「大好き!原作者の賞賛も納得」ベルサイユのばら きよしさんの映画レビュー(感想・評価)
大好き!原作者の賞賛も納得
3回観に行きましたがまだ観たいです。作画が美しく、一見くどいような昔の少女漫画的演出?も大好き!乙女心を捉えてくる。ミュージカル形式に慣れていない人は戸惑うかも。前半は尺の都合で大事なところを掬い上げており、原作未読の方は入り込みにくいかもしれないが、後半にかけどんどん惹き込まれる(と未読の友人も言っていた)。
世界史の分からない人(私)のために歴史背景の解説も怠らない。エンドロールのテロップがずっしり重い...これはかえって文字だけの方が大きな歴史の歯車感があっていい。私も右隣の方も泣いていた。
何よりも原作愛!この尺の中に9巻にも及ぶ原作を収めるのには製作陣にとっても苦渋のシーンの取捨選択が必要だっただろう。しかし非常にうまくまとめられていて、「ここはあの場面とあの場面が!こうすることで動機は変わらず尺をセーブできるのか...」などと感心した。
作品の根幹のメッセージやキャラの人間性に関しては決して改変せず大事に守ったからこそ、原作者の先生のお墨付きを得たのだろうと納得した。私は10代だが、この時代にベルばらの新作が出て、連載当時からのファンの方や新たに漫画を読もうとする方など、一緒になって盛り上がれるのが嬉しくてたまらない。DVDの発売を心待ちにしている。願わくば、願わくば続編が欲しい。喉から手が出るほど欲しいです。製作陣の方々も切にそう思っているだろう。この先もずっとベルばらが盛り上がっていて欲しい。
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