「宝塚すぎるし、最期のオチがない」ベルサイユのばら くまさんさんの映画レビュー(感想・評価)
宝塚すぎるし、最期のオチがない
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正直はやりのソフトスタイル化によるものだが、ベルばらはあしたのジョーと同じくらい当時ストイックな悲劇的なアニメの一つでその悲劇こそが当時の世相であり、オスカルとマリーアントワネットという2人の主人公から通した世界観だった。
それが最初の展開では宝塚チックを妥協してもせっかく二人の世界間の交差を描いていたのに、最終的には時間切れなのかオスカルの最期しか描いていない。これはさすがにテレビ版を見た人はそりゃないだろうと思うに違いない。アントワネットもフランス革命後運命に翻弄され、自業自得と世論の結果ギロチンにかけられる。ここまでの壮絶な最期が最期のエンドテロップでソフト路線とは、、納得がいかない。これなら近衛連隊全盛期時代と革命時代で2つにわけて、オスカルのストイックな生き様と最期を、アントワネットの急転直下の壮絶な運命と生き様と最期を映画化すべきだったと思う。
なんかこの様子でキャプテンとかあしたのジョー2とかリバイバルしたらそれこそ世も末のソフト路線過ぎると思い、評価をさげた。
描画や宝塚スタイルは嫌いでないが、トータルとしてのバラという意味の『気高く咲いて美しく散る』というベルばららしいストーリーにならなかったのがかなり残念というしかない。
本当に残念すぎる映画としか。
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