劇場公開日 2025年1月31日

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「原作派の感想です。昭和の少女たちは実写版映画・TVアニメ、再演され...」ベルサイユのばら miroさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0原作派の感想です。昭和の少女たちは実写版映画・TVアニメ、再演され...

2025年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

原作派の感想です。昭和の少女たちは実写版映画・TVアニメ、再演される度に改悪されるヅカばらで、ずっと裏切られ続けてきました。私が今回の映画を知ったのは昨年夏頃だたのですが、どうせまた裏切られると思って全く期待していませんでした。ただやっぱり気になるので封切初日観に行きました。前半はポップス調の歌についていけないものの(今は大好きです)、目まぐるしく展開する映像の中に原作の絵を見つけたり、人物だけではなく背景の美しさに目を奪われました。ジャルジェ家に飾られている絵画にも意味を持たせていたり、フェンシングの技や衣装考証もシッカリなされていて原作とは違っていても制作人の原作愛とこだわりの強さを感じられました。また後半のテュイルリー宮広場やバースティーユーでの戦闘シーンもその当時の戦闘隊形もきちんと調べてあるようで迫力あるシーンになっています。そして何よりもオスカルもアンドレも原作通りでした。主題歌にあるように”運命に立ち向かい誇り高く生き抜いた”なのです。結局後半泣きっぱなしでした。あれも入れてほしかった、このセリフもモノローグも入れてほしかったとも思いますが、尺を考えれば仕方のないこと。採算とれるかわからない50年前の少女漫画ですから、1作で作らざるを得なかったのでしょう。そのために監督・脚本家さんをはじめとした制作に関わられた方たちのご苦労を考えると本当に感謝しかありますん。それなのにアニばらファンにのユーチューバーが嘘を並べ立て悪評をばらまいたために映画館に観に行かなかった方が多いのは本当に残念です。ただ応援上映に参加してにて20~30歳代の若い方が多かったことが救いです。彼らが今後の50年を繋いでくれると信じています。ネットフリックスでの世界配信も決まりましたが、通える上映館がある限り映画館にも通います。

miro