ベルサイユのばらのレビュー・感想・評価
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力強く美しい作品です!
TVアニメの再々放送&文庫版で多少知っていた程度のベルばら。
映画化されると聞き期待半分不安半分で見に行きましたが、すごく良かったです!
あの複雑かつ独特な原作のエピソードを思い切り整理し、4人(前半アントワネット&フェルゼン、後半オスカル&アンドレ)に集中して描ききった手腕に感動しました!
周知の通りミュージカルというか歌を間に挟みながら、ざっくり流れを見せつつ、大事なシーンはじっくり書く。これがとても良くて後半、オスカルがアントワネット(宮廷)と袂を分かって革命の口火を切るくだりは泣きそうになりました。
またアンドレとのエピソードは感極まるばかりでした。
ロザリーが少しだけ出てたのは制作側の愛もあるなあ、と微笑ましかったです。
願わくば映画とは別に、この制作陣でTVシリーズを作っていただきたいものです。
本当にたくさんの人に見てほしい傑作です!
何も知らないで見てもきっと面白い
上映してることを長らく知らず公開4週目に初めて見ました。原作は15年前学生時代に読んだぐらいで内容はうろ覚えでしたが、思い出が蘇り鑑賞中半分以上の時間泣いてました…(たぶん異常ですが)もう7回見たけど毎回最後は涙が止まりません。
本当に上手に2時間にまとめてくださって、初心者向けだと思いまして令和のこの時代に若者に見てほしい!と思ったので20代の友達を何人も誘って一緒に見たり、遠くに住んでる友達には強くおすすめして見に行ってもらいました(残念ながらこの時点で上映終了してる地域も多かったですが…)
結果みんなすごい泣いてくれて原作買って読み始めてくれた子がたくさんいるので本当に良い映画だったと思います。
原作読んでる人向け!って意見も見ますけど私の友達はみんな十分理解してたのでそれは個人の読解力によるかもしれません。
ただ、やはりミュージカルに適性がない人は急に歌うのが無理というのはもうどうしようもないと思うのでそういう方にはおすすめしないです。
私は世代ではないので学生時代読んでどハマりした時は誰も話す相手がいなくて、すすめても絵柄が古いから…と断られたりしていたのですが映画の絵柄は原作リスペクトしつつ若い世代でも見やすいキャラクターデザインで本当に良かったです。戦闘シーンも迫力があり、現代の技術を使って作ってくださったMAPPAさんには感謝しかありません。
布教しまくった甲斐あって今ではベルサイユのばらを語れる友達がたくさんいるのが夢みたいです!
見たかったのにもう上映終了してた…という声を聞くのでプロモーションが上手くいってなかったのかもしれませんが、なんとか上映延長・復活してくれないかなー…と淡い期待をしています。
例の歌はない
よくぞ凝縮!天晴れ!
昔から、"ベルばら"のファンなので、とうぜん観に行きました。
革命前夜を駆け抜けるオスカル様たちの生きざまに感動
とにかくオスカル様がカッコいい!!
生き方、信条、力強さ、愛…
ベルサイユのばらやキャラクターたちの新たな魅力に気づける原作愛にあふれた作品です。
平成生まれのマンガの原作ファンなのですが
イントロから音楽で盛り上げてくるキャラ絵巻のオープニングで、わくわくしました。
オスカル様やアントワネット様が令和のきれいなアニメーションで再降臨です。
映像の華やかさ、音楽のわくわく感。
革命に向かう時代背景ですが、私はこの令和版の明るい雰囲気が好きです。
●作画
原作絵に最新のスタイリッシュさが上乗せされてて、作画がすごく良いです。
キリリと凛々しいオスカル様の繊細な表情変化がとくに後半になるにつれ顕著で引き込まれます。
アンドレも、初期の相棒ポジから後半の憂いある顔、苦悩のシーンなど色々魅せてくれていずれもカッコいい。
恋するキラキラしたアントワネット様の可愛さ、今時風なイケメンフェルゼンもいい。
●声優さん
皆さんぴったりだと思いますが、オスカル様がオスカル様すぎませんか!?
