「映画としては良かったけどファンとしては」ベルサイユのばら まぶまぶさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としては良かったけどファンとしては
べるばらを現代の技術でリメイクされてとても嬉しかったです。映画はオスカル様の儚さが強調されてて…儚く美しいオスカル様が好きな私としては大変満足でした。
が……ファンとしてがっかりしたことも。
まず、フェルゼンとのダンスシーン。あのシーンってめちゃくちゃ大事なシーンですよね?オスカル様が女性としての性と決別するシーンです。
なのに…よくわかんない歌と映像で流されて。
あれは酷い。きちんとフェルゼンと踊って、フェルゼンが気付いて…フェルゼンの言葉を胸にきちんと涙したほうがよかった。じゃないと…よく意味がわからなくないですか?
あと、単純にオスカル様のドレスのダンスシーンをしっかり映像で見たかった。何故、窓枠にするの??
次、オスカル様の病気のこと…完全無かったことになってる?!
オスカル様の病気がないと…何故あそこまで革命側に突っ走ったか…説得力が薄れてしまいますよね?無駄死にせずに…自分の思うがままに最期生きていこうって思った意志が!!弱くなってしまいます。
残念です。
最後に…アントワネット…。これは…フェルゼンと中途半端に描くのならば…いっそのことふんわり書いて、オスカルに前半も集中したほうがよかったのでは?
私はアントワネットとフェルゼンが好きです。この報われない2人の…でも美しく描き上げられた本編の漫画がとても好きです。だからこそ思います。なんだか…ただの恋する無知な女…で終わってますよね?彼女の王女として、王妃としての誇りが…なくなって…います。これは非常に残念です。
フェルゼンも…なんのために出てきたのかいまいちわからない感じに。フェルゼンは愛に耐え、でも苦しみながら…業を背負って生きる男です。
2時間の映画なのでしかたないです。でも、中途半端ならいっそのことオスカルにもっとスポット当てたほうがよかったのでは??
でも、映画としてはとても好きです。
オスカル様とアンドレが美しく儚く夢のように描かれています。オスカル様の人生には…ぐっと胸にくるものがあります。
現代に復活させてくれてありがとうございます!!
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