「原作へのリスペクト溢れるフランス絵巻」ベルサイユのばら mishmashさんの映画レビュー(感想・評価)
原作へのリスペクト溢れるフランス絵巻
断片的にしか見た記憶がないTVアニメを駆け足で視聴してからの鑑賞。レビューに多くある様にかなりダイジェスト風な作りになっている部分は賛否のわかれるところだろう。
ただ、池田理代子先生のサインが入った来場者特典を見てふと気づいた。言い方は悪いがこれはMAPPA制作の壮大なPVなのだ、そう考えると美麗な映像(特に衣装と背景)と宝塚をオマージュしたミュージカルテイストも不思議とすんなり受け入れられる。少なくとも、久しぶりに原作を読んで次の特典でもう1度観てやろうかと思ったのだから制作陣の意図は正しいのかもしれない。
話は完全に逸れるが、女性が主人公(制作首脳陣も)で革命がテーマの作品の公開と週刊誌報道に端を発する一連の騒動が完全に重なるという皮肉。貴族と平民の断絶をマスメディアと視聴者とのそれに照らし合わせ、我が国のジャーナリズムの在り方とジェンダーギャップに革命の時は来るのか?などと考えを馳せながら鑑賞するのも一興だろう。
個人的には楽曲が好みではなかったのでやや辛口評価の☆3つ
コメントする