沢城さんオスカル様最高です。
兵士たちへの演説(?)シーンや指揮を取るところはリーダーたる威勢に満ちていながら温かみあふれるよく通る声で、まさにオスカル様。
でも歌は甘さもあって…!アンドレと会話するとことかもですが、なんかギャップがいいです。
そして、アントワネット様平野さんの声の使い分けがまた素晴らしい。声優さん若いときと後半で変わったかと思いました。子供の頃の無邪気な愛らしさ、恋する王妃時代、国家の母となった威厳のある声よ…
作画もさることながら、声優さんたちが命を吹き込んでくれるからこそ、激動の時代のキャラの生きざまを感じられる素晴らしい作品になっているのだなと思いました。
●歌
最初見たときは歌で、細かいシーンがすっ飛ばされてるなーとか失礼なこと思ったのですが、リピートして見たらミュージカル風な歌がほんとうに、いい。イメージ映像もキャラの心情をよく表していて分かりやすい。
歌えて、かつキャラにぴったりな声優さんを、よくぞここまで揃えたなと思います。
キャラたちのアツい感情がこもった歌にもハマり、サントラ聞きまくりです。
●ストーリー
二時間に収めるために原作と変わっているシーンがありますが、原作のシーンを最大限に組み合わせて作られています。
劇場版のアニオリシーンもよく練られていて、違和感なく馴染んでいます。
というか、セリフとかちょっと変わっていたのも全然気づかなかったくらいです。
このキャラならこう言うだろう、こういう行動を取るだろう…
製作陣の皆様が、原作キャラの性格、行動原理、心情を理解しているからこそなせる技ですね。
あと戦闘シーンの迫力がすごい。兵士たちがどう動いてどう戦かったのかわかりやすかった。昔の歩兵の戦法がわかる。
俯瞰など色んなアングルで映像が動いていくので、その場にいるような臨場感が味わえます。
歴史好きとしては、市民の生活や革命に対する機運が高まってくる様子の描写もいい。
きらびやかな貴族の生活との色彩の対比。
欲を言えば、オスカル様とアントワネット様が友情を重ねるシーンがもっと見たかったな
性格や立場の違う女性同士の関係性にグッと来るので…
令和のきれいな迫力あるアニメーション&ミュージカル風の楽曲でつづられたベルばら。
中毒性がすごいです。
こんなに何回も映画館に通ったアニメ映画はあとにも先にもありません。
まじで劇場版ベルばらだけです。
9年もの歳月をかけて製作してくださった製作陣の原作愛と作品を産み出して下さった池田先生に感謝です。
ほんとうに、ここまで労力をかけて作ってくださり、この上贅沢な望みだとは思いますが、劇場版の製作陣さまたちで、映画には描ききれなかった部分の長編アニメーション化希望です。
テレビか配信で…
オープニングはぜひ、劇場版のやつで!
原作は心情が丁寧に描かれているので、劇場版は尺の関係でどうしてもストーリーが駆け足ぎみになっているので、物足りなかったり、もっとキャラのこと知りたい!!と思った方は、原作を読み、劇中の挿入歌(声優さんたちの熱や感情がこもった素晴らしい作品)聞いてみるとキャラの心情がわかっていいと思います!
オスカルの引力、普遍的すぎる
女子高生の頃に原作を読んだ時ももちろん大名作だと思いましたが、大人になって改めて今作を観て、オスカルへの憧れで泣けました。そんなふうに生きてみたすぎる。オスカルというキャラクターが我々に示すもの、普遍的すぎる。偉大…
尺足りなく感じる問題は正直あったのですが、多くの方が言及されているように後半の展開がとても丁寧にオスカルの心境を追っていて、個人的にはここを映像で観られただけでも感無量です。
悲劇的ともいえる物語の顛末でありながら、オープニングやエンドロールのテーマ曲が力強く希望に溢れているのもぐっと来ました。決して悲壮感ばかりじゃない、それぞれ誇り高く輝かしく生きたのだという人生賛歌と感じられました。
先述のように2時間の尺の中でどうしても、かなり大胆にエピソードの取捨選択をされており、正直前半は駆け足に感じました。それにより特に原作未読の方が物語全体をどう捉えるかは、わからない部分です。
個人的にはまた観たいですし、今回は描かれなかった部分も含めて原作が読みた〜い!と、ベルばら再燃させていただき、観てよかったです。
原作への愛を随所に感じる映像化で、オスカルたちに再会させていただけたような、そんな気持ちになりました。
とても良かった
原作は高校生の頃ざっと読んだ位でしたが
物凄く楽しめました。
まずオープニングからの熱量が半端なく
ぜひ映画館で感じてほしいです……!
