ベルサイユのばらのレビュー・感想・評価
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ベルバラ、宝塚好きにはやはりたまらない、劇中曲だけちょっと減点
原作が好きな人、宝塚が好き(観る)な人、両方好きな人で賛否分かれるでしょうが宝塚ベースの私にはハマりました。宝塚では4大キャラの誰かをクローズアップした◯◯編が多く、ミュージカル仕立てだから上演時間も短く、全体を通してフラットに描くことはないので再確認出来てとても良かった。
ストーリーは飛ばしているし、やはり少女マンガなのだがこれは世界観を楽しむ人向け。ただ劇中曲がかなり現代風のヒットアレンジでフランスにもストーリーにもあってなかった感があったので少し減点です
これが原作ならこんなにハマらなかった
原作の三大悪女が出て来ない。
物語の最後の証人になるロザリーが殆ど出て来ない。
マリーアントワネットのお目目が原作より大きくてお星様キラキラ。
前半の展開が主要4人に絞ったのも納得。
だけどそれをミュージカル仕立てにするのは賛否が別れる所。
「ベルサイユのばら」は宝塚で舞台化、TVアニメ化、フランス人による実写化がされているが、成功したのは原作と宝塚の舞台化だけ。
TVアニメを原作と同等に扱っている人がいるが、これは似て非なる物。TVアニメは打ち切りされている。
これには理由がある。
宝塚は脚本家がこれは原作者がマリーアントワネットの生涯を描く事を描いていると読み取り、物語の縦軸をマリーアントワネットに据えた事。
TVアニメは始めからオスカルが主人公。
しかも頭が昭和の男性監督が男性目線で作っているので、アニメ第1話はオスカルが本当は女性として生きたくてジェローデルと決闘する話。これで脱落した視聴者も多いのでは?
その後、マリーアントワネットの輿入れには悪役が替え玉騒動も入れている。オスカルが市民側に寝返るのも「私は平民(アンドレ)を好きになったから平民を味方する」って、オスカルが貴族を好きになったら平民の味方をしなかったのか!とツッコミの展開。アンドレの死亡も別にオスカルを庇って死ぬ訳でもない。オスカルが死亡する時も「フランス万歳」も入れていない。こんな糞アニメが原作と同等に扱われているのは大変不本意。
フランス人の実写版もアンドレとオスカルが逆転の性格。ロザリーがオスカル達に会うのはアンドレがロザリーを金で買おうとする。マリーアントワネットは殆ど出ない。今宵一夜の場面でもアンドレがオスカルを誘う展開。バスチーユはなくて、アンドレとオスカルが革命の行進に参加する所をアンドレが撃たれ、オスカルはアンドレを叫んで探す展開。これ当時の男性女性の関係を表しているだけで、ベルばらの魅力はオスカルが自分の意思があり、自分で見て自分で考えて行動するという当時は許されなかった行動にある。
尺の関係からか今回のアニメ劇場版は主人公の4人を中心にしたラブロマンス。
前半はマリーアントワネットを中心に描くが、花や額縁の演出とミュージカルの様な展開が続く。マリーアントワネットを描くのであれば宝塚の様に母親のマリーテレジアを出して歴史的な背景や仕組みを描いても良かったのでは?と思うがそれは大した事ではないかもしれない。
今回の劇場化に当たり、監督や脚本家は宝塚の舞台を参考にしていると思える部分が多くある。最後にオスカルとアンドレが天空で死後に結ばれるのは完全に宝塚のアンドレ・オスカル編のオマージュ。
原作と同じ様に後半はオスカルを中心にオスカルとアンドレと革命を中心に動く。ここに来るとミュージカルの演出がなくなる。前半もこれが出来なかったのか?と思う。
後半になって原作遵守の展開になる。
