「初めてのベルばらがこの映画でよかった」ベルサイユのばら カーテンさんの映画レビュー(感想・評価)
初めてのベルばらがこの映画でよかった
あまりにも有名な作品なのでタイトルは知っていましたが、内容についての知識はほぼゼロ、たまたま劇場で流れた予告に興味を引かれ観に行きました。
その後まさか自分が、この映画に魅了されて毎日のように劇場へ足を運ぶことになるとも知らずに。
最初は、その画からイメージされる通りの演出(メインキャラのバストアップで画面を囲むように花が咲く、ダイジェストにするためのミュージカル演出等)を心の中でネタにしながら観ていたのですが、段々とストーリーにのめり込み、鑑賞後はとても久しぶりに「映画を観て感動した」と思いました。
この作品は、「女性の自立」と、「人間がどう生きるかを問いかける」作品だと感じています。
職場や家庭で様々な役割を負い、自分のこれまでの選択や行いが正しかったのか悩み、社会や自分を取り巻く人々・自分自身のためによりよくありたいと行動する、そんなオスカルの姿に共感できる方、沢山いるのではないでしょうか。
初見でも、尺の都合上ストーリーや登場キャラが大幅にカットされているであろうことは感じられる内容でした。
それに対し、受け入れられなかったり初見に対して不親切なのではという意見もあるようです。
演出については好みの問題なのでどうしようもありませんし、作品への愛ゆえに残念な気持ちになることも仕方ないと思います。
でも、「あれがない」「ここが違う」といったことにばかり囚われて、その作品が伝えようとしている根本の部分を見落としてしまったらとても残念だと感じます。
少なくとも自分は、映画を観て原作を読んだあと、作品のメッセージ性に大きなギャップを感じることはありませんでした。
むしろ各キャラクターの掘り下げに深みが出て、自分にとってのベルばら入門書がこの映画でよかったと感じました。(原作もTVアニメも大昔の作品という印象しかなかったので、映画がなければ原作その他派生作品に関心を持つことはなかったと思います。)
この映画はオスカルに焦点を当てた内容になっていますが、原作は主人公が複数おり、更にベルサイユを取り巻く人々の群像劇、歴史物、少女漫画的ロマンス等々、様々な楽しみ方ができます。
是非この映画をきっかけに、多くの方にベルサイユのばらの魅力を知っていただきたいと感じます。
幸運でしたね!
カーテンさんの様な方を増やす為にこの映画は作られたと理解しています。
消されるのを承知で書き込みしますが、アニばらに嵌った方を「事故に遭った方」と認識しています。私に言わせればアニばらはベルばらではありません。
漫画とアニメはメディアとしては親戚なので混同してしまうので、アニばらの悪影響は40年以上続いている訳です。席取困難だった応援上映に来ている方でさえ、両者を混同(というより原作を読んでいない)している方がいました。
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