな方、配信を待たずに是非足を運んでいただきたい。
今回、映画を観て、ベルばらが不朽の名作であることを再認識できました。
このあとの願いは、原作の全ストーリーのアニメ化です。
劇場で観るべき作品
子供の頃になんとなくオスカルかっこいいーぐらいの感じでアニメをみてた世代。懐かしいなぁと思って見に行っただけだったんですが…。見事に引きずりこまれました。
最初のキラキラしたあの時代特有の少女漫画の世界に懐かしさを覚えながらも心の中で色々ツッコミを入れながらみていたのですが、ストーリーが進むにどんどん引き込まれ最後には涙をこらえることができなくなるくらいに…。
信念を持ちながら、それぞれの運命にもがき悩み戦う生きる各主人公の生き方は、ストレートに心に刺さりました。
声優さんの見事な歌唱力、最後のバスティーユの戦いの迫力、是非劇場で観るべき作品であると思います。
1度見るとまた見たくなる!!!
大好き!原作者の賞賛も納得
3回観に行きましたがまだ観たいです。作画が美しく、一見くどいような昔の少女漫画的演出?も大好き!乙女心を捉えてくる。ミュージカル形式に慣れていない人は戸惑うかも。前半は尺の都合で大事なところを掬い上げており、原作未読の方は入り込みにくいかもしれないが、後半にかけどんどん惹き込まれる(と未読の友人も言っていた)。
世界史の分からない人(私)のために歴史背景の解説も怠らない。エンドロールのテロップがずっしり重い...これはかえって文字だけの方が大きな歴史の歯車感があっていい。私も右隣の方も泣いていた。
何よりも原作愛!この尺の中に9巻にも及ぶ原作を収めるのには製作陣にとっても苦渋のシーンの取捨選択が必要だっただろう。しかし非常にうまくまとめられていて、「ここはあの場面とあの場面が!こうすることで動機は変わらず尺をセーブできるのか...」などと感心した。
作品の根幹のメッセージやキャラの人間性に関しては決して改変せず大事に守ったからこそ、原作者の先生のお墨付きを得たのだろうと納得した。私は10代だが、この時代にベルばらの新作が出て、連載当時からのファンの方や新たに漫画を読もうとする方など、一緒になって盛り上がれるのが嬉しくてたまらない。DVDの発売を心待ちにしている。願わくば、願わくば続編が欲しい。喉から手が出るほど欲しいです。製作陣の方々も切にそう思っているだろう。この先もずっとベルばらが盛り上がっていて欲しい。
原作ファンもはじめて観る人も楽しめる映画
一本の映画に纏める難しさ
原作に忠実に制作して頂いたことに感謝
まずはこの映画に携わって頂いたMAPPAさんを始め、制作関係者の皆様に感謝を。小学校の時にすでに連載を終えていたベルばらの単行本、しかも8巻から読み始めた原作ファンです。8巻には思い入れが強く、それゆえTVアニメのさまざま変更(2次創作と呼んでいいでしょう)にはかなり違和感があり、特に!アンドレの愛を舐めるなよ!との思いをずっと引きずっておりました。そんな私の思いを全部受け止めてくれたかのような今回の映画。原作に忠実に制作して頂いて本当に感謝しかありません。よくミュージカルで使われている同じ楽曲で歌詞を変えることでその時々の感情を表すという手法。2時間でまとめる為なのでしょう、主要キャラまた市民の感情の変化を歌で演出にしたことには脱帽。ミュージカルにまで造形が深いのか!と、さすがです、MAPPAさん。全く違和感がありません。挿入歌を聞きながら、原作を読むとさらに感情移入できて最高です(笑) またMAPPAさんならでは、さまざまな場面にいろいろなヒント(?)が散りばめれており、皆さんの考察をみるたびに映画館で確認をしています。ベルばらファンでTVアニメを基準(声優さんや内容)にし、鑑賞を決めかねている方は上映が終わる前に行って頂きたいと思います。今後円盤が発売され、テレビ画面鑑賞するのもいいかと思いますが、あの映像美、楽曲のすばらしさ、音量を感じることができるのは映画館だけです。東宝シネマズの日比谷での最後の上映(平日の昼間/ほぼ満席)では映画が終わった瞬間、自然と拍手が起こっていました。それくらい素晴らしい映画です。
半世紀を超えて原作ファンが報われた
映像美中心
無理ですよね。二時間で語れなんて、でも序盤忠実に人を一人、一人紹介したのは好感が持てた。忘れてるもんね。オスカル病気だったね、忘れてた。終わりが大変良い。ルイ16世やマリーアントワネットの処刑シーンなんていらないものね。
それにしても、昔テレビでなにを見てきたのだろう。服のヒラヒラばかりが気になってフランス革命が絵空事のように思えた。幼かったな。それからは、なにも見ても、読んでもいない。