宝塚の舞台で一番納得がいかなかった部分、オスカルとアンドレが結ばれる「今宵一夜」の場面では、宝塚舞台が突然アンドレの事を「あなた」と言っているのに、この劇場版では「お前」と言うこれは良かったと思う。原作ではオスカルが病気に侵されていて、咳をしている所を狙われるが、劇場版では部下の死に注意を引かれて狙われ、アンドレがオスカルを庇って死ぬ。これも良い。
また、オスカルがバスチーユを落とすのもTVアニメとは違ってオスカルが適切な指示を出しているのが描かれていて、また死際に「フランス万歳」があって良かった。
オスカルの死後はエンドロールで王家滅亡を文字で語るだけ。マリーアントワネットが主人公ならば映像としての登場が原作にない「近衛隊に戻りなさい」だけでなく、マリーアントワネットのその後も観せるべきではなかったのだろうか。
この尺でベルばらをやるなら前半のラブロマンスをああいう感じで描くのは仕方なかったかもしれないが後半の原作遵守からして勿体ない。
フェルゼンがアメリカの独立戦争に行く件なども入れてアントワネットから離れる話を入れても良かったのでは?歴史的な事件をもう少し入れても良かったかも。
TVアニメよりはかなりまともだが、もしもこの劇場版が原作だったらこんなにベルばらにハマらなかったと思う。全体評価は65点
これは賛否が分かれるかも
もちろん、ベルバラ世代です
漫画今も全部持っています
漫画は毎回泣くところは一緒です
アニメも欠かさず見ていました
再放送、何回観たかな
先輩同僚に毎回泣くところが同じ話をしたら
◯◯の場面でしょと当てられてしまいました
この先輩はダウントン・アビーが面白いと教えてくれた、大好きな先輩です
池田理代子先生を始め、24年組の先生など、この頃は素晴らしい漫画家が多いです。
本日から、青池保子先生の原画展がやっと東京で開催されるので、初日に行き、ランチをしてから、ベルバラを観ました
14:30からの上映。木曜日にチケット購入したけど、いつもの席は先を越された
9割の入り。凄い…
ほぼ女性、同じ世代多し
レビューから、泣けそうと期待値を上げて行きました。
結果として、全く泣けませんでした
隣の方は、けっこう泣いていましたね
2時間で良くまとめられていたし
声優さんも、初代の田島令子さんを継承しつつ新たなオスカルで良かった。
作画も、池田理代子先生の面影を残しつつ
今風なキャラで良かった
びっくりしたのが、ミュージカル風なところ
これは賛否が分かれそう
けして嫌いではないけれど、あまりにも今風すぎるかな
全く知らない人の方が純粋に楽しめそう
原画展の青池保子先生の漫画は
又、すぐ、読もうと思ったけど、ベルバラは
そう思わなかった
オスカル、鎧くらい付けて欲しい
革命前のフランスで、王室を護衛する貴族の跡取りとして男のように育てられた少女オスカル・ジャルジェは、隣国オーストリアから嫁いできた王妃マリー・アントワネットの警護を命じられた。オスカルは従者で幼なじみの平民アンドレから密かな恋心を持たれ、マリーは容姿端麗で知性的なスウェーデンの伯爵フェルゼンに一目惚れ。18世紀後半のベルサイユで出会った彼らがフランス革命を通してどうなるか、という話。
ベルばら、という言葉、宝塚歌劇で大盛況だったのは知ってたが、ストーリーも登場人物も知らない状態で劇場鑑賞。
フランス革命の前後、オスカル、アンドレ、マリー、フェルゼンの4人が愛し合ったり、革命戦争やその後に全員亡くなったり、悲しい話なんだな、と知った。
まずオスカルだが、銃での戦争ならあんな派手な衣装じゃなくて鎧くらい付けないと、とか、マリーも贅沢ざんまいせず少しはパリに行き現状を知る努力をすべきだったのでは、(これはルイ16世にも言える)とか、思ったが、マリーの話は史実だろうから仕方ないか。
いずれにせよ、初ベルばら、面白かった。
歌劇だけど、ベルばらの世界を堪能
ジェネリックあるいはまとめサイト
絵は綺麗、まさに池田理代子先生そのもの!
ベルサイユ宮殿の鏡の間も素晴らしいし、ドレスなんかも子供の時に憧れたのと同じ!
