ベルサイユのばらのレビュー・感想・評価
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宝塚すぎるし、最期のオチがない
正直はやりのソフトスタイル化によるものだが、ベルばらはあしたのジョーと同じくらい当時ストイックな悲劇的なアニメの一つでその悲劇こそが当時の世相であり、オスカルとマリーアントワネットという2人の主人公から通した世界観だった。
それが最初の展開では宝塚チックを妥協してもせっかく二人の世界間の交差を描いていたのに、最終的には時間切れなのかオスカルの最期しか描いていない。これはさすがにテレビ版を見た人はそりゃないだろうと思うに違いない。アントワネットもフランス革命後運命に翻弄され、自業自得と世論の結果ギロチンにかけられる。ここまでの壮絶な最期が最期のエンドテロップでソフト路線とは、、納得がいかない。これなら近衛連隊全盛期時代と革命時代で2つにわけて、オスカルのストイックな生き様と最期を、アントワネットの急転直下の壮絶な運命と生き様と最期を映画化すべきだったと思う。
なんかこの様子でキャプテンとかあしたのジョー2とかリバイバルしたらそれこそ世も末のソフト路線過ぎると思い、評価をさげた。
描画や宝塚スタイルは嫌いでないが、トータルとしてのバラという意味の『気高く咲いて美しく散る』というベルばららしいストーリーにならなかったのがかなり残念というしかない。
本当に残念すぎる映画としか。
TVアニメ版とは違った趣
渋いTVアニメ版が大好き(出崎さんテイストの印象が強いがWIKIによると後半から監督だったのですね)で、今回の映画版は違った感じであるが、原作とか宝塚テイストがむしろ強いのであろうか(宝塚は未見なので勝手な想像)。オスカルがかっこよく、美しい。アンドレ健気。。アンドレに求婚する部下と結末のシーンなど良かった。2時間で主人公にフォーカスとしたのはやむなしであるが、彼ら退場後の王妃らのエピソードパートが観たかった。またクレジットと後日談が同掲されていたがクレジットも観たいので分けてほしかった。
作画が例えば京都アニメーションとかの感じで描きこんでいただけるともっと良かったかも。
ベルばらの魅力を今に伝える作品
再放送でTVアニメ版の素晴らしさに感動して、ベルばらファンになりました。映画化の話を聞いた時、大河ドラマのように幾重にもエピソードが重ねられて、深みある心の描写になっている物語が、2時間の枠に収まるだろうか?と思いました。絵のタッチも声優さんも変わっているしと心配していました。
でも、作品が始まってから、新しい声優さん達の熱演に、何の違和感もなく引き込まれていきました。特にラストシーンでは、感動で涙が出てきました。
やはりベルサイユのばらは、国宝に指定されてもおかしくないほど素晴らしい作品だと。
ミュージカル風の幕間みたいなシーンで一瞬顔を出すエピソードシーンも、今回の映画ではちょっと顔を出しただけの登場人物達も、皆懐かしさと共に、そこに1つの物語があったことを思い起こさせてくれ、それだけで、過去作品のファンは、本来の作品の持つ重厚さを思い出しながら、このダイジェスト版を見るのだろうと思いました。
初めて見られた方は、これをきっかけに、80年代のアニメ版を見られると良いと思います。さらに感動的です。
私は、原作を読んだことがないので、これを機に原作を読んでみようかと思います。
ベルサイユのばらという素晴らしい作品の魅力が、この機会に改めて広く伝わっていくことを祈ります。
とにかく感動
1789年フランス革命のアニメ時代劇。マリー・アントワネット政府に反乱を起こす、軍人女性の強烈な生き方。感動で胸も涙もいっぱいになる。愛国精神。自由精神。
映画単体では見れる ベルばらでは見れない
まぁ映画単品としては見れないことはない、ベルサイユのばらの映画で見たら中途半端な内容だったなぁ…これならいっそのこと映画やらないか2部作構成でもっと丁寧に描いてほしかった。
中途半端なのが一番駄目でしょ。肝心の事件もかっ飛ばすしダイジェストだったり…声優は全然違和感なかったがミュージカルはぶっちゃけ蛇足。
キャラの思考なんてこっちで考えるしナレーターも入れときゃそれで充分。そんなミュージカルいれるならもっと丁寧な作品に仕上げてほしい。
最後の怒涛の展開は良かったがアランの妹やロザリー(一瞬登場して終わり)、諸悪の根源ポリニャック丸々カットってありえないだろ。