心の成長だね。素直に美しさに向き合えた。男らしい漫画を読まなければいけないと言う固定観念がなくなった。
この作品Gだよね。うまい、恋愛表現だと思った。不朽の名作としてこれからも、少年、少女に夢を与え続けて欲しい。
改めて感動した。
ミリしら層にこそ見てほしい、令和の憧れとなるヒロイン
かつて‶ベルばらブーム〟という社会現象にまでなった少女漫画の映画化。
三十年ファンをしている私にとっても大変嬉しいことだったが、今回の映画はむしろ新規層すなわちミリしら層、そして若い人たちにお勧めしたい内容だと思った。
まず2時間弱という尺。
これは賛否両論あるものの、これはミリしら層でも気負わず見ることのできる長さだ。原作の少女漫画が9巻あることを考えると短いと言えるが、かといって他の批評などでよく言われている三部作などにしたら、ミリしら層は尻込みしただろう。そもそも三部作というのは、鬼滅やコナンなどの巨大コンテンツ、あるいは現在進行形で漫画連載やテレビ放映している作品でないと途中で観客が離れてしまうため、滅多に出来るものではない。
そして内容。
原作を大きく改変・省略しているものの、原作者が50年前に描きたかったと述べる、
・性差の枠にとらわれず、自分の信念に従って生きる自立したヒロイン
・身分や古い慣習し縛られた体制を打ち砕く「自由」の追求
などの根本的なテーマはぶれておらず、なおかつ各エピソードを矛盾なく繋げているため、原作を知らなければむしろこういう話だと思って楽しめるだろう。
原作を知っているファンからすれば「あのエピソードもない、このキャラもいない」と愚痴も言いたくなるだろうが、ミリしら層のレビューを見る限り「ちょっと駆け足かな」ぐらいの感覚に留まってるようだ。そこから原作を読んでみようという声も見られるため、古い少女漫画だからというハードル(これが意外と高い)を越えるための入門編になっているとも言える。
ミュージカル部分についても賛否両論あるが、ミリしら層にいきなり大量の情報を押し付けても疲れさせるだけなので、物語の雰囲気を楽しませる、息抜きさせる、という意味では悪くない選択だったと思う(ミュージカルが苦手、あの曲調が苦手な人には申し訳ないが)。
ちなみに私は原作ファンだが、上記のテーマをしっかり描いてくれたことの感動の方が大きく、改変・省略自体は「ああ、そこはそうまとめたのか。上手くやったな」という風に許容することができた。
そしてミリしら層、若い人たちにお勧めしたい一番の理由は、主役の一人、オスカルの描写だ。
先にも述べたように、原作の少女漫画の通りの『性差の枠にとらわれず、自分の信念に従って生きる自立したヒロイン』になっているのである。
この映画のオスカルは、男社会の中で堂々と自分の力を発揮し、女性として真実の愛も手に入れ、後悔のない人生を全うする。
1970年代に作られたテレビアニメ版では、当時の『男は仕事、女は家庭』『女は男の庇護下にいるのが幸せ』という社会通念を反映してか、『男として生きることを強いられた可哀想なヒロイン』『そんな可哀想な境遇で懸命に生きるヒロイン』として描かれていた節があるが(それ自体は、その時代なりの定番のヒロイン像というものがあっただろうからいいとして)、この令和の時代には、原作通りの、すなわちこの劇場版のようなヒロインの方が合っていると思う。
そして、昭和よりは女性が活躍しやすくなり、それでいてまだまだ課題が多い令和の世の中では、こちらのオスカルの方が若い女性たちの憧れとなりうるのではないか。
最後に挙げたいのは、ラストの演出である。
大河ドラマ同様、歴史ものである以上、この映画ではラストに登場人物の死が描かれるが、吉村愛監督の采配により救いのある演出となっている。
昨今は悲劇への耐性が昔より薄れつつあるせいか鬱展開の多い作品はヒットしにくく(長期間かけて静かなブームになることはあっても)、観客たちもハッピーエンドを求める傾向にある。
原作がある以上ラストを変えるわけにはいかないが、決して見た後に憂鬱になるような演出ではないので、気負わずに見に行ってほしい。
ここまでミリしら層にお勧めしたい理由を述べてきたが、それ以外で注目すべき点は細部の作り込みの綿密さだ。
ベルサイユ宮殿や貴族の邸宅も丁寧かつ忠実に描いているし、壁にかけられているレリーフや絵画なども実在のものが数多く見られる。
また終盤のテュイルリー広場やバスティーユ牢獄の戦闘も、当時の文化に忠実だ。
特にテュイルリー広場の戦闘では、当時実際に行われていた戦列歩兵(兵士が数列並び、肉の壁状態で敵と対峙する陣形)をしっかり描いている。どこかの批評に『棒立ち』と評しているところがあったが(そして私も最初はそう思ったのだが)、本当のところはリアリティの追求の結果なのだ。