だけどね、なんか話を端折りすぎてアントワネットはわがままで贅沢三昧のお姫さまにしか見えないし、オスカルは世間知らずな夢見る夢子ちゃん?でアンドレはひたすら耐える片想いの平民という感じだし。
ストーリーがひたすらフランス革命に向かって展開されるから人間味らしい場面(オスカルに軽口をきいて怒られるアンドレとか)メルシー伯にどやされて国王とマリーアントワネットがおいおい泣く場面とかカットしてるから、感情移入しにくいのよね。。
暗い中でもクスッとなる場面、あったのに。
そこに至る経緯や登場人物の思いや行動が描かれてないから、???なんで??なんでそうなるの??と。
その説明をBGMで歌い上げてイラストで流すから、完全に置いてけぼり。
やはりあの大作を2時間で!ってのが無理過ぎ。
起、転、転、結、もしくは、起→結くらいの展開だった。
2時間の尺ならもっとまとを絞り、オスカル視点だけで別にアントワネットとフェルゼンの恋は描かんくてよかったのにな。
なんで、今映画化したんやろ?この映画は何をテーマに描きたかったんやろ?
それが全然見えてこなかった。
オスカルの生き様を描くなら私はオスカルを描くならロザリーとベルナールとの出会いは描くべきだったと思う。
ロザリーこそ普通の平民の女性(半分は貴族の血が流れてるけど)の暮らしの象徴で彼女の生活に触れたことでオスカルはそれまで当たり前としてきた自分の生活を省みて恥じて、民衆と共に戦う決意をしたのだから。
彼女の人生の決意はロザリーなくしては無かった気がするのよ…
ポリニャック伯夫人の「文句があるならベルサイユにいらっしゃい」も貴族のいやらしさを描くには欠かせんかった。
プラス、アントワネットがロザリーに優しく接することでまたアントワネットの人物像も浮き上がってきたし(大切な人の大切な人に対して好意を惜しまないとこ)あとベルナールとロザリーがいたことで基準の恋人像が出来て、オスカルとアンドレの悲恋がさらに際立つし。
あのミュージカルみたいな場面がなかったら、ちょっとくらいエピソード入れれたんじゃないのー?
自分はあの歌入りのBGMが、効果的に使われたとは思えなかった。
描き足りない部分を補っていたらしいがアニメならアニメで描いてほしかった。
池田理代子先生が描いたベルサイユのばらの、表面的なものをなぞっただけに思えてならないー。
根幹の骨太の部分が見えてこないー。
ちなみに、声優さんはみな原作通りのベルサイユのばらを意識されて吹き込まれていたのかな?
それとも、このアニメ映画の脚本通りのキャラクターとして吹き込まれたのかな?
なんか前者か後者かで、全然キャラクターへの意識や思いが変わるだろうなぁと。
なんか、まとめ動画を見たけど、綺麗だったー
で終わった。
目の保養にはなりますが、彼氏とかと観に行くものではないかもです。
私的には、今回の映画はもったいなかった、だけどこれだけ編集されても鑑賞に耐える池田理代子先生がいかにすごいのか、が分かった映画です。
だけど2時間はやはりもったいなかった…。
歴史と宝塚歌劇の融合
原作ファンは不満だろうけど...