そもそもこの作品はフランス革命という血で血を洗う争いを題材にした少女漫画で、絵だけで決してキラキラした内容の漫画とは言い難い。
映画ではアンドレの片目失う経緯も民衆からの真正面攻撃だが、漫画やアニメ映画に言うことではないかもしれんが、そもそも人間の本能って顔より絶対に手が出るのよ。それで腕が負傷したなら解るがあんなストレートに目だけ当たるってのはまず描写としておかしいんだよね。
あとは一番イライラしたのはエンディングだよ!オスカルとアンドレが死んでぶつ切りエンドはさすがに納得いかない。
アントワネットやフェルゼン達もあんだけ告知やキャラで取り上げておいて、最後を一枚絵と文章で終わらせるって…アニメでもダイジェストだったが描いてたし原作でも描いてたのにそこを省くのはあり得ない。
ここじゃないけど感想書いてる奴結構多いが、この時代にオスカルとアンドレにまた会えるなんて~とか言ってる奴、お前それ内容関係ないから一生漫画読んでろって言いたい。
総評としてこんな中途半端なメインだけを書いただけの一本道映画なんて作るなら、そもそもベルばらでやる必要性がない。他の映画でしてくれ、ジャンプ漫画映画なら適当に描いても違和感ないだろ?監督さんそっちでやってください。
ベルばらはそもそも人間感情や身分の違い、そこに至るまでの事件や経緯が絡み合って初めてあそこまでの作品という物に咲くバラなんだから、数々の事件や出来事を織り交ぜる肥料、物語の根本といえる首飾り事件や黒騎士事件を盛った土を捨ててまで作るバラの話なんて誰が見たいんですか?そのへんの草むらと変わりません。
2度とこの作品に関わらないでほしい。
てか自分はベルばらファンではなく少しかじった程度に好きでこんなに怒りが込み上げてるので、本当のベルばらファンからしたら炎上ものです。
ただ何回も言うように「映画だけ」で見れば普通に見れる作品なので、見に行く方は必ず「予備知識は入れずに」見に行ってください…いやまじで!
子供の頃は良く分からなかった凄さ。
2時間以内にするとなるとこうなるよねという。
わたしは1981年生まれなので、ベルばらはオンタイムでは知りません。
アニメは映画公開前にYouTubeで限定公開されていたけど、古さに慄き、一話も見続けられなかったです。ジャック・ドゥミ監督の映画版は数年前に見ています。
漫画は、高校生の時に誰かに借りて読んでいて、大人になってから自分で買って持っているという感じの人です。
ベルばらの好きな部分は、オスカルが近衛兵?をやめて、平民の軍?に入り、平民の兵士たちに認められてゆき、貴族であることを捨てて平民とともに蜂起する部分と、アンドレとの身分違いの恋の成就と、オスカル・アンドレ死後のロザリーが獄中のアントワネットを世話するところです。
つうか、ロザリー(早見沙織さん)とベルナール(入野自由さん)、ほとんど出番無かったですね。声優が豪華だったから出番そこそこあるのかなと期待していたけれども、2人とも一言二言しかしゃべってなかった…。なんならオスカルの死後は、エンドロールで終わってしまった…。なので、ロザリーは直接オスカルとしゃべりもせずよ。
まあ、2時間以内にしたいとすると、大胆に脚色しないといけないので、オスカル、アントワネット、フェルゼン、アンドレの心情に注力したという選択は、正しいと思うので、仕方がないですね。ジャック・ドゥミ版でもロザリーは割愛されまくってたものね。
アントワネットの結婚後の少女時代の出来事(ベルサイユは大変な人ですこと、など)は、にミュージカルナンバーの背景として描かれておりました。たぶんジャンヌの首飾りとかもそういう扱い。ロザリーの母とか(ポリニャック夫人だっけ?)。
でも恋愛模様は結構ちゃんと書いていて、ジェローデルなんて5人目の重要人物級だったので、まあそこは満足。
あと、泣くとは思ってなかったけど、軍の銃とかを売った部下を罰さないのは…的にオスカルが苦悩しながらなくシーンで、なんでか泣いていました。あと、部下の暮らしが追い詰められているとか、女なのにアントワネットの気持ちが想像できなかったとか、オスカルの世間知らず感を、なんだか先輩の気持ちで見てしまいました。
よく考えれば、2025年現在のわたしの年齢は、オスカルの享年より上だと思うので、さもありなんですね。ジャック・ドゥミ監督の映画版を見てからでも8年?