その部分以外でも、多くの兵士、市民が大勢動いて激しく戦闘を行っている様子には圧巻される。ブルーレイやDVDの発売を待つのもいいが、この迫力はぜひ映画館で感じてもらいたいところだ。
公開直後は、オスカルをトランスジェンダーにしたなどというデマツイートや、原作の少女漫画とテレビアニメの内容を混同し「原作と違う」と述べる酷評によって二の足を踏んだ人もいるだろうが、まだ公開している映画館もあるのでぜひ足を運んでほしい。またミニシアターでの公開もありうるので、近場の映画館に要望を出してみてはどうだろうか。
沢城さんのオスカルが最高に良い
フランス革命が舞台ですが、現代にも通ずる物語で、ベルばらドンピシャ世代の私たちにも、仕事も恋も頑張っている若い女性も共感出来る素晴らしい映画です。全ての人間は心だけでなく、つま先に至るまで自由であり、己の道は自分で決断する、ありのままの自分を愛し愛される尊さが描かれています。個人的には絢香さんのエンディングテーマが大好きなので、昭和のアニメ主題歌は別に必要ないです。原作漫画が好きでTVアニメや宝塚にハマらなかったのがこの映画を見てしっくり来ました。何回でも劇場で見たい!バスティーユの戦闘は絶対映画館で見るべきです。こんなにも心を打つベルばらを作って下さってありがとうございました。最後に沢城さんのオスカルが本当に最高にカッコよかったです!
映画館で何度も見たくなります。原作愛を感じます。
子供の頃にテレビシリーズ再放送を飛び飛びで見てました。フライヤーがキレイだったので見に行きました。結果OP前から涙が出て、OPの歌とアニメーションが素晴らしくずっと2時間泣いてました。その後、原作漫画を購入して再び見ました。ものすごい原作への愛とリスペクトを感じました。挿入歌に関しては自然にはじまるので違和感なく、もっと聞いていたい気持ちになります。勘違いされている方がいるようですがミュージカルではないです。結果、今のところ8回です。見るたびに新しい気付きがあります上映が続くかぎりできるだけ映画館へ見に行きます!家より映画館がお勧めです。DVDも発売したら買うけど、それより映画館で見たいです!
原作履修済みの方は脳トレに!
初心者も、昔ベルばらが好きだった人も楽しめる映画
好きだよアンドレ
小学生の頃に原作の単行本10冊と出会い、ページが黄ばんで装丁が剥がれバラバラになった今も大切に持っています。
昔からアンドレが大好きでした。単行本6〜8巻の要所セリフは暗記しています。
1月31日初日に鑑賞し、感激しました。映画レビューを読んでいたらたまらなくまた観ておきたくなり、3月19日、2回目行きました。あと1〜2回で終わろうというのにほぼ満席でした。
子どもの頃に夢中で読んで、理代子先生の絵を真似して描いて、マンガ家に憧れた日々を思いだしました。
ミュージカル調にまとめた前半は、一世風靡した宝塚風と思えばあまり違和感なし。
後半〜ラスト30分は、あらすじも来るべきセリフもわかっているのに涙が溢れました。
原作をリスペクトしつつ、理代子先生が紙面に描き切れなかったかもしれない風景が、想像して妄想して音が入って、登場人物たちが目の前にいるかのように息吹いていました。
絢香の歌は、オスカル、アンドレ、マリー・アントワネット、フェルゼンを描いていて、そのせつなさに胸が締め付けられました。
特に2番の「誰もが力強さじゃなくて 心優しくあれ」は、7月12日の夜にオスカルと結ばれたアンドレのことと受け止めました。何度聴いても、ここに来ると涙が止まりません。
ドキドキしながら同じ作品を切望し、映画館まで駆けつけたのは久しぶりでした。ベルサイユのばらは自分にとって大切な宝物であり続けることを確信しました。
感情を歌で説明するな
泣いた泣いた立てないくらい泣いた
テレビアニメで、昔見てたよね。くらいのイメージだったから、最初は勧められても、行けたら行くくらいだった。なんとなく時間ができたから行ってみたら、音楽と脚本と映像と、声優さんの素晴らしさ。加えてキャラの凛々しさに、原作を最初から読もうと思った。原作を読めば、また劇場に足を運び、自分の中での解釈が進むと、よりこの作品への、制作者の愛と誇りを感じた。
単なるアニメではない。女性ならばみるべきだ。人間ならば見るべきだ。今の世情にも通ずる部分ごある。是非とも、ロングランになることを祈り
仲間を増やしたい
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