原作漫画ははるか昔に姉が持っていたコミックスを(定期試験期間中に)一日で読んだ覚えがありますが、内容はほとんど覚えてません。TVアニメは未視聴。
劇場のCMで特報を観たときはコミックス全10巻(その内1巻は外伝だったので実質9巻分)の内容はとても1回で収まらないので、何部作かに分けて制作するのかと思ってたけど、視聴前にフランス革命までやっちゃうことを知り、超総集編になるだろうなということは想像してました。
昭和の少女漫画を令和にどう表現するのかを楽しみに観に行きましたが、結果違和感なし。
前半戦は思っていた通りで、ストーリーを駆け足でいろんなエピソードをカットしまくりだけど、(ロザリー出演1シーンのみ)ミュージカル仕立てでうまく表現していたと思います。
逆にミュージカル仕立てだったからこそ、昭和の少女漫画的表現(おめめキラキラ、背景に花畑)に違和感が無かったのかもですね。
後半の革命決起からヒーローとヒロイン(本作ではオスカルがヒーローでアンドレがヒロインだよね)の死はじっくり魅せてくれ、逆に超総集編だったからこそ、2時間が全く退屈しませんでした。
原作を全く知らない(自称Z世代の)娘と観に行きました(彼女も総集編ぽいことは理解してました)が、逆に原作を知らないからこそ、本作品に大満足。
よって今回の評価は満点とさせて頂きました。
ただ、原作に思い入れが強い人ほど辛口評価になると思います。
後、主人公を始めサブやモブキャラも声優業を本職とする声優さん(結構レジェンド級)を配役していたことにすごく好感を持てましたね。
「ベルサイユのばら」を題名だけ知っていて中身を全く知らない人には本作を勧めたいですね。
総集編のような作品
オスカルしか勝たん
原作、その他のコンテンツは未読・未視聴ながら
革命期のフランス🇫🇷が舞台とあって、
史実をベースにしながらも、
オスカルという強力なキャラクターを主役に据えることで
魅力的な作品に仕上がっていると感じ、私は楽しめました。
ミュージカルっぽい仕立てには多少の戸惑いもありましたが、
音楽が澤野弘之だけあって、
スケールが大きく&ダイナミックな楽曲もあり好みでした。
しかしながら、ここまで頻繁に差し込まれると、
本当にミュージカルアニメにしてしまう方が良かったのではないかと思いましたね。
もうオスカルの圧倒的な魅力が素晴らしく、凛とした佇まい、言動、行動に痺れましたし、
ちゃんと女性としての幸せも束の間ながら得ることができて、本当に良かったなと思う一方、
悲劇的なラストに向かっていくあたりは、胸が苦しくなりました。
とにかくオスカルを見ているだけで引き込まれる、そんな作品ですね。
オスカルしか勝たん、そう思いました。
マリー・アントワネットの前半・後半でのキャラ変も良かったと思います。
天真爛漫な若い時代から、王妃となって時間が経過した後半では、声優 平野綾の演じ分けが
良かったです。
絵柄が原作を踏襲していても、古くさくなっていませんし、アニメ製作がMAPPAということもあり
実に昔と今の良いところがうまくMixされていたと思います。
よもやこんなに面白いとは思っていませんでしたし、
12/1のファーストデイだったからかもしれませんが、観客もそこそこ入っていてうれしかったです。
観てよかったです。
宝塚のイメージがこびり付いてるとは言え、ソレに引っ張られる必要はなかった
少女漫画誌掲載の原作はコミックを流し読んだ程度でしかないため、今では記憶がスッカリ消失。TVアニメも見た記憶がなく、世間的にもイメージが強烈に結びつくのは『宝塚歌劇団』なのでしょう。タカラジェンヌ演じる『オスカル』に憧れて舞台女優を目指す『漫画』作品があり、それがアニメ化・舞台化という連鎖を生んでるくらいですし。
そのせいなのか、中盤まではそんな舞台劇の空気が色濃く進んでいきます。コレが腑に落ちず敢えてそうした理由でもあるのか?と。恐らく長編漫画を演劇や映画の尺に圧縮する必要性でそうなってしまい、それがテンプレ化した感があります。
ならば個人的には3部作などシリーズにすれば?と(お金の問題?)。コレはアニメ映画ですので『歌劇』的演出は微妙な気がするし。でもターゲット層にコレが刺さるのであればそう言う意図なのでしょう。