観ているわたしの成長?汚れ?老い?諦め?共感性の高さ?が、同じ事柄から別の視点を浮かび上がらせているのでしょう。
平日のサービスデーでもない昼間に見ましたが、中高年女性ばっかりでした。老女さえたくさんいました。皆さん、何を見出していたのでしょうね。
超ハイクオリティな2時間ベルばら
原作とTVアニメ版は全部観ています。どちらもそれぞれに好きです。
そして劇場版、とても面白かったです。良かったです。
原作版、TVアニメ版、宝塚版とそれぞれに支点の異なる名作ですが、アントワネットの輿入れ&オスカルの登場~フランス革命という原作なら10冊・テレビアニメ版なら40話という尺を2時間にするのはかなりの取捨選択が求められます。
そこで本作は
・人物劇シーンはオスカル×アントワネット×フェルゼン×アンドレ +少しジェローデルとアラン に絞ってちゃんとやる
・世界観や世情の動きは、随所で豪華ミュージックビデオ風の映像&歌を多用して圧倒しながらかっ飛ばす
という手法が取られています。
事前に友人から「ミュージカルっぽい」と聞いてかなり不安でしたが、各所で挿入されるMV風のところが動画も歌も素晴らしいクオリティで、体験としてハマり度がありました。映画館で観てよかったです。
上映時間は113分ですが、美麗な映像と興味を引く展開で体感時間はもっと短く感じます。
オスカル役の沢代みゆきさん、アントワネット役で嫁いだばかりの少女~王太子妃~王妃期で声を見事に使い分けていく平野綾さんの声演はものすごかったです。
描ける尺の都合でどうしても全キャラ薄味に寄りますが、それでも各人の思考言動が破綻しないように、小さな台詞の改変等で頑張って繋がれていたと思います。過去作を観ていないとまったくわからない…というシーンは1つしかありませんでした。その1つは原作版にのみ存在する話ですが、原作版でも「急にどうした!?!?」となるベルばら1の謎のシーンだと思う箇所なので、原作を知っているから意味が取れるというものもありません。この全体的に上手な取捨選択の中で外されなかったのは、原作者さんの思い入れのあるシーンなのかなと思いました。
いわゆる最古参のベルばらファンはキャラクターへの想いを50年~45年以上育ててきているので、デュ・パリーが、ポリニャックが、ロザリーが、アントワネットの最期が……等で評価を下げてしまっているのかもしれません。それらをちゃんと取り上げると、2時間映画としては全体の解像度が上がってしまって破綻してしまいます(人物画を描くときに、一箇所だけ毛穴を描けば顔全体の毛穴を描かないと不自然になる、という話です)。
自分も「知ってる者としては」オスカルとロザリーとの暮らしやロザリーとアントワネットとの最後の絡みはあって欲しい派ですが、本作で初めてベルばらを観る人は、それらが無い本作でも最後まで違和感無くストーリーを追える作りになっていると思います。
自分(男性です)の周囲で一番有名なのはアニメ版ですが、アニメ版ではかなり感覚的な戦いになってしまっていたバスチーユ戦が、原作寄りというか原作以上に「戦術指揮官としても強いオスカル」で締められていたのが特に嬉しかったです。女としての幸せの大綱を諦めたときに「軍神マルスの子として生きよう」と誓ったエピソードに説得力が出ていました。アンドレやオスカルの結末も、やや唐突だったアニメ版寄りではなく、気品があり納得感のあることになっています。総じて、終盤の展開は各過去作のいいとこ取り&ブラッシュアップが果たされていると思います。
