「2時間で最大限原作に忠実 オスカル様が愛おしいです」ベルサイユのばら おももちさんの映画レビュー(感想・評価)
2時間で最大限原作に忠実 オスカル様が愛おしいです
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まず原作通り「男として生きることを強いられてきたオスカルが悩んで藻掻いて、これまでの自分も否定せずに、これからの生き方を自分で選び取る物語」です(原作は漫画作品であり、1979年のアニメ作品ではありません)。
公開前は「あの濃厚な物語を2時間で!?」と、どうなることかと思っていましたがとても見事に纏まっていました。
限られた尺の中でめいっぱい限界まで、できる限りの事をしてくださったんだと1回観てよくわかりました(既に5回観た)。
極限までエピソードを絞ってはいますが、ポイントは外していないと思います(ただ、アントワネットとフェルゼンが好きな人は物足りないかも)。
バスティーユのシーンなどは本当に丁寧で「このシーンを映像で届けたい」という思いが画面全体、音全体から伝わってきました。
印象的な挿入歌の数々、引き込まれる声優さんの演技、何より「原作のあのコマだ!」「あのイラストだ!」とわかるカットが随所に散りばめられており、とても嬉しかったです。
今回の作り手の方々に映像化していただけて本当によかった。感謝しかありません。
可愛くてかっこよくて不器用で健気で真っ直ぐで、いつも一生懸命なオスカルに会えてとても嬉しいです。(尺の都合で今回観られなかったシーンも観たいのでぜひTVアニメ化を!)
「ベルサイユのばら」は息が長い作品で、メディアミックス作品も沢山作られています。
「ベルばら」と共に過ごしてきた時間は人それぞれなので、好みが別れるのは当然だと思います。
「令和のベルばら」があなたの好みかどうかは、実際に劇場に足を運んで、目で観て確かめてほしいです。
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