そんな感じで前半は相当駆け足で展開していく中、歌劇とグラフィック演出で時間経過を組み立てる演出が挟まります。コレもホントはシーンを描くべきでしょうが、紙芝居チックで(細部が多少動いてる場合も)らしくない構成。何だか今作の『MAPPA』は微妙にパフォーマンスを欠いてる感が‥‥
全体的にモッサリした感じに進んでいき、コレがラストまで続くと微妙だなぁと思ってた矢先、後半から段々エンジンがかかり始めたと言うか、一気に盛り上がっていきます。そこからは『フランス革命』の史実を題材に、貴族と平民の武力衝突によるパリ市内の争乱へと展開、並行して各キャラの色恋沙汰が悶々と進行します。
この後半〜終盤にかけては巧く行ってたので、前半もこうであれば良かったのに残念です、歌劇演出は相変わらず微妙ですが。傍らでご婦人方がお好み?なのか禁断・不成就・不相応諸々の儚い恋物語も粘り気が増してきて、恐らく観客全員が知る結末へと向かいます。
総じて作品の出来は可もなく不可もなくの、コレはコレでアリ的な仕上がりでした。メインキャラもシッカリ立ってましたし、前半のモタツキが気になる他は辛うじて纏まってはいたと思います。原作を知る往年のファンには賛否あるでしょうが、初観客にはまずまずウケそうな気がします。ベルばら入門編・初級者的な?(自分はコッチ😂)
以降余談ですが、個人的に記憶にガッツリ残っているのは『ラ・セーヌの星』の方で、後半でチョイ登場のロザリーを見て、ナゼかソッチが懐かしく回想されました。
また作中、ギャグネタとしてチョイチョイ出てくる、額の縦線と白目。当時のこの「ガーン!」の表現手法は印象深いですが、今でも少女漫画の定番? 『かげきしょうじょ!!』のさらさと愛ちゃんの例のシーンは、コレのオマージュかな?😳
端折りすぎ
原作ファン知識アリなら4
テレビアニメ版ベルばらを期待してしまうと少し物足らない
物語序盤はミュージカルテイストの駆け足な展開、原作知識がなしではセリフなし描写に何が起きてるのか分からないシーンもあります 逆に原作を読んでる方ならそのシーンで何が起きたか人物たちの心の葛藤なども脳内再生され問題なく楽しめると思います
原作ではフランス革命という時代の流れに翻弄された様々な人々の人生が描かれますが本作は何方かというとオスカルとアンドレの物語だったかなと感じました
先にも述べましたが尺の都合上これは正解だったと思います
それと特筆すべきはキャスティングされた声優陣のリスペストを感じました 特にオスカル役の沢城さんの演技には役者冥利に尽きるという心が伝わってくる様でした
世代の違う方で一度ご覧になられた方は原作を読んでもう一度、劇場に足を運んで欲しい
本作のテーマでもある気高く生きるという事、現代人の我々には難しいですが譲れないものを持つという気持ちになれるかも知れません。
追記:
賛否両論ある様ですが舞台挨拶の壇上の原作の池田氏の笑顔を見て私は納得しましたし今の時代にベルばらを伝えるキッカケとなれば十分に役目を果たしてると思います
ここから興味を持って原作やテレビ版を掘り下げて貰えれば過去作に携わった方々への称賛に繋がれば喜ばしい事だと思います。
実写版の果たせなかったミュージカル調の演出と整理された物語でオスカルとアンドレの物語は永遠になる
ベルばら歴は、アニメ全話から入り原作マンガ読み数年前にリバイバルされた実写版を見て舞台は見てないライトなファンです。(90年の劇場アニメ版は未見)
新作映画がアニメ化とミュージカルになると事前噂され新しい映像が公開されるとSNSで、作画などに賛否が出るなどの様子を横目で見てましたが、声優キャスティングに誰特?なタレントや吉本関西芸人がいないのと、歌の達者な声優さんをキャスティングしているなどの面で俄然興味湧き初日の夜に鑑賞。
場内はベルばらファンとお見受けする女性陣が殆どので、本編は超ベテラン脚本家の金春智子さん(70年代から活躍してる方で近年も日常萌系や悪役令嬢物アニメも手掛けている凄い人)のコンパクトにまとめた展開で、駆け足気味で原作やテレビアニメ版を見てないと分かりにくい部分もあるけど、登場人物を絞ってオスカルの最後までを描いてあるので、結構満足度が高い出来。(殆どの出番はないけどアニメや漫画でお馴染みのキャラもチラッと見せるサービスあり)