数年前にスーパーマリオの映画がありましたが、あれのように「わずかに知っている人が観に行っても、エッセンスをしっかり体感しながら感動できる」系の良作リメイクに思いました。ベルばらを言葉としては知っていても中身はよく知らない……という人に観に行ってほしいです。原作やアニメ版の予習は必要ありません。
教科書の重要語句レベルの世界史知識があると、より感じ入る演出が増えると思います。ルソーの社会契約論、テニスコートの誓い、アンシャン・レジーム(懐かしき、すべての古きくびき…)、人権宣言、ヴァレンヌ逃亡事件…
※追記
友人を連れて、映画館で2回目を見ました。
体感時間は2回目の方がさらに短かったです。
2回目はMV時に歌の歌詞にも集中できたので、より感じ入ってしまったかも。
何度見てもいい、どこに出しても恥ずかしくない、以降永久に日本のクリエイティブの誇りとしてお出し出来る作品だと思ったので、星4.5から5に変更します。
作ってくださったすべての方々、上映してくれた映画館、ありがとうございます。
詰め込みすぎかな
ベルサイユのばらのファンなので、映画をやってくれただけで大満足なんですが、やはり詰め込みすぎかなって感じです。
デュバリー夫人との確執やポリニャック伯夫人との贅沢三昧の日々、首飾り事件、黒い騎士事件は全部カットされてました。
ロザリーもピエール坊やと一緒に一瞬出番がある程度で、オスカルとの絡みが全然無し。
ロザリーってかなり重要な役なのに(笑)
特に黒い騎士事件はないと、ベルナールがいる意味がなくなっちゃいますし、アンドレの失明の原因も違っちゃったのでかなり残念でした。
ナポレオンも一瞬すれ違っただけ。
オスカルが亡くなったあともエンドロールで語られるのみで、ヴァレンヌ逃亡事件もなかったし。
ただ声優陣が素晴らしく、特に沢城みゆきさんはオスカルそのもの!
やはり原作の長さ的に少なくとも3部構成ぐらいじゃないと収まらないと思う。
でも、見ている人はベルサイユのばらファンばかりだろうから、カット部分が多くてもみんな分かってるから問題ないのかな。
ダイジェストでもミュージカルでもない、独立した傑作革命史劇
先ず、この映画は、何も知らない視聴者が、単体として鑑賞して完全に理解して満足できる作品であると断言させてください。もちろん、ある程度は映画やアニメを見慣れているということが前提にはなりますが、予習は全く必要ありません(わたしは大体の粗筋くらいしか知らないで観ています)。
前半のミュージカル仕立てのパートでは、政略結婚でフランス王家に嫁いできた若きアントワネット王妃を中心に、(女性の)貴族軍人オスカル、その小姓である平民アンドレ、外国人貴族のフェルゼンの4人がロマンスを演じ踊ります。これはやや長い序章にすぎないと思います。なので、平民アンドレのみを疎外する三角関係の主役であるフェルゼンは、盛り上げるだけ盛り上げてフェードアウトします。
後半の史劇パートこそが本作品の主題であり、教養ある知的貴族軍人であるオスカルを主人公とし、パリ市民による革命が平民アンドレのオスカルへの愛情と共に激しく燃え上がり、軍事史マニアをも唸らせる描写のバスティーユ監獄攻城戦へと怒涛のように雪崩込みます。必ずしも史実に忠実ではないとはいえ(原作漫画にはかなり忠実らしいですが)、フランス革命序章を描いた作品として誰にでもお勧めできるものだと思いました。
原作マニアやTV版マニアにはそれぞれ不満も多いようですが、この映画は単にそれらのダイジェストであるのではなく、独立した鑑賞に耐え得る立派な作品であり、人類史に永遠に残るフランス革命を、ルソーなどの啓蒙主義思想に立脚する貴族軍人の視点から見て描いた、稀有な傑作映画作品だと思います。是非、フランス人その他の外国人による感想も聞いてみたいと思います。