この映画を見て手放してしまった原作も
買い戻して再熱中ですしポップアップストアや
グッズも買い漁るくらい大好きになりました。
映画も大抵1回鑑賞すると満足してたけれど
この映画は何度も足を運び10回近く通ってます。
2時間であの長編を大事な要点は押さえ、
エピソードを繋げ違和感なくおさめた脚本家の
力量に拍手をお送りしたい……。
二部作、三部作にしろと言う人達もいましたが
大人の事情でそれを実現するには厳しいものも
あったのではないかな……。。
前半ダイジェスト感は感じてしまうものの
新規でファンになる方は逆に
『気になる!原作買おう!』と購買力効果に
繋がったと思いますし挿入される歌も
キャラソンの様に私は楽しめました。
原作ファンや『にわかだけど気になる』
『CMを見て興味を持ちました』という
方にはとてもおすすめです。
薔薇は薔薇は気高く咲〜いて〜♪薔薇は薔薇は美しく散る〜♪
鑑賞を決めてから、ずっと頭の中で流れていたオープニング曲「薔薇は美しく散る」。シティハンターでは、TM Networkの「Get Wild」がかかり、これこれ!と気分が最高に盛り上がったので今回もかかるとばかり思っていたら、一切かからず残念すぎる。
ミュージカル風の?声優さんによる歌で綴るダイジェストだったので、それならばなおのこと流して欲しかった!あまりに残念で帰路「薔薇は美しく散る」を聞き、これよ、正にオスカルはこれなのよ!と胸熱。続いてエンディング曲「愛の光と影」を聞き、そうだよ、アンドレの苦しい胸の内はこれなのよ!劇中これ欲しかった!と目頭が熱くなる思い。そして、アンドレは志垣太郎さんでお願いします!!オスカール!!
オスカルが私の人生とは?と悩むところはテレビアニメでなかったような?原作にはあるのかも知れず良い場面でした。全体的には見たいシーンは漏れなく入っていたけれど、ダイジェストの悲しさ、やはりぶつ切り感が半端なく、苦しみ抜きながらも、それぞれの愛と正義に生きる4人の心情が描ききれなかったのは寂しい。
ただ、作画がとても綺麗だったので、麗しいオスカルとカッコいいアンドレ、フェルゼン、ジェローデルを堪能しました♡
それにしても、フランス革命で男装の麗人を主人公にするという斬新さはやはり秀逸なアイデアです。
気軽に楽しむ令和のベルばら!
原作少女マンガの根幹の精神を、わずか2時間で見事に描いた
少女マンガ「ベルサイユのばら」は、フランス革命期を舞台に
「困難な運命の中で、自立し、自らの道を切り開いていく女性の生きざま」を描いた物語だ
この作品の根幹とも言えるテーマ、【女性の自立と自己決定権】が、過去の2次作品では主なスタッフが男性だったからだろうか、大切にされてはこなかった
主人公オスカルをして、男性の後ろからついていく、全く別の人格になってしまっていたこともある
今回の映画化で初めて、
監督・脚本家・スタッフに女性を擁し、
原作者が女性である少女マンガの
「意義と世界観」を、忠実に映像に表現出来たと言える
【ベルばらが、女性の革命により、女性たちの手に取り戻された 記念碑的な映画】なのだ
美しいMAPPAの映像
選りすぐりの声優陣
現代的でリズミカルな楽曲
原作少女マンガ準拠の脚本
原作マンガを愛し、その精神を理解しつくした監督
これ以上ない環境で作られた、久しぶりのベルサイユのばらメディアミックスの新作
短時間だが決してダイジェストではなく、
「物語の芯」を描ききった
素晴らしい出来映えだ
まず映画の主題は【これが私の道】だろう
♪Blieve in my way の曲でも、映像の中で特に強調されている
そして映画から感じられた、製作陣のスタンスは、以下の2点
1可能な限り原作少女マンガの内容通りに、忠実に
2原作少女マンガ・ベルサイユのばらを未来へ繋ぐこと・裾野を広げることに注力・若年層観客の存在を意識(暴力的な場面を省略)
〈現代の叡智の結集〉
今風の顔のキャラクター・令和の映像技術・現代の優れた音楽・人気の実力派声優
これらは今の若者たちに訴えかけるに必須だ
大人の鑑賞にも十分耐えうる内容になっている
〈暴力的なシーンを極力排除〉
時間が足りないことも幸いしたか
原作マンガに数ヶ所は有る、男性からの暴力的な場面のほとんどが、映画ではほとんど見受けられず
女性が安全に安心して鑑賞できる内容になった
革命の戦闘場面はあるが、悲惨な場面の大半を、映画ラストの短い時間に集約させ、その分
少女マンガらしく、
愛・夢・希望を描く時間を充足させた
ところで私は、原作少女マンガ・ベルサイユのばらの主人公は、オスカル(原作者池田理代子の思想信条をを体現するキャラクター)1人であると考えている
(アントワネットはオスカルの対比対象)