MV風のミュージカル場面も歌と曲も良いので悪くないと思うのと、配役の声優さんも適材適所で、文句なしの沢城オスカルや近年はミュージカル俳優として活躍してる平野綾のアントワネットも年齢を毎の演じ分が流石で、志垣太郎氏がハマり役だったアンドレ今回の豊永利行さんも良かった。
自分は存じてなかったがフェルゼン役の加藤和樹氏の声質と演技も素晴らしい(勿論歌もね)
後半の戦闘場面は、当時の歩兵の戦いを再現しておりリアルでありながら、オスカルの部隊が民衆側に助太刀するシーンなどは、これぞ王道の主人公だ!の行動も勇ましくて上がり見せ場になっている。
気になる点はあまりないけど、アニメ版のクールなアランに慣れているせいか、もう少しカッコよい場面も足してくれると良かった。(漫画版に近い)
ただ、オスカルと衛兵隊の面々が打ち解ける描写は割とあったので唐突感も少ないのは良かった。
個人的にミュージカル映画とはいえないが、原作と物語への解像度が高くて良質な作品だと思う。
余談
『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』などの名作を手掛けたフランスのジャック・ドゥミ監督が、日本の資本で実写版を一度映像化しているが、駄作や手抜き映画と言われネタ扱いの作品があるけど、こちらも最初はミュージカル映画にする予定だったと聞いていて、今回の作品は解答になっていると思う。(実写版がどうしてこうなったらのか?もレビューしてます
不朽の名作はやっぱり偉大だった
1972年から73年にかけて「週刊マーガレット」に連載された不朽の名作「ベルサイユのばら」のアニメ映画でした。男の子だった私としては、これまで存在は知りつつも、”少女マンガ”である原作にもテレビアニメにも宝塚の舞台劇にも全く触れて来ませんでしたが、半世紀以上経過してなお人気があるコンテンツであり、どういった点が多くの人を惹きつけ続けているのかに興味があり、本作を観に行きました。
その結果、とにかく原作の魅力がとてつもなく大きいことが感じられ、収穫のある鑑賞になりました。ではどの辺に魅力があるのか?既に語りつくされたことだとは思いますが、フランス革命という世界史上でも稀に見る大事件を背景にして、マリー・アントワネットやルイ16世をはじめとする実在の人物と、架空のキャラクターである主人公・オスカルらが混然一体となって多数登場し、作者の解釈に基づく彼らの人物描写を行うことで絶妙のキャラクター設定を行い、なおかつ少女マンガらしく複雑な恋愛関係や恋愛感情を描きつつも、フランス革命における戦闘シーンもきちんと描いており、言ってみればフランス革命版の大河ドラマになっているところが最大のポイントだと感じました。
一方でアニメ映画としての出来栄えと言う点では、主要キャラクターの描写は非常に綺麗だったものの、それ以外の背景描写などが非常に粗い感じがあり、最近の精細な描写に慣れた眼で観ると、やや見劣りがするかなと感じたところでした。ただ、大河ドラマに例えるなら総集編的な纏め方をしていて、ややもすればダイジェスト版にならざるを得ない2時間弱の枠に、恐らくは原作の名場面であろうシーンをきっちりと入れ込んで、一編の叙事詩に仕上げていた点は大いに評価出来るかなと思いました。
そんな訳で、本作の評価は★3.8とします。
ミュージカル調なのに映画館の爆音で歌が聴きづらい
愛があれば見れるよ。でも、ベルばら愛無い人にお勧めできるレベルでは無いかな。なぜなら映画館の大きな音量で歌の歌詞が全然入ってこないので魅力半減。ストーリーを埋める工夫が歌なのに、歌を爆音で歌詞が伝わらない様に聴かされるくらいなら家で円盤で見ればいいのかもと思います。
沢城みゆきさんのオスカル様美しかったです。
それだけ満足です
短い映画の時間枠にストーリーを埋めるためミュージカル調の歌曲が入ってくる作り方はチャレンジしてるし面白いと思った。オスカル・アンドレ・アントワネット・フェルゼンの4人の声優の中に推しが居れば歌含めて楽しみが増えると思いました。でも残念ながら映画館の音量だと音が大き過ぎて歌詞がよく聴こえなくて伝わらない。本当に残念😢
しかも悲しい事が他にもあったんですよ!
ベルばらの推しはアランだったんです!
