劇場公開日 2025年1月31日

「オスカルに憧れない女子はいない」ベルサイユのばら おばさんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0オスカルに憧れない女子はいない

2025年2月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

仕事が終えて県内で1ヶ所しか上映していない劇場へ、高速使って1時間半かけて観に行ってきました。
約50年前のテレビアニメをリアタイで観ていた私。原作コミックスはもう手元に残ってはいないけれど、当時小学生でありながら主人公4人の恋愛劇に熱くなり、背景にあるフランス革命とマリーアントワネットという女性に興味をもったのを覚えてます。
華やかで絢爛豪華な、その名前すらも神々しいベルサイユを舞台に、貴族達の髪型に衣装、そして、男装の麗人オスカルの激しい生き方に憧れていました。
おそらく私と同年代でメインキャストのフルネームが言えない人はいなかったはず。そんな懐かしいベルばらが映画になってよみがえるってこんな幸せなこと、生きていて良かったとホントに思いました。
テレビアニメの田島令子さんのオスカルがとても好きでした。
映画の沢城みゆきさんのオスカルも好きになりました。
テレビ盤は少々原作と違う部分があったけれど、映画はほぼ原作と同じで、アンドレとオスカルが亡くなるシーンを観て、又原作を探してみようかと思ったくらい胸にズンときました。
先日どなたかのレビューに、2時間の作品にまとめるには‥という意見もありましたが、私はこれも有りだと思ってます。
この作品で初めてベルばらに触れる人には、あのさらっと流れた感じのデュバリー夫人との確執、オスカルのドレス姿にフェルゼンとのダンスは、何のことやらってなるかもですが、『あの、池田理代子先生の傑作"ベルばら"をもう一度甦らせたい』って製作された様に思えてなりません。
半世紀前に少女漫画のバイブルと謳われた作品が、こうして新たに映像化されて話題になり、新しい人達にも受け入れてもらえたら、これ程嬉しいことはないですね。
私みたいに、何時も利用する映画館では公開されてないってのもあるかもですが、より多くの人に届いてくれたら、観てほしいなって願ってます。

おばさん