「久しぶりに泣いた」ベルサイユのばら しょごたんさんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶりに泣いた
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映画を観て久しぶりに泣いた。名作は名作だ。これは否定できない事実。コミックもアニメも素晴らしかった。これほど感動的な作品は他にない。特にアニメはいつ見ても引き込まれてしまう。ミュージカル調の歌の挿入が多いとの批判があるが、ストーリー展開を妨げるほどではない。というよりも2時間に全ストーリーを詰め込むために、歌の場面でエピソードが効果的に詰め込まれている。例えば、ルイ15世の妾であったデュバリー夫人に話しかけざるを得なかった時の屈辱とか、首飾り事件とか、カジノにハマっていく姿とか、うまく散りばめられていた。原作やアニメを知っていればわかるが、知らなくても楽しめるだろう。マリーアントワネットの成長度もアニメで上手く表現されていた。平野綾も流石だった。絵も綺麗で美しい。フェルゼンとの別れ、アンドレが死んだ時、オスカルが死んだ時、自然と涙が流れた。周りの人のすすり泣きも聞こえて来た。
唯一物足りなかったのは、バスティーユ牢獄の攻撃後のエピソードの描き方。エンドロールで静止画と言葉でその後の出来事が説明されていたが、アニメで描いても良かったと思う。アニメは少し後日譚があった。
観て損はない作品。また原作を読み返したくなった。
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