オスカルに惚れてはいるけど友人のアンドレの想い見て自分の気持ちは秘するとことか、オスカルの最期よりオスカルの最後の望みを優先して戦場に出たとことか…アランかっけ〜かったんすよ!それが尺の都合上名付きのモブくらいになってた😭それが悲しくて家帰ってHuluでベルサイユのばら見直してます。
ちなみに映画館行く前にキッチンペーパーで薔薇を作って持ってきました。
「このバラに色をつけてください オスカルの好きな色を」
「そう言われて改めてはっとしました 私オスカル様がどんな色のバラが好きだったかなんて聞いた事なかった」
「オスカルは知らね〜が、アンドレならきっと白が好きだっていうぜ」
「じゃあ、このままがいいですね」
「あぁ、それがいい」
ベルバラの入り口として捉えることにしました
原作、アニメ視聴済み
つい最近神戸で50周年記念展やっていたのを見に行くくらいには思い入れがあります
で。
原作やアニメに思い入れのある方は結構覚悟が必要だと思います
視聴前から不安はあったんです。「え?これ何部作?もしかしてこれ一本だけ?尺足りるの?」という不安
でもその不安をあさっての方向で飛び越えてきました
「いや、気高さどこに置いてきた?あんたらキャラ違うやん?」ってのと
「んーミュージカル?ミュージックビデオ?宝塚へのリスペクトですか?」って方向で。
尺の関係で駆け足なのはわかるのですが…前半の見せ方が見せ方なので感情移入できなくてキャラが薄い…
いやまぁ、綺麗は綺麗なんですよ。絢爛豪華?よく描き込まれるてるなぁとは思います。
スタッフは「ベルばら」を作りたかったのか、それとも令和の技術で「ベルばらの世界観」を表現したかったのか、どっち?と疑問符がつくほどには。
それぞれのキャラに立場があり、立場と感情の葛藤を、長い年月を重ねた上でのキャラの決断と行動に周囲が感化されるのだと思います。
その紆余曲折の表現が全然足りていない気がします。薔薇が気高く咲いていません。( ´∀`)
しますが…面白かったとのレビューも見受けられますので、これは「令和版ベルばら布教映像」と捉えることにしました
是非、原作やアニメ版もご覧ください。ベルばらの世界が広がると思います
できるならスクリーンで「薔薇は美しく散る」を聴きたかった…今からでも追加してくれませんかね?そしたらもう一回見に行きます。_(:3 」∠)_
尺足らずなダイジェスト版だが令和らしい華やかさ
原作はコミック「ベルサイユのばら」。
少女漫画の枠を超えて社会現象を巻き起こし、宝塚歌劇団による舞台化、アニメ化、実写映画化など、様々なメディアミックス展開が行われてきた。現在でも多くの人々に愛され続ける不朽の名作の令和時代の劇場版。
令和の時代に蘇った本作だが、オスカルの声優が沢城みゆき。マリー・アントワネットの声優が平野綾。
1979年版のアニメ「ベルサイユのばら」は全40話と比べると、2時間前後では到底尺足りずなのは当たり前。走馬灯のように展開していくダイジェスト版やら総集編のような感じに仕上がっている。
映像は令和らしい美しさである。所々イマジナリーな演出で尺足らずなのを誤魔化している。もうこれは原作やTVアニメ版を見ている事前提なのかなくらいなイマジナリー演出である。
尺の関係でエピソードが省かれたりかなり圧縮されているなか、時間経過は作中を通して数年過ぎる訳だが、マリー・アントワネットの声優が平野綾はオスカルほど出番は無い割に、時間経過を感じさせる声の使い分けが非常に上手い。この声の使い分けのお陰で時間経過や時間経過による各々の心境の変化を感じる事が出来たと言える。逆に言えばこれが無かったらわずかな見た目の違いくらいしか感じにくかった。
繰り返すが、残念なのはやはり尺である。
首飾り事件などは思わせな場面だけで省かれ、ロザリー、ジェンヌはクレジットはされているもののほぼ出ていないに近い。
前・中・後編くらいにしても良いくらい。
タイパ重視でベルばらの世界を味わいたい人には良いのかも。
まあ、令和のダイジェスト版「ベルサイユのばら」は、見た目重視でオスカルは格好いい、マリー・アントワネットはかわいいという部分を最前面に押し出した作品でキラキラとした作品でした。
どちらかというと、既に「ベルサイユのばら」を何度か見ているので人向けでしょうかね。
~蛇足~
来場者特典1週目
「原作:池田理代子 伝説の名シーン複製原稿【原稿袋入り】~オスカル人生で一度のドレス姿~」
なかなか良い物です。
全99件中、61~80件目を表示