特筆すべきは、そのオスカルが
この映画では、身体的にも精神的にも、極めて自然な「女性として描かれていること」だ
テレビアニメでも、もしかしたら原作マンガでも、これまでのオスカルは男性的あるいは中性的に描かれていたように思う
女性キャラクターを、女性のままに
『軍人の女性であるオスカル』として位置づけたことも、劇場版ベルサイユのばらの功績だろう
そのことが、「女性は身体的にも精神的にも、なんら自分を変えることなく、自ら道を選んで、生きていい」とのエールになり、エールを受け取った私は、
この映画に自己を投影できた
これこそが映画鑑賞の喜び、醍醐味なのか
最後に
原作少女マンガのオスカルと、映画のオスカルの人物像が、ほぼ一致していたことを、とても喜んでいる
子どもの頃に憧れた、ヒーローヒロイン
「美しく鮮烈なオスカル」が、
たしかにスクリーンに存在した
音楽と映像美に圧倒された
遠い昔に原作を読んだきりで、劇場版「ベルサイユのばら」はちょっと懐かしく軽い気持ちで観に行きました。
こんなに素晴らしいと想像もしていませんでした。もう4回観に行ってます。
原作漫画を買い直して読み返しました。
作者・池田理代子さんがおっしゃるとおり原作に忠実に作られているのがよくわかります。
特にラスト30分は見るたびに心を揺さぶられます。
ベルばらは旧作アニメ、宝塚の上演など思い入れのあるファンの方が多いのでレビューが辛口なのは仕方ないかも知れません。
私とは別に、ベルばらを全く知らず白目ギャグのイメージで観に行った娘(27歳)が
「すごく良かった感動した!ベルばらってあんなシリアスな話だったの?」と言って再度観に行ってます。
ストーリー、映像美、音楽が素晴らしいのは言うまでもなく、ベルばらは大河ドラマであり女性として人間としてどう生きるのかという現代に相応しいテーマが根底にあります。
若い層にこそ観てほしい作品です。
編集の妙
何度も観に行きたい
昭和のキラキラ少女マンガ
後半30分が圧巻すぎる……!
私、マーガレット連載時期からベルばらのリアルタイムファンです。
オスカルさまが誌上で亡くなった時には気分が喪に服してる状態になって、周囲を心配させたほどの熱狂的ファンでした(笑)
一方でその後の宝塚版ベルばらも一通り見に行きました。別ものとして面白かったし、その後、舞台が好きになってハマるキッカケにもなりました。
その私から見て、旧作のアニメはイマイチでした。
なんていうか、男から見たベルばらって感じで、革命の部分はわかりやすく詳しく描写されていたし、デュバリー伯爵夫人とかジャンヌとか、悪女と言われる人たちの描写は原作以上に良かったんですけど。それもオトコ視線ならではなのかと今では思います。
あのアニメを作った男の人達って、オスカルよりジャンヌのほうが好きだったんじゃないかな。いわゆる典型的な女としての魅力はジャンヌのほうがあるもんね。
前置きが長くなりましたが、今回の令和版ベルばら。
映像は全体的にさすがマッパ!という感じで、ベルサイユ宮殿といい、衣装のレースとかの細やかさといい、「すごい!」の一言です。
絵柄もほぼ原作に忠実で、前半と後半の絵柄の差まで忠実に再現されてる感じ。(笑)
前半の三分の二まではイマドキのミュージカル仕立てで、これはこれで面白かったです。楽曲も今風でとても良かった。映像も凝っていて、飽きさせなかった。ただ、尺の関係ではしょりすぎていて、原作を読んでない人にはわからない部分はあったかもだし、必要なエピソードがやむなくカットされている部分もありましたね。
なのである意味冷静に鑑賞してたんですが。
……後半に入ったら……。
「うわあ、オスカルさまだ………!」って思わせる、重要なセリフがほぼ原作どおりに入っていて。
アンドレとのラブシーンもそこまで原作どおりでなくても(笑)と思うくらいほぼ原作どおりで。
そこから先、ラストまではもう、本当に原作のオスカルさまが動いている感じでした。
ああ、オスカルさま………!
しか言えません。
宣伝用のイラストではそこまで原作の雰囲気どおりとは思いませんでしたが、これはもうアニメ化としては理想的というしかないです。
こんな古い作品なのに。雰囲気を損なわずにここまで原作どおりのキャラとして新しい映像の中で動かしてくれるなんて。
製作者のみなさんありがとう。
長生きしてよかった………!
細かいところでは(作画とか原作改変部分とか 笑)ツッコミどころもなくないけど、長年のオスカル様ファンとして、満点をつけずにいられませんでした。笑
まじでやばい!!!
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