「アリかナシかでいったら、断然アリ。原作ベルばら×澤野音楽効果レ・ミゼで何か新たなものが産まれた」ベルサイユのばら maomaochanさんの映画レビュー(感想・評価)
アリかナシかでいったら、断然アリ。原作ベルばら×澤野音楽効果レ・ミゼで何か新たなものが産まれた
原作も70年代のアニメも観ていますが、この映画も楽しめたし、とても感動しました。
冒頭から唄い出された際には一瞬面喰らいましたが、「ベルばら=ミュージカル」、あーはいはい、そういうことね、、、。と頭を切り替えたら、以降は特に問題無く、すんなり受け入れられました(笑)
あの長いストーリーを2時間に入れ込むこと自体が土台無理なはなしだ、ということは原作やTVアニメ版を知る鑑賞者からしてみればはじめから全員一致して認識しているところですから、前半のかなりの部分が超っ早で過ぎ去っていくさまは、制作陣のある意味覚悟ガンギマリな方向性が垣間見え、むしろ爽快感さえ感じました。
それでもベルばらとして、抑えるべきところはしっかり抑えられていたし、伝えたいことの肝はきちんと伝わってきたし、オスカル、アンドレ、マリー=アントワネット、フェルゼンの4人の関係性をしっかりと描き出せていたのは素晴らしいと思いました。
もうね、デュバリー婦人のエピソードや、ジャンヌの首飾り事件、ロザリーとポリニャック伯婦人の因縁のもろもろ等は、後で原作やTVアニメ版でじっくり楽しんだらよいのですよ。
オスカルが自身の在り方に疑問を抱き始め、決起して後半にオープニングのあの華やかなテーマ曲が民衆の唄に様変わりした際には、唸りましたねえ。やはり澤野弘之の音楽はこういうところが侮れない。
確かにベルばらを観ているのに、あの一瞬だけは、レ・ミゼラブルの1シーンを鑑賞しているような錯覚に陥りました(誉め言葉)。
2時間では短すぎる。せめて3部作だったら、、、。との声にも十分同意はしますし、せめて3時間の尺があったらもう少しくらいいくつかのエピソードはゆっくり楽しめたのでは・・・とも思いますが、華やかなベルサイユ宮殿や豪華なドレスに身を包んだアントワネット、そして後半の戦闘シーンで描かれる民衆の一つ一つの動作物量など、かなり見応えがありました。
令和版アニメのベルばら、十二分に楽しめました。
映画製作に関わったすべてのスタッフ・キャストの皆様に、拍手です!!
こんにちは、コメントありがとうございます🙇♂️。
例のシーンは原作通りって事ですね、なんと無く予測はしてましたがね(笑)。
端折られた部分もじっくり今思えば見たかったですが初見の私には丁度良い長さと内容でした。
2時間になんとか収めたんですよねやはり、端折られた部分もやはりTVアニメ版の視聴が必要ですね💧、色々と情報ありがとうございます😊。