作品を語り継ぐための映画です
はるか昔、小学校の「学級文庫」にあった原作マンガを読み、荒木伸吾さんの美しい画の旧アニメを再放送で見て感動した者です。
最初、これはミュージカル調の作品紹介フィルムなのか??と思うくらい、すごいスピードで話が進んでいったのでちょっと引いてしまいましたが、
(でも澤野弘之さんの音楽はドラマチックで好きです♡)
後になるほどエピソードが丁寧に描かれていって、
クライマックスの革命になるとやっぱり泣かされました。
「ベルサイユのばら」は今みてもやっぱり良い作品です。
どんなに良い作品も、ひと世代分時間がたつと忘れられていってしまいます。
でも新しい作品が世に出ると、新しいファンが生まれます。
たとえ2時間にまとめるのに無理があったとしても、
この映画を観て初めて作品に触れた人が、原作マンガや旧アニメに興味をもって、
みたり買ったり知人におすすめしたりしてくれるかもしれない。
この映画は、2時間で作品のすべてを描くのが目的ではなくて、
丁寧に解説して作品の魅力を後世に語り継ぐためにつくられたのではないでしょうか。
おかげさまで私も久々にいろいろ思い出して楽しませていただきました。
年齢とってからみると、登場人物の迷いのない鮮烈な生き様がさらにまぶしかったです。
若い人たちにみて欲しいなぁと思いました。
ベルばらの世界観を音楽で楽しむ
タイトルなし(ネタバレ)
母親が、好きで、名前ぐらいしか知らない作品でしたが、昔から名作という話は、聞いていたので、今回初めて、ベルばらの世界に飛び込んできました。
全く勝手に想像した物と違い、財政だったり人間模様や、もがき苦しむオスカルの姿…
アニメ版は、40話を2時間で、ダイジェストにまとめているので、
原作ファンの方には、物足りない感じもするとは思いますが
ベルばらを初めて観た感想は、美しく、宮殿の、絵が凄く細かく描かれていて、ストーリーもまた感動し、クライマックスには、涙止まりませんでした。
すっかり世界観に、ハマってしまい、今アニメ版を鑑賞中です。
私も含めてベルばら知らない世代
も、観て後悔のない作品だと思いました。
MVみたい
なんとなんと挿入歌が15曲も!?
シーンの繋ぎがかなりくっきりしている
原作もTVシリーズも観ていないがこれはどこまで忠実なのだろうか?
マリーアントワネット意外に出てこない。
オスカルとオンドレの物語だった。
もはや古典
ベルサイユのばら、初めて全部見ました。
原作漫画も宝塚版も見た事はありません。
テレビアニメはリアルタイム放送時に妹がよく見ていてそれをちょっと見た事があるくらい。
映画だし時間の関係で圧縮した内容だろうけど、
名作と言われる物語を最後まで見たかったのが動機として大きい。
登場人物もオスカルとアンドレ、マリーアントワネットとルイ16世位は知っています。フェルゼン伯爵は知りません。
その程度の知識ですが、楽しめました。
内容については今更語る必要も無いでしょう。
マリーアントワネットが后として迎えられた時からバスティーユ監獄が制圧されるまでのお話し。
前述の登場人物の絡みや恋愛、フランス革命前の動乱の時代を生きた人々の一途な愛、一途な恋、一途な情熱をミュージカル風にアニメ化した映画。
映像はとても素晴らしくまるでカラーで描かれた動く少女漫画の様。だけど動きは滑らかで良いかんじ。
バラが一杯でてきたり少女漫画的な表現も多いのは良いのか悪いのか微妙ではあったが。
映画館で見るとゴージャスに見えてもテレビで見るとちょっと微妙かも?
お星様キラキラの目とか凝りすぎ位のドレスとか。
やはり映画向きの映像。
可憐だけどちょっと困ったアントワネット様、
可憐だけどどこまでも漢気あふれるオスカル様。
なんかいいわあ❤️
【演出酷評】安っすいミュージカルさえなければ…
上映直前に薄ら寒いミニキャラ劇場が始まった時点でなんとなく嫌な予感はしていたが、安さに安さを極めた演出と中途半端にディズニー感を醸してくる謎ミュージカルを浴びせられたときには渇いた笑いを堪えることに必死になり、開始 10 分程度で席を立つべきかどうか本気で迷い始めた。
フランスの物語なのになぜ歌詞に英語が入るのか。
登場人物のセリフに被せるとは何事か。
ニコニコ動画で上映すればツッコミコメントの嵐で画面が埋め尽くされていたことだろう。
舞い散るバラの花びらはまるでプラスチックのようだったし、そもそも空から垂直かつ大量に降ってくるのはどういうわけなのか。
そういう笑いを誘っていたのだろうか。
物語が深刻さを極めていくにつれて不愉快なミュージカルが挟まる余地はなくなっていったので、ストレスは徐々に軽減されていった。
作画も原作に寄せようとしすぎて顔の影にさらに縦線を入れたりして不自然な表現になっていたが、そこはアニメお得意の描写でどうとでもなったろうと思う。
映画として良かった点はオスカル様が麗しかったことと、ベルサイユ宮殿の作画が素晴らしかったことくらいか。
星 2.0 にしようかどうか迷ったが、原作ファンとしてはストーリーが捻じ曲げられることがなかったことを評価し 3.0 にしておく。
個人的にアランがオスカルを想うシーンも入れてほしかったが、時間の都合で入れられなかったのであろうことは納得できた。
花は咲く、綺羅の如く
今までまったく触れてこなかったので、2時間で収まらないのは承知の上で入門編として鑑賞。
ダイジェスト感は強いものの、流れは理解できた。
まず意外だったのが、オスカルが女性であることが隠されていなかったこと。
設定からバレたらマズい話だと思っていた。
また、尺に収めるためにある程度は有効にしても、あまりに挿入歌が多くて(15曲!)驚いた。
後半の新聞記者のところはミュージカルっぽかったが、それ以外はダイジェストですらないイメージ映像。
サスガにやり過ぎで逆に尺を食ったように感じる。
マリーの「王妃である前に人」というのは理解するが、貴女それなりに自由にやってましたよね。
後半空気だし、もっと端折ってよかったかも。
オスカルも113分で3回も「気付かなかった…」をやるので無能に見えてしまう。
マリーとハンスのような一目惚れがあまり好きでないので、やはり一番好きなのはアンドレ。
ルイ16世も情けないながらいい人でしたね。
ラストからもオスカルとアンドレが主で、そちらは感情移入できるくらいには描かれていた。
反面、アランやフローリアンは割を食ったのかな。
作画は概ねよかったが、市民の服が綺麗すぎて気になる。
くすんだ色を着せてはいるが汚れの表現はほぼなく、早見沙織キャラは明らかに浮いてたし。
原作はもっと深く複雑な心情や関係が描かれていることは想像に難くないが、いち作品としては平均点。
顔の縦線はまだしも、白目はパロを見すぎたこともありもはやギャグ。笑
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